一問一答 今季退任の中日・与田監督が本拠地でラストタクト「スクリーンに映る応援ボードが目に入った」
10/14(木) 21:34配信
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セレモニーを終え引き揚げる中日・与田剛監督=バンテリンドームナゴヤ(撮影・甘利慈)
(セ・リーグ、中日1―1ヤクルト=九回規定により引き分け、24回戦、ヤクルト13勝5敗6分、14日、バンテリンD)中日は七回に1点差を追いつき、ドローに持ち込んだ。今季限りでの退任を発表しており、本拠地で最後の采配となった与田剛監督(55)のコメントは以下の通り。 (最終戦セレモニーで) 「今年度もファンの皆さま、温かい声援をいただきまして誠にありがとうございます。昨年、みんなの頑張りでAクラスになりました。今年は何とか優勝を、という思いでスタートしましたけれども、私の力及ばず、このような成績になってしまったことを大変申し訳なく思っています。しかし、その中でベテラン、中堅、若手、さまざまな選手たちが来年、期待の持てるような活躍ができたと思います。試合を盛り上げ、サポートしていただいた関係者の皆さま、球団関係者の皆さま、多くの皆さまのおかげで何とか、このバンテリンドームで最終戦を無事に終えることができました。ドラゴンズでプロ野球生活がスタートし、そして3年間、監督を務めさせていただきました。後ろに並んでくれているコーチ、選手たち、いま宮崎で戦っている2軍のスタッフ。特に今年はたくさんのことがありましたけれども、みんなのおかげで何とかユニホームを着続けることができました。ほんとうに感謝をしています。来年は一人でも多くの選手たちが大活躍をして、コロナも吹っ飛ばして、大勢のお客さんで埋め尽くされたバンテリンドームで優勝を。その瞬間を心から願って残り試合をしっかりと戦います。最後までみなさん、応援よろしくお願いいたします。3年間、ありがとうございました」 (囲みで) ――スピーチはどういう思いで 「ファンの皆さまの期待に応えられなかったことが一番、自分自身も悔しいですし、選手たちをそういう場所に導くことができなかったので。最大の目標を果たせなかったこと、責任を果たせなかったということに申し訳ない」 ――勝野は6回5安打無四球1失点 「久しぶりの1軍のマウンドで見事な投球をしてくれましたね。まだまだいけそうでしたけど、0―1だったので(六回で交代した)。何とか点を取りたかったですけどね」 ――打線は1点止まり 「それはほんとうに来年に向けてね。全て今年が悪かったわけではないんですけれども、やっぱり、なぜ点が取れないのかというのは私の采配を筆頭に、みんなでいままで以上に考えて、取り組んでいなかったことにもっともっと積極的に取り組んでいく、と。相手だって抑えるために必死になってやってくるわけですから、それを上回っていかないと優勝争いというのは厳しいと思います」 ――本拠地での戦い方は 「この球場は広いので、守り勝つということを意識した戦いだった。走力と守備力でいかに失点を防ぐか。どんどん打てるわけではないので、一つの塁を盗塁であったり、ファンブルをした瞬間にスタートを切れるか、とかそういう戦いをしていかないとなかなかこの球場では難しいのかなとは思う。そこはある程度、特に後半に関してはうまくいったんじゃないかなと思います」 ――藤嶋は同点の2死一塁で登板し、厳しい場面を任せた 「来季はああいう場面で、彼には競争をしてほしい。今年も『R・マルティネスを抜け』と言っていましたけど、遠慮せずにそういう場所に入ること。それぐらい力もつけてきたし、期待しています」 ――本拠地最後の采配だった。試合中はどんなことを思っていたか 「勝つためにいつも通りやっていましたけど、きょうは球場に来るときに(思ったり)ふとスクリーンに映る(与田監督への応援)ボードが目に入った。もう感謝しかないですよね。そういう人たちを喜ばせてあげられなかった申し訳なさが入り乱れていました」