大山レンゲ

花の歳時記

梅雨のひと時

2012-07-15 21:28:51 | Weblog

梅雨明け前にまた大災害が熊本、大分を襲った。大雨の被害をテレビで見ながら、突然未来を断たれた人々の無念はいかばかりかと想わずにはいられない。

雨上がりの午後、友人から山野草を見に行こうとの誘いに、いつも一緒にいる夫は満面の笑みで見送ってくれた。途中、ブッポウソウを見に寄ったら、運よく巣箱近くに止まっていた。赤いくちばしが見えますか?

 

いつも通る山間の集落、山裾に白い点があちこち見えた。ササユリだった。私が幼い頃、我が家の裏山にもたくさんのササユリが咲いていた。皆で甘い香りの花をいっぱい摘んで遊んでいた。叔母はユリを取りに行ってまむしに噛まれたそうだ。今、手入れのされていないふるさとの山でササユリを見ることはない。

  

友人は山野草を実に良く知っている。何気なしに通っていた道沿いにあったカザグルマ、ウリノキを教えてもらい初めて知った。

 

ササユリの群生に出会った時、二人で思わず大歓声。十数輪咲いていた。まだたくさんの株があったので来年はもっと咲くだろう。花は撮るだけにして、盗られませんようにと願いながら友人と山を後にした。Mさん、楽しい時間でした。ありがとうございました。

 


900㎞道のりを・・・

2012-07-05 19:33:06 | Weblog

千葉在住の弟(長男)が母に会いに900㎞を一人で車を転して帰ってきた。夜中に千葉を出て休みながら15~6時間かかったようだ。無事着いたとの知らせにほっとする。実家に帰った弟はショートに行っていた母を迎えに行き母との生活が始まった。仕事一筋で家事一切は全然したことがない。何もできない弟のために母は色々としたようだ。末の弟夫婦や私といるときの母はなにもせず、すっかり頼っている。何も出来ない親孝行もあるねと弟と大笑い。

 

弟がゴルフに行くと言うので留守番に泊まりに行った。母が眠った後、大人になって初めてと思うくらい久しぶりに二人で話した。いつも会うときは家族が一緒にいた。幼い頃の想い出話には、私が話すことが弟には初めてという話もあった。三歳10カ月の歳の差は大きい。小学生の頃だったか母が出かけた時、いつも弟と庭の柿木に登って母を待っていた。小さな点がだんだん大きくなり、母だとわかった時は柿木を降りて坂道を走って母の元に向かっていた。いつだったか母がその柿木を切ろうと思うと言った時、弟も私もすぐに反対した。甘い実をたわわにつけていた柿木も老木になり、登る子供もいなくなった。誰もいなくなった庭にひっそりと佇んでいる。

 

 

 

弟は数日、母と過ごし同級生とも旧交を温め、私達にも感謝の言葉を残して、また一人で千葉に帰って行った。秋には帰ってくると言う。

アジサイの花はMさんの撮影(森下さんのアジサイ園で)