二人の弟が東京から帰省した機会に子供達でお祝いの席を設けた。
二年前、米寿のお祝いをした時は子供、孫、ひ孫と大勢集まったが
今回は夜間でもあり、皆が集まるのは無理な状況で、子供達夫婦だけでの集いとなった。
久しぶりに子供達が集まり、母も嬉しそう。いつも一人の食卓でどんなことを思いながら
食べているのだろうか・・・。美味しそうに食べている様子にほっとした。
孫嫁とひ孫が選んでくれた洋服を着た母は「色も形も気に入っている」と嬉しそうに何回も言っていた。
「祝ってあげる親がいて幸せ」と友人の言葉。
子供達は高齢の母を気遣うが、母はそれ以上に子供達を気遣っている、ありがたいことだ。
卒寿のお祝いは大型テレビにした。小さなテレビで十分だと母は言うが、皆、自分の家の
テレビが大きいので母にも大きいテレビで楽しく見てほしいという子供達の思いである。
先日、敷地内の柿木に熊が来て大きな枝を折っていたという。
猿も時折、集団で出没する。それでもここが一番いいという母。
住み慣れた地で近所の人達と語らい、野菜やお花を育てている
母の日々が健やかでありますようにと子供達は切に願い祈っている。