大山レンゲ

花の歳時記

七夕の日に

2018-07-08 22:15:44 | Weblog

数10年に一度といわれる大雨特別警報が出たのは七夕の前夜。あちこちで豪雨による土砂崩れ、川の氾濫などで尊い命が失われ、行方不明の人も多数。少し地域が違っていたら私達だったかもしれない。テレビで被災地の惨状を見ながら祈ることしかできない。

 

母の施設に七夕飾りが二か所にあった。短冊の一枚目には(私の家)に帰りたいとあり、二枚目は家に帰りたいと書いていた。これは実家のことだろう。願い事を書くようにスタッフさんに言われて書いたのだろうが、昨年も同じ文言だった。介護するものには施設は安心で安全な場所だが、母はいつも家に帰りたいと思っているのだろう。窓の外を眺め、好きなコーヒーを飲みながら、穏やかに昔話をする母。今まで一生懸命生きてきた母の気持ちに添えないのが辛く切ない。


九州へ

2018-07-05 21:55:11 | Weblog

九州国立博物館で開催されている「至上の印象派展ビュールレ・コレクション」を見に行った。64点の約半数が日本初公開。東京会場をテレビで見て、少し予習をしてが・・・。セザンヌ、ルノアール、モネ、マネ、シスラーなど見どころ満載の作品展だ。有名なルノアールの「イレーヌ嬢」白い肌、柔らかい髪の毛、その前でしばらく佇んでいた。高さ2m横4mのモネ晩年のすいれんの大作とイレーヌ嬢は写真撮影が許可されていた。外国旅行した友人は「写真が撮れるのよ」と言っていたが、日本では今まで撮ることがあったのか?私は初めてだった。雨のおかげで、館内も駐車場も混んでいなくてゆっくり見ることが出来たのは幸運だった。一週間前、入場者が10万人になったという記事が新聞に載っていた。太宰府在住のネット友達のTさんと会えるのが、とっても楽しみだった。今回で2回目の再会。Tさんはメールで病気のこと、母のことなど、いつも優しく的確なアドバイスを下さる頼れる友人だ。 歌舞伎にも詳しく、文章力の素晴らしさはマネが出来ない。素敵で尊敬している憧れの方だ。雨で事故渋滞に会い、一般道に降りたりと予定の時間が大幅遅れてしまった。まだまだ話したりないうちに別れの時間になった。だんだん体力も衰えてきているが、また会いたい、きっと会えると信じている。

 

 

その日は日本三大美肌の湯といわれる嬉野温泉に宿泊。泉質はとろとろしていいお湯だった。義妹のおかげで大浴場にゆっくり入ることが出来た。翌日は伊万里焼、有田焼など、焼き物巡り、断捨離をする歳だが旅の記念に有田焼の器を買った。酒井田柿右衛門古陶磁参考館、九州陶磁文化館、伊万里、有田焼伝統産業会館とみて廻り、静かな管内で素晴らしい焼き物を見ることが出来た。雨の旅だったが、傘を開くこともなかった。弟夫婦のおかげで楽しい旅だった。帰りに寄ったSAで杖が滑って転んだが、怪我がなかったのが幸いだった。Mくん、Sさんありがとう、また行こうね。