バンコク・ドバイ・沼で水上スキー ==日々雑感==

駐在先のバンコクで水上スキーサイトを整備。
ドバイでも水上スキーを続け、日本帰国後も沼にはまった。

全日本選手権に向けて

2013-09-24 12:09:16 | Waterski
やっぱり勝てないんだ。
負け癖がついているんだ。
もう無理かもしれない。

そんなことをずっと思っていた。

2012年9月16日、耶馬溪。

スラロームはベストを尽くした。
13mをクリアーして58km 12mの2ブイ。
これ以上のスコアーは出ない。

トリックは、ベストだったろうか。
3520点。
練習で出来たことが本番で出来なかった。

ジャンプはどうだったろうか。
1本目38.1m、2本目41.1m、3本目41.0m。
1年ぶりのジャンプとはいえ、3本目の組み立てがなっていなかったんじゃないか。
ひょっとしたらあと2mか3mは飛べたんじゃないか。

結果はスラローム1位(タイ)、トリック2位、ジャンプ6位、総合2位。
換算点で350点近い差がついた。
3,000点満点で2,593.21点。
別に低い換算点じゃない。

でも1位じゃなければ意味が無いんだ。

勝てば官軍負ければ賊軍。

使い方は間違えているかもしれないけれど、勝てなければ意味が無いんだ。

どうして勝てないんだろう。
どうやったら勝てるんだろう。
どうして勝てる人がいるんだろう。

ずっと考えた。

タイにジャンプ台があればいいのかな。
そしたらジャンプで逆転できるのかな。

ジャンプ台を作ろうと思った。
でも、土日の休みを全部使えるわけではないし、ジャンプ台の制作、維持管理は並大抵のことでは出来ない。
そもそもジャンプ台を入れたら、ジャンプの練習に時間を取られてスラロームを練習する時間がなくなってしまう。

妻が言った。
「ジャンプが飛べて勝てるんだったら、マレーシアでもどこでも行って練習してくれば?」

これには悩んだ。
確かにジャンプがあと5m飛べれば、楽に勝てるかもしれない。

そしてこの悩みに解は無いことにも気がついた。
全日本が終わってみないと、ジャンプを練習することが正しいのか間違えているのかわからないと。

考えるのをやめようとも思った。
でも今年は決めていた。

「妥協を排す」と。

とにかく考えた。
結論は「スラロームを強くすること」

スラロームが絶対的に強くなければ、初日で勝負は終わってしまう。
ライバルの羽釜は13mを確実に回ってくる。
12mも回ってくるかもしれない。

だとしたら、スラロームで最低でも12m4ブイは必要だ。
だったら、ジャンプなんて飛んでいる暇はない。
ひたすらスラロームを練習して、13mをどんな時でも回れるようにしないといけない。
12mで何ブイ取れようが、13mをクリアーできなかったら12mに進めない。

だからスラロームを強化するんだ。
スラロームの練習に妥協はしない。

相当な追い風が吹いていても13mを回れるようになった。
凄く自信がついた。

いつも一緒に練習してくれた濱田がマレーシアにジャンプを飛びに行った。
2013年全日本選手権の1週間前だった。

私はタイのスキーサイトのTEに残った。
水面は鏡だった。



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