鞄に演劇をつめこんで

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トリセツその2 ~観劇当日の流れ~

2019年07月24日 | 小劇場観劇のトリセツ

小劇場で観劇する当日の流れをまとめました。

〇 観劇の流れのモデル
イメージしやすいよう流れと目安時間をモデルにしてみました。
実際は団体ごとに差があります。


1 劇場到着
(1)事前に劇場とアクセスを確認

劇場名と道順を事前に確認しましょう。
劇場によっては住宅地や商店街のわかりにくい場所にあります。

このブログでも各劇場までの道案内を掲載しています。 
⇒劇場までの道案内

(2)到着時間
時間厳守が基本!
小劇場では開演時間5分前までに受付をしないとキャンセル扱いになることや 
開演時間に遅れると観られないことも。
なので、多少の余裕をもって到着するのが基本です。

観やすい席に座るには
前方中央など観やすい席や観たい席に座りたければ
「自由席」の場合では受付開始時間(チケットがある場合は開場時間)までに到着するといいでしょう。

2 受付
観劇には3つの時間があります

受付開始時間は、観劇料の支払いとチケットを受け取る時間。
開場時間は、客席に入場できる時間。
開演時間は、上演が始まる時間です。

受付開始時間が開場時間と同じことも結構あります。
異なる場合は開場時間の15分~30分前がほとんどです。


受付の流れ
劇場入口に受付用のテーブルが用意されます。
予約した名前を伝え、観劇料を支払い、チケットを受け取ります。

開場時間前の受付では「整理番号(札)」が渡されるので、
時間になるまで劇場外やロビーで待ちます。
受付時間と開場時間が同時のときは、受付したら速やかに入場し席を確保します

3 
開場
開場時間になると、舞台のある空間に入ることができ席に座れます。
自由席では受付順に入場します。
観やすい前方の中央から埋まっていきます。

開演までにしておきたいこと
*配役表(当日パンフレット)の確認
椅子には当日用のパンフレットやアンケート、折り込みチラシが置かれています。
当日パンフレットは「当パン」とも言われ、主宰などの挨拶のほか配役(役名と演じる役者の名前)が書かれてます。

お目当ての役者の役名は覚えておくことがお勧めです。
大抵の作品は冒頭や前半の登場シーンで名前を呼びます。
舞台にキャストが現れるたびに、この人かな?あの人かな?と気にしていると、肝心な演劇の内容に集中できずもったいないですからね。

応援したい役者がいても、顔見知り以外は、役名からしか役者がわからない場合が結構あります。
宣伝チラシの写真は実際と随分違って見えたり、髪型やメイクでわからないこともあります。

*トイレに行く(とても重要)
開演するとトイレに行けません。
観劇中に我慢する事態にならないようトイレは必ず済ませましょう。

小劇場のトイレ事情は悪く、男女兼用だったり時間がかかる場合があります。
そこで15分~10分前には済ませておくことを勧めます。

*携帯電話の電源OFF(とても重要)
観劇中は携帯電話も時計機能も不要なので開演前までに電源からきります
きらなくていい・マナーモードでいいという団体もありますが、観劇の時ぐらい携帯を忘れましょう。

4 前説
開演5分ぐらい前に、主宰や団体の出演者、スタッフが前説をします。

内容は観劇の注意事項が主です。
劇場の空気をあたためるため、コントやトークを行う団体もあります。

5 開演
開演時間
客入りが落ち着くと入口の扉が閉まり、開演前に流れていた音楽が徐々に大きくなるとともに照明が暗くなって真っ暗に。
そこから舞台が明るくなると役者が立っていて、上演がはじまります。

開演ギリギリに到着した観客やキャンセル待ちの観客の対応をして、開演時間が5分弱遅れたりすることがしばしばあります。
また開演時間から前説を行う団体もあります。

上演時間
当然作品によりますが、
90分から2時間以内のところが多いです。
中には60分もあれば2時間半を超える作品もあります。
観劇料と上演時間は関係しません。
小劇場では上演途中の休憩がない作品がほとんどです。

6 終演
上演が終わり、キャスト全員が舞台に出てくる時は拍手を送ります。
それからスタッフや主宰が挨拶をしたり、アンケート・SNSでの拡散のお願い、物販の紹介、役者との面会場所の説明があります。

カーテンコールに対応する団体もあります。
一方でキャストが出てくることもなく終わる団体もあります。

終演後は役者の面会がありますが、
面会までの間にアンケートを記入したり物販を購入します。

 *アンケート記入 
アンケートは団体にとって感想や改善点をきける数少ないツールです。

来場日時や年齢層・性別の属性のほか、感想や意見などを自由に記入します。
好演だった役者や観たい役者の名前を書くのもいいです。
記入用の筆記具は団体が用意します。

*物販
公演グッズを販売する団体も多くあります。
買う買わないは観る人の応援の形で自由です。

よくあるグッズとして
上演台本、上演DVDの予約、過去作のDVD パンフレット、ブロマイド、チェキ、バッジ、Tシャツなどがあります。

8 役者との面会
ほとんどの小劇場演劇では終演後に演者がロビーや劇場の外に現れ、面会することができます。
差し入れ(プレゼント)も渡せます。
役者からお礼(手紙やお菓子)を頂くこともあります。
面会場所は必ず団体の案内にしたがいます。

 *面会の順番はない
予約した一般(演劇関係者以外)の客を探す役者もいれば、演劇仲間同士でずっと盛り上がる役者もいます。
特段順番はないのでタイミングをみて声をかけます。
はじめましての役者さんでも、気に入った役者には声をかけて感想を伝えてみましょう。
嬉しくない役者はいないと思います。
面会時間の制約はありませんが、待っている他の観客や演者さんの体調管理や片づけ等の時間を考えて適当な時間にします。

 *差し入れ
差し入れはもちろん自由です。
劇場に脚を運ぶことが一番の贈り物です。

9 劇場出発
お疲れさまでした。

近くで一杯飲んで感想を語るもよし。
SNSで感想を呟くもよし。
また次の観劇をお待ちしています。

※観劇マナーを別にまとめています。ご協力ください!
⇒ こちら


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