湯めぐりくんの温泉日記だ

日帰り温泉中心の湯めぐり日記。良質の温泉にサウナと水風呂があればごきげん!

No.180 中房温泉

2007-09-26 01:55:02 | 長野県
中房温泉(長野県安曇野市)に行ってきました。

JR大糸線有明駅からまっすぐ上っていくとだんだん道が細くなり、その道の終点に中房温泉があります。
なんか最近ずっと山道ばかり走っている気がします。
この日は泊まりなので、日帰り専用の駐車場を抜けて一番奥まで行きました。
海抜1462mの高所にあるのでちょっと寒いくらいです。
この温泉は露天風呂天国と言われるほどたくさんの露天風呂があり、昔から湯治場として賑わってきましたが、今でもあちこちにその雰囲気を残しています。
露天の白滝の湯、菩薩の湯と日帰り用の湯原の湯は夕方からお湯を抜いて掃除をするということなので、明日入ることにしました。

ここの温泉の泉質は、露天の滝の湯のみがアルカリ性単純温泉で、それ以外は単純硫黄泉です。
すべて自噴の36ヶ所ともいわれる源泉から引いていて、加水無し・加温無し・循環無し・消毒剤投入無しの掛け流しです。

まずは古い本館内湯の「不老泉」へ。
かなり新しそうな桧の建物で、十数人入れる湯船に42℃前後の無色透明のお湯が満たされていて、落ち着いた雰囲気でくつろげます。
洗い場は特にありませんが、シャンプー等は何セットかありました。
混浴ですが、女性専用時間は19~22時にあります。
その裏手には男女別内湯の「御座の湯」があります。
全面すのこ敷きで、小さめの浴槽に熱めの湯が張ってあり、いかにも湯治場という感じです。
中房温泉で一番古いということで、松本藩主やウエストン卿も好んで入ったそうです。
本館の中房川寄りには男女別内湯の「大湯」があります。
二階建てになっていて、脱衣所と同じ階は半露天風呂で、4人くらい入れる湯船に42℃くらいのお湯が満たされています。
カランは3つあり、シャンプー・ボディーシャンプー等も完備しています。
夜はライトアップされ、川のせせらぎも心地よかったです。
脱衣所から階段を下りると地下室みたいな浴室があります。
4人ほど入れる42℃程の湯船には、おびただしい数の白い湯の花が舞っていました。

一旦外に出て新しい別館に行くと、混浴内湯の「大浴場」があります。
女性専用時間は21時~翌日8時で、20人近く入れる大きな浴槽にやや熱めのお湯が満たされています。
女性に人気がある浴場で、大きな窓を開けると中庭もいい雰囲気で、天井の梁も見事です。
反対側には混浴半露天の「岩風呂」があり、女性専用時間は15~19時です。
20人以上楽に入れそうな広い浴槽の真ん中には組み合わされた大きな岩があり、裏からもうもうと立ち上がる湯煙もよく見えます。
42℃前後の無色透明のお湯に浸かってのびのびできます。
別館の一番奥には男女別内湯の「薬師の湯」があり、小さめの浴槽にはかなり熱めの温泉が流れ込んでいました。
その隣には家族風呂もあります。

露天風呂もたくさんあります。
基本的に混浴ですが、数が多いためどれかは空いています。
ただ開放的な場所が多く、夜も結構明るいので女性には入りづらいかもしれません。
正面玄関から池を渡ると「地熱浴場」があります。
蒸気が噴出している上に板が敷いてあり、その上に寝るのですが、熱い蒸気がときどき噴き出してくるので落ち着いて寝てられませんでした。
その上方には温泉プールがあり、熱めの温泉で満たされていて、泳いでいる人もいましたが私はパスしました。
さらに上方には1人用の「ねっこ風呂」があります。
一本の太い木の根っこをくり抜いたもので、適温のお湯で満たされていて、これも気持ちよかったです。
焼山の方に向かうと「月見の湯」があります。
ここは中房温泉で一番高い所にある野天風呂で、十数人入れそうな湯船に42℃程のお湯が満たされています。
ここに寝そべって月を見ていると、中房温泉に来て良かったーとしみじみ思いましたね。
建物の裏手には男女別の「むし風呂」があり、まさに自然の蒸し風呂ですが、中に入ると熱くて数秒で飛び出してしまいました。
水をかぶって再チャレンジしましたが、30秒でギブアップしました。
真剣に火傷の心配をしたくらいです。
すぐ近くに足湯の「綿の湯」がありましたが、パスしました。
少し下ると貸切野天風呂の「滝の湯」があります。
別館フロントで鍵を借りて入ると、2、3人が入れるくらいの浴槽に3mほどの高さから竹筒を通って源泉が落ちてきています。
適温のお湯で、周りの目を気にせずほっとできました。

次の日は朝早くから遠めの露天風呂へ足を伸ばしました。
登山道を10分程上ると「白滝の湯」があります。
まさに自然の中の野天風呂という感じですが、きれいに掃除が行き届いています。
浴槽は3段になっていて徐々に温度が低くなっていき、最後の8人ほど入れる湯船で適温になります。
いつまでも入っていたいと思うすばらしい温泉です。
そこから15分ほど山を登ると地熱浴もできる焼山に出ます。
地面の砂のあちこちから湯気が出ています。
砂を掘って卵や芋を入れると10~20分で蒸しあがるそうです。
ここで汗をさましながら日の出を見ました。
下りにはあちこちで源泉の噴き出しているところを見ました。
どこも沸騰したお湯がボコボコ出ています。
宿からさらに下ると、日帰り用駐車場の近くに「菩薩の湯」があります。
昔、お湯が湧出してきた土の中から菩薩の石像が出てきた為、この名がついたそうです。
10人ほど入れる適温の浴槽でのんびりできます。

日帰り立寄り湯の「湯原の湯」も、宿泊者なら営業時間外でも無料で入れます。
ここは昭和の初めに登山者のために作られた売店を去年改装して日帰り立寄り湯としてオープンしたものだそうです。
男女別の露天風呂でそれぞれ2つの湯船があり、日替りで男女交代しています。
この日は左側の湯に入りました。
浴槽の大きな石は合戦沢が荒れた年に川の中から引き上げたもので、10人弱入れそうな小さい方の浴槽はかなり熱く、大きい方の浴槽は適温でした。
眺めも良かったです。
この中房温泉は、とても一泊じゃゆっくりできないなあと強く感じました。
温泉好きには天国のようなところです。
総合評価:☆☆☆☆☆
ダイエット度:測定せず