女(なんじ)は画(かぎ)れり
「冉求(ぜんきゅう)曰(い)わく、子の道を説(よろこ)ばざるに非(あら)ず、力足らざればなり。子曰(のたま)わく、力足らざる者は中道(ちゅうどう)にして廃す。今女は画れり。」
■その意味は?
冉求が言った。
『先生の説かれる道を喜ばないわけではありませんが、ただ何分(なにぶん)にも私の力が足りませんので、行うことができません。』
孔子(先生)が言われた。
『力が足りないかどうかは、力の限り努力してみなければわかない。力の足らない者は中途で倒れるまでのことだが、今お前は初めから見切りをつけてやろうとしない。それではどうにも仕方がないよ。』
(「論語」一日一言より)
■感想
本当に父母を想い、こどもを想えばこそ、人は無限の力を発揮できるものと思う。然るに、誰かがやってくれる、こんな世の中どうにもならない、といった想いが先立てば、その力は半減してしまう。
己が学びを得ようとするその先に、そこには一体何があるのか、そんなことを考えながら学ぶのも、また楽しい。