ゆみなのteatime

飼い猫なっちゃんの写真 淀川長治映画友の会で育った映画好き 全国一の宮神社巡り などなど・・・

HEREAFTER  ヒアアフター

2011年02月23日 | 映画
 HEREAFTER ヒアアフター
2010年製作 2011年日本公開
 監督: クリント・イーストウッド
 キャスト:マット・ディモン
      セシル・ドゥ・フランス
      ジェイ・モーア
 音楽:クリント・イーストウッド
 上映時間 2時間9分

 

 クリント・イーストウッドの監督作品を楽しみに
 待っていました。

 今回はヒアアフター 
 あの世をテーマにしています。
 同じようなテーマを扱っても
 彼の切り口は 他の監督とはやはり違う

 死と向き合う3人の主人公のそれぞれの苦悩を
 淡々とけれど丁寧に描きこんでいきます。

 彼の語り口には迷いがありません
 年を重ねて更にそうなっているような感じ
 昔の大作ほどの緻密さはないけど
 無駄のない 飾りを捨てた語り口の潔さ

 一連の彼の作品を見続けてくると
 彼の変化 そして意識の成熟度が感じられます
 
 主人公がイタリア料理の教室で出会う彼女の
 辛い過去・・さらっと描くけれどそこに
 深い深淵をのぞいたような感じを抱かせる

 そして津波の描き方のリアルさ すごい
 うまいなあ~

 シックスセンス(この映画も好きだけど)とは
 全く違って 刺激的な描き方ではなく
 霊能者としての主人公の苦悩も あの世の
 見せ方も リアルに 私たちの感覚でリアルに
 そう 何度も言うけど・・
 とても現実的に死と共存する日常を 人生を
 再確認させてくれる

 ラストのロケーション場所 いいです
 古い建物のアーケードの カフェ

 二人が手を合わせる瞬間
 観客は 何か胸にあたたかい物を感じるでしょう

 久し振りに劇場が明るくなるまで座っていました
 ラストのエンディングのタイトルが流れる中
 クリントイーストウッドの曲が心地よく
 映画の余韻を残して 私達をフワーッと
 包み込んでくれるようでした

 地味です 淡々としています
 派手な映画好きには退屈かもしれない
 でも クリント・イーストウッドファンには
 なかなか心に沁みる 作品です。


 ニュージーランドで地震がありましたね
  今日は 空が気になって雲を観察

 何度も地震雲を見かけました
 この週末は どこかで地震があるかも
 大地震ではないと思うけど~
 ちょっと気にしてようと思います

   

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姥ざかり花の旅笠 田辺聖子著

2011年02月20日 | 読書
   姥ざかり花の旅笠
    「小田宅子の東日記」
      おだいえこのあずまにっき

  集英社  価格 1700円

 去年の暮れにブックオフで100円で見つけた本です
 定価は1700円  厚さにして約4センチあります
 頁数 373ページに及びます。
 読みでがあるので 合間に他の本など読んでたら
 大分 時間がかかりましたが 半分ほど進んだ所
 から一気に 面白くなり後半は1週間ほどでした。

 元の素材の旅日記を書いた小田宅子さんというのは
 俳優の高倉健さんのご先祖で江戸の末期の人
 北九州の豪商で両替商を営んでいたそうで
 容姿端麗にして和歌をたしなみ 後に仏乗に帰依
 して 善光寺に詣でる とある・・
 聖子さんは 高倉家の家系はみな美男美女の家系
 なのであろう~と述べています

 これは小説ではなくて 実在する故人の旅日記を
 聖子さんの解説や創作を混ぜながら紹介している
 本なんです。

 

 宅子さんは和歌を作りながら気のおけない同年代の
 女性の友人と 旅に出ます

 もう子育ても終わり 家業もつつがなくいっている
 後は冥途のみやげにお伊勢さまを参拝しましょう
 ~という事で共を連れて北九州から旅に出ます。

 勿論 昔の事ですから足を使って!
 50過ぎて 5ヶ月間 144日 800里の旅です。
1里は約4キロですから約3200キロの行程ですね
 彼女達は1日に5~7理は歩くのですから
 今の計算だと20~30キロは踏破しちゃう!!
 すごい健脚です。これ程とは思いませんでした
 昔の人は良く働いて足腰を鍛えていたから強かった
 んですねえ!

 そんな事にも感心しつつ・・・
 京都にのぼりその頃の町の様子がわかります
 吉野山の桜を見ながら 静御前と義経をしのび
 奈良をめざします。

 そこで聖子さんは宅子さんの歌の先生の一文を
 紹介する 

 「そもそもこの蔵王という物は(吉野の蔵王権現
 古よりの正しき神にはあらず。もとより神明式にも入らず
 古への正しき書には見えたる事なく
朝廷より祭らせ給いし事なく 只 法師どもの
末たる仏神ぞかし。全て中昔より 法師ども
 の仕業として いづこも々かく名ある所々は みな仏どころ
 とのみなりて もとより主と坐す神たちは 仏の僕従のごと
 なりませるは いともいとも悲しき技にぞ有りける」

 つまり吉野山には古くからの神がおわした
 それを後から 法師どもが勝手に仏をまつって神々を
 従えてしまった。 元の主は神だというに~

  ・・・・と嘆いているんですねえ

 このあたり 古くからの一の宮の神社巡りをしている
 私にとって 興味深い文章です。
 聖徳太子が仏教を取り入れてからも 元々の土着の神
 との融合は 結構 大変だったのではないかと・・

 庶民は 貴族から新しい信仰を押し付けられるけど
 身近な 守護神を大事に守り続けていくんですね
 神々は体を持たず 山であったり太陽であったり
 ですものね

 そんなくだりを読む内にお伊勢さんに到着
 参拝の前日には 髪を洗い 清浄にします
 伊勢参りは やはり昔から特別だったようで

 読み進む内に 宅子さんたちは 伊勢まで来た
 のだから 長野の善光寺さんまでいきまっしょ!
 と言い 更に善光寺さんに着くと 日光の権現さんにも
 お参りしましょう と言い このあたり 女子ゆえ
 関所が通れず 奥深い山中を 怖い想いもしてきて
 いるのにも関わらず!~です。すごい

 更に江戸に着くと(お伊勢参りが江戸まで!延び・・)
 江戸では 吉原の花魁まで見物してる!

 女子というのは ほんとに凄い! この本読むと
 よく判ります。

 各地で精力的に寺社参りを果たし 浄土への道を
 照らして頂こうという信仰心もさることながら
 好奇心も旺盛で 元気と活力に溢れています

 50代の女性が読んだら 元気をもらえるんじゃないかと!

 50代はこんなに元気で素敵な世代なんだと~
 思えるんじゃないでしょうか

 遅ればせながら 私ももっと足腰鍛えて
 一の宮巡りに精を出す事にいたします。

 ~という訳で 100円で手に入れた本でしたが
 実に楽しく面白く 宅子さんたちと一緒に江戸の
 時代の日本のあちこち 巡ってみてためになりました

 あなたもブックオフで100円で見つけたら
 買ってみませんか?

 図書館にきっとあるかも
 読むのに時間はかかるけど 楽しい本ですよ

 
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ゆず茶&今日の一言

2011年02月13日 | グルメ
  今年のお正月にゆずを沢山頂いたので
 初めて 「ゆず茶」を作ってみました。


 

 ゆず 500グラム 大4個くらい
 氷砂糖 500グラム・・ゆずと同量です。

 広口のガラス瓶を用意します。

 ゆずを洗って皮をむきます
 なるべく白い部分を取ったほうがいいかも。
 皮も食べるので なるべく細かく小さく切ります
 中身は 種をのぞいてそのまま使います。

 後は交互に ゆず 氷砂糖 ゆず 氷砂糖 の
 順に詰め込んでゆきます。

 時々 混ぜながら 約2週間ほどで出来上がり

 スプーンにお好みの量を入れて
 カップにいれ 熱いお湯を注ぐだけ

 私はここに梅酒を入れたりします

 甘いので ダイエット中の人には
 お勧めできないですが・・

 1月に1キロ作って もう全部飲んでしまいました

 さあ~ これから ダイエット?しよう?

 もし ゆずが手に入ったら作ってみてください
 簡単で 美味です

 また 氷砂糖に少しはちみつを入れてもいいです


 さて 心に残った今日の一言

 「人がよく間違える事がなんだかわかるかい。
  人生というのは 変わらなくて、
 一度ある軌道に乗ったら、おしまいまで
 そのまま進んでゆくしかないと思い込むんだよ。
 でも運命というのはもっと気まぐれなものだ。
 もう逃げ場がないという、絶望的なきわみに達した時
 いきなり突風が吹いてきて全てが変わり、気がついた
 時には新しい人生が始まっていたりする。」


        スザンナ・タマーロ「心のおもむくままに」より

近頃 不用品を整理してまして・・
 今日は本棚を・・・古い本をぱらぱらとめくったら
 
 この言葉に出会えたので ご紹介

 ずーっと変わらないものはないんです。諸行無常ですが
 希望を持って未来を見つめれば きっと良い風が吹いてくる

 今週は満月が近づいていますから
 どうぞ 未来は良いほうへ変わるとイメージして
 過ごしてください

 満月は人の感情や気持ちを増幅するので プラス思考
 で過ごせば それが長続きして 夢がかないやすい
 あなたの幸運を 祈ります でもって 私も・・です!
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