「小さなハーブガーデンからのクリスマス」 千里中央 オトカリテ
製作室でリースを作っていると・・・
隣のピアノ室(お店と兼用)から
聞こえてくる・・・
ベートーヴェンの
ピアノソナタ・「悲愴」第2楽章。
弾いているのは、
大学生の娘。
私が多感な高校生だった頃、
メロディーの美しさに
涙しながら
弾いた曲だ。
製作しながら
流れてくる音色に
自然と耳が向かう・・・
ここは・・・美しく歌うところ・・・
次は、涙のしずくが落ちるように弾くところ・・・
う~ん・・・違う。
ピンポン玉が跳ねたような音が
聴こえてくる。
思わずピアノ室の扉を開けて、
「気持ちが入っていない音ばかりが
聴こえてくる!
一音一音全てに感情を入れなさい!!」
楽譜には「p」や「f」の標語が入っている。
音楽の授業では
「弱く」とか「強く」で覚える。
これは間違ってはいないが、
「p」には、「悲しみ」や「ささやき」・・・
「f」には、「歓喜」や「怒り」、「決断」・・・
といった感情を
自分で加味しなければならない。
これが、「表現する」
という事なのでしょう。
ふと、
リースの製作に
置き換えてみる・・・
「表現する事はできないか・・・」
音を作りだす。
物を作りだす。
広い意味でのクリエーターとは・・・
「挑戦する表現者」
「脳の中のイメージをユーザーに伝える人」
・・・と何かに書いてあった。
私はクリエーターに成り得るのか・・・
自分への挑戦は
まだまだ続きそうです・・・