梅雨明け前にまた大災害が熊本、大分を襲った。大雨の被害をテレビで見ながら、突然未来を断たれた人々の無念はいかばかりかと想わずにはいられない。
雨上がりの午後、友人から山野草を見に行こうとの誘いに、いつも一緒にいる夫は満面の笑みで見送ってくれた。途中、ブッポウソウを見に寄ったら、運よく巣箱近くに止まっていた。赤いくちばしが見えますか?
いつも通る山間の集落、山裾に白い点があちこち見えた。ササユリだった。私が幼い頃、我が家の裏山にもたくさんのササユリが咲いていた。皆で甘い香りの花をいっぱい摘んで遊んでいた。叔母はユリを取りに行ってまむしに噛まれたそうだ。今、手入れのされていないふるさとの山でササユリを見ることはない。
友人は山野草を実に良く知っている。何気なしに通っていた道沿いにあったカザグルマ、ウリノキを教えてもらい初めて知った。
ササユリの群生に出会った時、二人で思わず大歓声。十数輪咲いていた。まだたくさんの株があったので来年はもっと咲くだろう。花は撮るだけにして、盗られませんようにと願いながら友人と山を後にした。Mさん、楽しい時間でした。ありがとうございました。