おばんでがんす
大晦日と元旦と二日の朝食は蕎麦菜が当家の家例です
31日は年越しそばを打つので問題ない、一日は氏子のお宮の惣代長なので夜中11時からあさ2時までは初詣での客のおうけで忙しい
仮眠をとって午前8:30には菩提所の年頭あいさつでこれまたおおそうだいなのでいぇらで檀家受けをする
その間仮眠起き6:30から朝蕎麦を打つ。、冷水で顔や手を洗い口を濯ぎ正月様に灯明を上げ般若心経を二偏上げてから蕎麦小屋へ行く
遊童葊はとても寒い、外気とおんなじだ。ストーブをつけて身支度をしてエプロン、手ぬぐい被りをして、そば打ちに取り掛かる
捏ね鉢にそばを適量入れ水廻しをする,此の水廻しの加減が蕎麦打ちの一番の要だ
最初ききてで一方方向に廻しコネをする、小豆大に粉がまとまっりょうてで廻し捏ねを、そして次第に塊を雪だるま式に大きくする
このくらいに成ったらつかみこんで牛の角出しをする
丁度牛の角と角の間の如何時に似てくる、これを十数回して丸く仕上げ真球形にする
そして真球形にし菊捏ねする、これを200回ほど捏ねる、ここが我慢のしどころでこれが我慢できないと十割蕎麦は千切れ蕎麦になって仕舞う
更に扁平型の円錐型にこね回し整えて、麵打ち台に乗せる、利き手で、臍出しにかかる
臍出しは出来るだけ円盤状にし正確に丸くし厚みも手加減でなるたけ平均にする、打ち粉をつけて裏返してやる
こうして初めて一の麺棒、(少し太めで短い)、で隅出しをする、前後左右に同じ回数だけ押し出して四角に成るようにする
細くて短い小出し麺棒で時々形を整える、なるべく四角になるようにする、そうすることでそば切りにするときに曾孫が出ない
画面、右手に見えるのが小出し麺棒だ、こうして今度は自分に合って太さの麺棒で、麺場板一杯に板に四角なりにして合わ巻熨斗をする
さいごは転がしの死をして可能な限り薄くする、そうすることでそば切りの時に細く切れて茹でる時間が早く茹だる
早く茹だることで蕎麦の腰が出て歯ごたえが出て蕎麦の風味が損なわれない
蕎麦の量が多い時は麺場板が小さくなってしまうので、転がし延しを二丁棒でのす
延しが終えたらにちょうぼうで双つ折にする、子時に注意が必要で静かに静かに麺棒で持ち上げて合わせる
二つ折りにしたら返してさらに二つの折四枚の屏風畳にする、更にこれを長手方向で双つ折にと八枚畳に成る、
こうして初めて切り板の上に乗る
花粉を敷き切り板に乗せる
華粉を打ちきり始めるが此の華粉は伐った蕎麦が張り付かないようにする役目だ
駒板と麺切り包丁だ、この包丁は尺二寸タイプで刃が長い
ほぼ一人前に伐りわけて措く
バットに入れてラップをして乾燥しないようにする、十割蕎麦はか弱いす、ぐ切れる、私と同じだ
我が愛用の面切り包丁である
こうしてこれが
正月はお雑煮では無く、蕎麦だとおばさんの所で初めて知りました
地域なのか?師匠の親戚一同なのか?分かりませんが正月はそう言う伝統なのですね
晦日にお邪魔して、そば打ちを見せて頂いて、100%のそば粉で、あれほど細く打てるのには驚きましたし、体力もいると感心しました
だから、あれほど細くても腰があり、風味も出るのでしょう
我が家も元旦は総勢13人にぎやかに過ごし、夕食を食べ、みなが帰ってから、ダンさんが具合悪くなり正月から騒ぎでした
コロナ騒ぎで面会も出来ず、静かな正月を過ごしています
今日から仕事で、家にいるよりこの場所が一番落ち着きます
昔は蕎麦が御馳走で有ったのかも知れず
あるいはまだ小麦が出てこないうちは蕎麦だったと想像しているが、、、、、
確かにうどん派と蕎麦派がいるが、当地では朝蕎麦が多い、お餅は三が日は食べない家例が多い
従って当地の集落はうどんやそばがどこのだんな衆でも打てたものだが、、、、、、、
邑でも昔式の伝統を守っているのは私の様なクルクルパーしかいないようだ
ではまた