人生の特等席

　　　　　「人生の特等席」

　２０１２年アメリカ映画
　監督：ロバート：ロレンツ
　製作：クリント・イーストウッド
　キャスト　クリント・イーストウッド
　　　　　　エイミー・アダムス
　　　　　　ジャスティン・ティンバーレイク

監督のロバートはクリントの助監督や製作を
長い事やってきた人で　これが監督デビュー作
クリントの弟子という感じらしい
確かに作品の空気が　似ている
加えて主演がクリント・イーストウッドで
まず　これは大きく外れる事はない　という安心感で
観に行ける

　

娘と父親の葛藤をからめながら
昔ながらのやり方にこだわるプロのスカウトの
厳しさをえがいてゆく

男を描いているねえ
それとＰＣにデータを入力してそこから
未来のスター選手を掘り起こそうととする
現代のやり方に批判もしている

現場で生で確かめなければ　駄目だよ～と！
そういえば　九州新幹線のデザイナーの
水戸岡さんも　ＰＣを使わない現場主義
そこに行って見てさわって工事をする人達と
会って　デザインを決めてゆくという

最後は経験と勘とプロ意識が大事と
映画は教えている

娘とのやりとりも癒される

大ヒットではなく　普段着で見られる佳作
こういう映画がアクションや３Ｄ映画の合間に
見られると　ほっと一息という感じかな

８２歳になる彼がこんな質問に答えてます

「まだやり残したもの、これからやってみたい　
　ものはありますか？」

「先の事は考えないんだ。元々願いを持つタイプ
　じゃない。若い頃はあったかもしれないが。
　自分が生きたいと思うように生きられたらいいと
　思うよ。全ては運命が決めるんだ。
　それに逆らわないで身を任せるのさ」

　ある程度年齢を重ねてくると　彼の言葉が
　素直に受け入れられます
　　　

さて　師走が近づいていますが
忙中閑あり　息抜きに映画館へ出かけてください