「妻への家路」
チャン・イーモウが 帰ってきた!
・・・そう感じたのは 私だけではない
グリーン・ディストニーの アン・りー監督も
これをみて「監督チャン・イーモウにとっての
家路でもあるのだろう」~と述懐したそうだ
「初恋の来た道」や
「秋菊の物語」や「あの子を探して」と言った
地味だけれど 市井の人達の生活や心を
描き出してくれた あのチャン・イーモウ!
映画の世界には 国境はないのだと
人の心には 国境はないのだと
感じさせてくれた あのチャン・イーモウが!
始まりもいいです
文化大革命で 収容されていた夫が
逃亡して
線路わきに寝ています
そこを列車が通り過ぎていく
画面の下に 寝転んでいる主人公
上部の画面は走りさる列車の影
列車の黒い部分に キャストの名前が入ります
走り去る列車は 流れいく時を表している
ように見えて 暗示的です。
コン・リーの丁寧な計算されつくした
演技が光ります
コン・リーは すごくいい
夫役のチャン・ダオミンは
「ヒーロー」で秦の始皇帝をやった人
あの時は威厳があり 堂々たる武将役だったけど
今回は 耐えながらじっと妻を見守る役
知的で 思いやりのある 忍耐の人です
この人 ハンサムですねえ
脚本も上手です
さりげなく この家族の過去の生活を
ちょっとした台詞に 匂わせます
フランス語の知識や ピアノなんかに
「初恋の来た道」でも チャン・ツィイーが
好きな人へ餃子だかなんだか忘れたけど
お弁当を作ってそれをどんぶりに入れて
布でくるみ それを抱えて走ります
一生懸命に走ります そのシーン良かった
この映画でも 後半 温かい餃子が登場します
風邪を引いた夫(夫とは思っていない)
の枕元に 毎日夫の手紙を読んでくれる人へ
温かい餃子をやっぱりどんぶりに入れて
持っていくのです
好きな人に 美味しい物を食べさせたいと
いう 普遍的な 愛情!
食事は 愛情表現なんですね
どんぶりいっぱいの 愛 です
ラストの二人の表情がいいです
思い出さないまま 駅で夫を待つ妻
妻の横で 同じ方向を見つめながら
これが 自分の愛の形なのだと
立ち尽くす夫
ラストも書いてしまいましたが
大丈夫 わかってても この映画は
ストーリーだけで見せる映画ではないから
それだけの映画ではないから
あなたをきっと感動させてくれる
息子は チャン・イーモウは中国の小津だね
~と言って それはまさにそうだね ~と
思いました。
小津も 東京物語など 市井の人の暮らしを
描いて 今も愛されています
それは 世界中 変わらぬ人間の営みや気持ち
だったからでしょう
制限のある国で 映画作りはきっと大変
チャン・イーモウが クリントイースト・ウッドの
ように 自由に 撮りたい物を撮っていくことを
そして 更に映画ファンを楽しませてくれる事を願って
それほど宣伝していませんし
かかっている劇場も 少ないです
けれども これは映画ファンなら 見て欲しい映画
始まったばかりだけど 2週間くらいの間に
見に行ったほうが良いかも
短期間で終わりになるかもしれません
どうぞ 見逃さないで
今年の映画ベストテンに 入るでしょう
チャン・イーモウが 帰ってきた!
・・・そう感じたのは 私だけではない
グリーン・ディストニーの アン・りー監督も
これをみて「監督チャン・イーモウにとっての
家路でもあるのだろう」~と述懐したそうだ
「初恋の来た道」や
「秋菊の物語」や「あの子を探して」と言った
地味だけれど 市井の人達の生活や心を
描き出してくれた あのチャン・イーモウ!
映画の世界には 国境はないのだと
人の心には 国境はないのだと
感じさせてくれた あのチャン・イーモウが!
始まりもいいです
文化大革命で 収容されていた夫が
逃亡して
線路わきに寝ています
そこを列車が通り過ぎていく
画面の下に 寝転んでいる主人公
上部の画面は走りさる列車の影
列車の黒い部分に キャストの名前が入ります
走り去る列車は 流れいく時を表している
ように見えて 暗示的です。
コン・リーの丁寧な計算されつくした
演技が光ります
コン・リーは すごくいい
夫役のチャン・ダオミンは
「ヒーロー」で秦の始皇帝をやった人
あの時は威厳があり 堂々たる武将役だったけど
今回は 耐えながらじっと妻を見守る役
知的で 思いやりのある 忍耐の人です
この人 ハンサムですねえ
脚本も上手です
さりげなく この家族の過去の生活を
ちょっとした台詞に 匂わせます
フランス語の知識や ピアノなんかに
「初恋の来た道」でも チャン・ツィイーが
好きな人へ餃子だかなんだか忘れたけど
お弁当を作ってそれをどんぶりに入れて
布でくるみ それを抱えて走ります
一生懸命に走ります そのシーン良かった
この映画でも 後半 温かい餃子が登場します
風邪を引いた夫(夫とは思っていない)
の枕元に 毎日夫の手紙を読んでくれる人へ
温かい餃子をやっぱりどんぶりに入れて
持っていくのです
好きな人に 美味しい物を食べさせたいと
いう 普遍的な 愛情!
食事は 愛情表現なんですね
どんぶりいっぱいの 愛 です
ラストの二人の表情がいいです
思い出さないまま 駅で夫を待つ妻
妻の横で 同じ方向を見つめながら
これが 自分の愛の形なのだと
立ち尽くす夫
ラストも書いてしまいましたが
大丈夫 わかってても この映画は
ストーリーだけで見せる映画ではないから
それだけの映画ではないから
あなたをきっと感動させてくれる
息子は チャン・イーモウは中国の小津だね
~と言って それはまさにそうだね ~と
思いました。
小津も 東京物語など 市井の人の暮らしを
描いて 今も愛されています
それは 世界中 変わらぬ人間の営みや気持ち
だったからでしょう
制限のある国で 映画作りはきっと大変
チャン・イーモウが クリントイースト・ウッドの
ように 自由に 撮りたい物を撮っていくことを
そして 更に映画ファンを楽しませてくれる事を願って
それほど宣伝していませんし
かかっている劇場も 少ないです
けれども これは映画ファンなら 見て欲しい映画
始まったばかりだけど 2週間くらいの間に
見に行ったほうが良いかも
短期間で終わりになるかもしれません
どうぞ 見逃さないで
今年の映画ベストテンに 入るでしょう