おばんでがんす
小字の邑内でも道祖神祭りをする、まったく日にちの基本はなっていないが、それでもその行事そのものを伝承しているだけでもよいと思って居る
昔はもちろん大人の協力と指導があって催行して居た、今も其の体制はむしろ強くなって、大人が中心になって区でやっているような感があるが
名義上は子供会育成会が主体だが、此処の処毎年挙行自体や運運営の方法等で隠居爺の処へ相談に来る、できるだけ催行する方向で古い話や、そ
うした精神の話などを聞かしている
そんなこんなで今年も道祖神の小屋が建った
2310坪の当地区のグランドが道祖神場だ、写真中央の遠景に見える山は榛名山系第二の高峰、相馬山である
当にその山麓にあるのが当地区なのである
13日にお飾り替えをして、14日の朝に燃やすのが仕来たりだが、今の時代は日曜日に建てて、日曜日に燃やす、これも現代流で仕方があるまい
其れでもまだ昔の仕来たりを殆んど踏襲してくれているのが嬉しい
16本の主柱である長い竹は先端近くの千段巻も昔通りだし、小屋の入り口も一応は付いていて基本の姿形を保存している
碧空に浮かぶ雲や一刷毛の飛行機雲が田舎の良さを如実に物語ている
16にちの燃やす日の朝はいつもの通りでゆっくり寝ていてすっかり時間を忘れて行って見たらもう最後の繭玉を焼く処で有った
もう人もだいぶ減って火も小さくなっていた
役員と子供たちだけが残っていただけだ
こんな具合でもうおしまいに成っている、僅かなお祝いをおつつみして隠居爺の役目を果たして来た
この繭玉を食べると風邪をひかないとか、やけどをしないとかと言われているのも伝承しているようだ
矢張りそうした伝承が心のゆとりを産み災害や危害から身を守っているのであろう、と、勝手に得心している
のどかなるかな田舎、心豊かな田舎、に拍手を送りたい
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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