こんばんは。
今日の午後、雨はパラパラと降り、帰りも弱い雨でした。
ただ、現在、雨雲レーダーを観ると、北九州から山口、広島あたりに延びる真っ赤な雨雲の帯があり、山口県には大雨警報も出ました。
この雨雲の帯が「梅雨前線」で、今後、南下してきます。
九州北部も今後激しい雨が降ることが予想されます。
皆様もお気をつけ下さい。
【食の安全】
日本では、小林製薬の「紅麹」製品が大きな問題になっています。
サプリメントを常用されていた方に死者も出ており、特に腎臓病を発症している方も多いようです。
ただ、この問題で「一番問題」なのは小林製薬の対応です。
最初の報告が上がってから、発表されるまでに2か月。その間、会社では「実態を把握できず」「大した事ない」との判断であったのかも知れません。
でも、継続使用して腎臓病を発症したり、死亡したりということは続いていた訳で、報告が上がった早い時期に「公表」し、「製品の販売一時停止」、できれば、「製品の自主回収」を行っていれば、その2か月間も「知らされない」ことで継続使用し、病状を悪化させたり、死に至ってしまうこともあります。
後手後手の対応。これは、「非難されるべき事案」でしょう。
そんな中で、今日のYahoo!ニュースのCNN(香港)の記事が目に入ったのですが。
『食用油を燃料トラックで輸送、汚染の恐れ 中国当局が調査へ』
中国の大手国有企業が、石油用タンクローリーを「食用油」の輸送にも使っていたことがわかり、当局が調査に乗り出したとのことです。
問題になっているのは、穀物備蓄大手と穀物、食用油企業で、輸送コスト削減のため、燃料や液体薬品を運んだトラックを「洗浄せずに」食用油やシロップの輸送に流用することが『公然の秘密』になっているとのことです。
国営メディアもすぐに取り上げ、国営中央テレビ(CCTV)は「タンクに残留した燃料を食品に購入させることは『毒を入れる』行為に等しく、消費者の生命と健康を極度に軽視した態度が表れている」と強く批判おり、専門家の話として、「化学物質が混入した食用油を長期的に摂取し続けた場合、中毒症状を起こす恐れもある」と伝えているそうです。
専門家によると、トラック流用で汚染された食用油はすでに長期間、大量に供給されてきたと考えられ、家庭での使用を避けようとしても難しいことから、粉ミルク事件以来の大規模な不祥事に発展する可能性があるとのことです。
中国では2008年、粉ミルクに化学物質メラミンが混入し、6人の乳児が死亡する事件が発生し、メーカーの幹部数人に死刑判決が下された事件がありました。また、その後も、地溝油を再利用した食用油や、漬物の不衛生な製造過程などが問題になっています。床に落ちた肉を戻してチキンナゲットを作っていたというのもありましたね。
『食の安全』は、最優先の重要事項のはずです。
でも、こういう事が繰り返されています。今回は、『公然の秘密』として長期間行われていたとのこと。論外です。
こういう事に係わる人たちに考えてもらいたのは、「あなたは、これを口にできますか?」ですね。自分で口にできないようなものは作らない、売らないです。
厳格に衛生・安全管理を行っていたとしても、万一、問題が発生してしまった場合は、即刻「情報公開」し、「自主回収」し、悪影響を最小限に抑える。
こういう対応をしないと、社会的に大きな批判を浴び、企業活動にも悪影響が出ます。
そこのところを考えてもらいたいですね。
では、また。