goo blog サービス終了のお知らせ 

鞄に演劇をつめこんで

観劇者が立ち上げた小劇場演劇を広めたいためのブログです。
まずはカテゴリーの目次をみてね!

2024年観劇のまとめ

2024年12月28日 | そのほかのこと

2024観劇のまとめ

 2024年の1年間の観劇本数は、演劇250本 映画48本 演劇の上映4本 合計302本でした。ショーケース型など1回の公演で複数団体が上演する場合は1本として計算しています。なお12月29日から31日までの観劇・映画鑑賞の予定3本を含んでいます。演劇観劇数昨年より54本減りました。多い月は30本、少ない月は9本で、月平均で約21本弱でした。
 観劇数が減った理由としてはいくつかありますが、6月にコラボ企画公演を行い、稽古や公演の期間は観劇をしなかったことがその1つに挙げられます。
 コロナの影響が落ち着いてきた今年は、名前の知れた団体さんの久々の公演や、旗揚げ○年など節目の団体さんの企画など、安定感ある団体、安定感ある作品観ることが多かった感じがします。一方で、ニューウェーブ的な団体・作品にはなかなか出会えなかったと思う1年でした。その中にあって某美大の卒業生や在校生の活動が刺激的で今後が楽しみです。
 昨年に続き、昭和や平成はじめ頃の有名な戯曲は変わらず選ばれている気がします。それはそれで楽しいのですが、そんなに昔でなくても、今に近い年の作品の中にも素晴らしい作品が多くあるので、もっと注目されるといいなと思いました。

【2024年に特に印象に残った25作品】

 観劇納め前ですが、「特に」印象に残った作品として、観劇した本数の1割に当たる25作品をあげさせていただきました。毎年のことですが「特に」の基準は、単に「良かった」「面白かった」「楽しかった」というよりは、刺さったり・響いたり・突き落とされたり・温かくなったり・笑い殺されそうになったりと、自分の心をどこか大きく動かした作品になります。当たり前ですが、順位や点数はありません。

<25作品 タイトル(公演団体・公演月)>

◯ 音楽 (多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科卒業制作公演
 1月)
◯ 川にはとうぜんはしがある (ばぶれるりぐる 2月)
◯ 養生 (ゆうめい
2月)
◯ 友達じゃない (いいへんじ
3月)
◯ in the park (少女東京奇襲 4月)
◯ 極上世界  (極上世界 4月 ※ホストクラブで演劇)
◯ 除け者は世の毒を噛み込む (キ上の空論 5月)
◯ 略式ハワイ (劇団スポーツ 5月)

◯ 雨とベンツと国道と私 (モダンスイマーズ 5月)
 
◯ 日曜日のクジラ (ももちの世界
 7月)
◯ 氷は溶けるのか解けるのか (螺旋階段
 7月)
◯ 歩かなくても棒に当たる(劇団アンパサンド 8月)
◯ 夏夢PLAY (CHAiroiPLIN  8月)
◯ 海月 (海ねこ症候群 8月)
◯ 吸血鬼 (深海洋燈
 8月)
◯ 共闘者 (月刊根本宗子 9月)
◯ 三ノ輪の三姉妹 (かるがも団地 9月)
◯ またしても角刈りのカリスマ (艶ポリス10月) 

◯ カラシニコフ不倫海峡 (ほわちょこ 10月)
◯ 完璧な月夜のつくりかた (こそ会 11月)
◯ ガラクタ (MCR
11月)
◯ 青春にはまだはやい (プテラノドン 11月)  
◯ 雲のふち(ゴジゲン 11月)
◯ 平和によるうしろめたさの為の(城山羊の会 
12月)
◯ ケレン・ヘラー(くによし組
 12月) 

【2024年 特に印象が深い役者さん】
多くの素敵な役者さんと出会えた中で、今年も、特に凄さや今後の楽しみを強く感じた役者さんを5名挙げさせていただきました。

田久保柚香さん (ヤリナゲ「ロックンロールは死なないが君は死ぬ」など)
 コロナ前から観ており注目していた中、9月に三鷹SCOOLで観た一人芝居が素晴らしすぎだった。ほぼ箱の中にいて顔だけ観客に出している演出なのに、セリフと表情だけでロック感を伝えるパフォーマンス力の高さが圧倒的すぎて、改めて凄さを確認した。演劇はもちろん映像でも観たいし、益々のご活躍が楽しみ。

小町実乃梨さん (キ上の空論「除け者は世の毒を噛み込む」 など)
 5月のシアタートップスで観た性癖を扱う作品での熱演が凄かった。過去作の場面を交錯させた作品なのだが、小町さんの振り切った好演を通じ、過去作で感じた心情がより鮮明な形で伝わってきた。お名前を変えられる前にOFF OFFシアターで観た時から注目しているが、今回の迫力ある圧倒的なパフォーマンスには、これまで以上に魅了された。

佐々木タケシさん (寝れない部屋「この声は届きますか」など)
 今年は何作品を観劇したのかと思うくらい出演作を観たし、そう思わせるくらい印象に残すパフォーマンスだった。初めてスターダストで観た時は、これほどまで観劇するとは思わなかったし、新大久保での寸劇はとどめの一撃でフレディをみると佐々木さんを思い出すぐらい。
 そんな佐々木さんを12月の舞台で観た時に感じた素朴な優しい雰囲気がとても印象に残っている。これからも笑わせて貰いつつ、様々なジャンルの作品で彼の好演を観たい。

椿千優さん (ドガドガプラス「セクシー女優事変3」など)  
 所属劇団の公演を春と秋にみたが、ダンスパフォーマンスでのキレのある動きが、周りより数段上のパフォーマンスで印象深かった。高さもしなやかさもある上、観客を意識した表情も備わっていた。また、ダンス以外の動きもメリハリがあって良かった。今年は客演公演を見る機会はなかったが、ダンスカンパニーの演劇公演や、演技がしっかり観れる舞台で観てみたい。今後が楽しみ。

今井桃子さん (ザジ・ズー「MY NAME IS I LOVE YOU」など)
 2月の王子スタジオの公演で魅せた、声色を使いわけ、振り切った圧倒的なパフォーマンスが印象深い。12月の横浜で観た時もポップな存在感があった。客演もそうだし、映画でも魅了されそう。昨年から注目しているザジ・ズーだが、注目したい役者さんが数人参加されていて、中には範疇遊泳などにも出演されている方もいて、来年も目が離せない。

【2024年の自分の取組】
 
今年はなんと言っても、劇団「なかないで、毒きのこちゃん」とコラボし、6月に舞台「シャーク・アタック・トルネード・アフタートゥモロー」(サメきのこ)を初めて企画公演できたことが挙げられます。キャスティングや開演準備をはじめ、当パン制作や前説など楽しく関わることができました。なので、観劇数は減っても、その何倍も演劇を観ていました。このほか特別協力(Xのアカウント名)の形などで、演劇活動への支援を、引き続き行いました。
 2023年に立ち上げた下北沢をテーマにした映像企画「下北一頁目」は、施設をはじめ出演者やスタッフのご協力をいただき、第4話まで公開できました。現在、第5話の制作を進めており、地域とのつながりと普段お芝居を観ない一般の方を意識した作品として、2025年も着実に製作を重ねていくつもりです。
 2025年は、観劇や映画鑑賞を自分の基盤としつつ、演劇や映画、呑みを通じて生まれたご縁を大事にしながら、映像制作とともに、演劇についてはサメきのこに続く、次の企画公演を実施したいと考えています。
 最後に積み残している「フライヤーの考察」の記事が公開できておらず、猛省です。8割方はまとめているので、2025年は形にしたい、いやします。

【最後に】
 今年一年、劇場で上演されたすべての団体とスタッフ、そして出演された役者の皆様、サメきのこを観劇いただいた方、Xの呟きやこのブログを読んでいただいた方に、敬意を表するとともに、深くお礼を申し上げます。

 すべての方々の益々のご活躍を心からお祈りし、今年のまとめとさせていただきます。

<Xで呟いた感想はこちら⇩>

2024年1月の観劇の感想その1へ
2024年12月の観劇の感想その3へ
目次へ

 


2023年観劇のまとめ

2023年12月28日 | そのほかのこと

2023年 観劇のまとめ

 2023年の1年間の観劇本数は、演劇304本 映画54本 演劇の上映2本 合計360本でした。ショーケース型など1回の公演で複数団体が上演する場合は1本として計算しています。なお12月28日から31日までの観劇・映画鑑賞の予定4本を含んでいます。演劇の観劇数は昨年より26本増えて300本を超え、多い月で33本、少ない月で18本で、月平均約25本でした。
 コロナ禍を契機に、短時間の公演や劇場以外のスペースを活用したコンパクトな公演が増えた感じがしますが、5類に移行後も、それが引き続いており、観劇数の増加に影響していると思われます。また、
密に組んだ座席やマスクをしないでの観劇など、劇場の風景はコロナ前に戻ってきています。特に役者面会の再開は、SNS上でしか繋がっていなかった役者さんとご挨拶ができ、良かったと思います。
 しかし、前ほど騒がれないだけで、コロナの波は5月以降もあったかと思われ、いくつかの団体の公演中止のお知らせに胸が痛みました。公的な補償が望みにくい中で、公演中止のリスクをいかに最小限に抑えながら上演を続けるかという運営の手腕は、引き続き、求められるものと考えます。

 また、今後の活躍を楽しみにしていた団体さんが解散を決めたり、主宰さんが亡くなられたりと、寂しさを多く感じた年でした。一方で、気になった素敵な役者さんが例年より多くいらした年でもありました。内容的には、岸田國士をはじめ、別役実さんやケラさん、鴻上さんなどの、かなり前の戯曲を目にする機会が多かった一年だったような気がします。  

【2023年に特に印象に残った30作品】

 観劇納め前ですが、「特に」印象に残った作品として、観劇した本数の約1割に当たる30作品をあげさせていただきました。毎年のことですが「特に」の基準は、単に「良かった」「面白かった」「楽しかった」というよりは、刺さったり・響いたり・突き落とされたり・温かくなったり・笑い殺されそうになったりと、自分の心をどこか大きく動かした作品になります。当たり前ですが、順位や点数はありません。

<30作品 タイトル(公演団体・公演月)>

〇 ミルキーウェイ (村松みさきプロデュース 1月) 
〇 ストリッパー物語
 (ProjectNyx 2月) 
〇 ドールズハウス (ゆうゆうカンパニー 2月) 
〇  目頭を押さえた ( 演劇引力廣島 2月)
〇 少女仮面 (
ゲッコーパレード 3月)
〇 偽語り眉間尺 (玄狐 4月)

〇 BGM (ロロ 
5月)
〇 土門恭平 (倉山の試み 5月)
〇 再生 (ハイバイ 6月) 
〇 萩家の三姉妹 (長田大史プロデュース 6月)

〇 点滅する女(
ピンクリバティ 6月)
〇 同級生 (劇団晴天 7月)
〇 授業 (セツコの豪遊 7月)
〇 女装男装冬支度 (
FUKAIPRODUCE羽衣 7月)
〇 シュガシュガYAYA (
東京にこにこちゃん 7月)
〇 バナナの花は食べられる (
範宙遊泳 8月) 
〇 燦燦SUN讃讃讃讃 (かまどキッチン 8月)
〇 血の底 (螺旋階段 8月) 
〇 ロミオとジュリエット【BALLOプリン】(CHAiroiPLIN  8月)
〇 地上の骨 (アンパサンド 9月)
〇 怪獣は襲ってくれない (AOIPro 9月)
〇 絡め取りプリンセス投げ (MCR 9月)
〇 濫吹 (
やみ・あがりシアター)
〇 KID (
深海洋燈 9月)
〇 ZAZI・ZOO JAPAN TOUR 2023 FINAL (ザジ・ズー 9月)    
〇 たまにはこうして肩をうおうトゥナイト (武蔵野ハンバーグ 10月) 
〇 もう一度僕を孕んで (劇想からまわりえっちゃん 11月) 
〇 ことばにない(後半) (ムニ 11月) 
〇 
森から来たカーニバル (
流山児事務所 11月)
〇 ピーチオンザビーチノーマンズランドの再演 (キ上の空論 11月・12月) 

【2023年 特に印象が深い役者さん】
多くの素敵な役者さんと出会えた中で、今年も、特に凄さや今後の楽しみを強く感じた役者さんを5名?挙げさせていただきました。

鈴木彩乃さん (CHAiroiPLIN 「BALLOプリン」、劇団晴天「共演者」、果てとチーク「ばけあか」など)
 所属劇団公演で観ていたが、昨年あたりから、客演で参加されたCHAiroiPLINでのパフォーマンスが気になっていたところで、今年8月に旧渋谷公会堂で上演したBALLOプリンにおいて、満席の中で響き渡った歌声や、ダンスパフォーマンスには本当に痺れた!ストレートプレイでも、アトリエ春風舎での圧倒する熱演が印象深く、来年の益々の活躍が楽しみ。

倉里晴さん (排気口「人足寄場」「時に想像しあった人たち」、セツコの豪遊「授業」など)
 排気口などでの出演作品を多く観てきた中で、7月に上演したイヨネスコの授業での生徒役でみせた好演がとれも素晴らしく、彼女の声や表情が生み出すキュートさも不思議さも漂う空気感にすっかり魅了された。作品を面白くするパフォーマンス力の高さを改めて思い知らされた。映像でも観てみたい役者さんだ。

相葉るかさん (アマヤドリ「天国の登り方」など)
 コロナ前頃からアマヤドリの劇団公演での好演を観てきたが、3月に再演した天国の登り方での好演が印象深く、天井の高さもあるシアタートラムで輝やいていた躍動感あふれるパフォーマンスが圧倒的で、彼女のための舞台かと思うほどの存在感だった。新しい表現等にも挑戦されているようだが、また劇場での好演を観たい。

桑田佳澄さん (ナイスストーカー「ロリコンとうさん」、劇想からまわりえっちゃん「もう一度僕を孕んで」など)
 メンバーの出入りがあった江古田のガールズの劇団員として気にはなってはいたが、8月のスズナリでのハマり役が印象深かったところでの劇想からまわりえっちゃんでみせた、犬(役)に跨りながらのパフォーマンスが頭から離れず困るほどだ。いま児童役といったら、真っ先に彼女が浮かぶのではないだろうか。はらぺこぺんぎんでも、同じような役の共演者がかなり年上に見えてしまうほどの破壊力があった。来年も恐ろしい存在だと思う。

猿博打の皆さん(板場充樹さん、河村凌さん、村上弦さん)
 もちろん、お一人おひとりのパフォーマンス力がとても高いことがベースにあるのだが、毎週、板場さん河村さん村上さんの誰かを観ていたような気がするほど、沢山の舞台で3人を観劇し、その好演に楽しませていただいた。そしていつもそこに「猿博打の〇〇」があった。三匹と三羽や特別公演のほか、もういらなくて綺麗、フローズンビーチをはじめ、牡丹茶房、かるがも団地 、キ上の空論、劇団晴天、やみ・あがりシアターなど何団体に客演として参加されたのだろうと思うし、どれも好演で素晴らしかった。この3人の活躍は、来年も目が離せないことは確かだ。 

【2023年の自分の取組】
 今年は、演劇活動への支援を行ったほか、2022年に関わった映画製作での経験を活かし、下北沢をテーマにした映像企画を立ち上げました。自分で制作まわりや脚本・編集等を行い、下北沢や演劇を通じて出会った仲間と作品を創り上げたことは、とても素敵な経験で刺激的でした。来年早々には第2話を届けられると思います。2024年は、観劇のペースを維持しつつ、観劇や呑みを通じて生まれたご縁を大事にしながら、映像制作を続けるとともに、舞台や映画にも、もう一歩踏み込みたいと考えています。

 また、多くの団体様から画像を提供いただいたフライヤーの考察は、現在鋭意作業中です。まだまだ検討が必要で年内での公開は厳しいですが、年明けの早い時期にオープンにしたいと考えています。

【最後に】
 今年一年、劇場で上演されたすべての団体とスタッフ、そして出演された役者の皆様に敬意を表するとともに、楽しい時間を過ごさせていただいたことに深くお礼申し上げます。

 すべての方々の益々のご活躍を心からお祈りし、今年のまとめとさせていただきます。


2021年観劇のまとめ

2021年12月31日 | そのほかのこと

2021年の観劇を通じて、特に印象に残った作品や演者さんその他諸々をまとめました。


【2021年の観劇数など】

2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大が続きましたが、1年間で観劇・鑑賞した本数は、演劇240本、映画が58作品、合計298本でした。観劇では最も多い月は26本、最も少ない月は13本で、平均すると月20本になりました。なお6団体公演は6団体6作品ですが3本(1本で2団体上演)の扱いになります。
 緊急事態宣言との関係をみると、2020年は絶えず休業要請のリスクやクラスターへの懸念を抱えながらの上演だったと思いますが、2021年は5月12日をもって劇場等に対する要請内容が無観客開催要請から収容人数や終演時間等の短縮に改められたことで、国からの要請による上演中止の懸念はある程度減った気がしました。
 しかしながら、8月前後を中心に、日ごとに増える感染者数にあわせ、公演中止を余儀なくされた団体もあり、稽古を重ねられた演者さんはじめ関係者の皆さんの無念を思うと、何度か胸が痛んだ時期もありました。
 宣言が解除された10月以降は、一日あたりの感染者数も少なりなり、しっかりした感染対策の下、演劇の灯がかなり戻ってきた気がします。 
 1年を振り返ると、こうした感じでしたが、作品に関しては、2020年にたまってたものを吐き出すかのように、2021年は、印象に残る面白い新作公演を打ち出した団体さんと多く出会えたような気がします。

【2021年に特に印象に残った25作品】

 今年も、「特に」印象に残った作品として、観劇した本数の約1割にあたる25本作品をあげさせていただきました。
毎年のことですが「特に」の基準は、単に「良かった」「面白かった」「楽しかった」というよりは、刺さったり・響いたり・突き落とされたり・温かくなったり・笑い殺されそうになったりと、自分の心をどこか大きく動かしたり、感覚を呼び起こしたものでしょうか。
当たり前ですが、順位や点数はありません。

<25作品 タイトル(公演団体・公演月)>

〇 グレーのこと (ONEOR8 1月)
〇 少女都市からの呼び声 (唐組 1月)
〇 いつ高シリーズvol6 グッドモーニング (ロロ 1月) ※文化の家風のホール(愛知県)公演 
〇 ピーチオンザビーチノーエスケープ (キ上の空論 2月)
〇 今日もしんでるあいしてる (悪い芝居 2月)
〇 先の綻び (水中ランナー 2月)
〇 いとしの儚 (東京夜光 3月)
〇 逢いにいくの雨だけど (iaku 4月)
〇 チャンバラ茶番 (劇想からまわりえっちゃん 4月)
〇 夜から夜まで (劇団競泳水着 5月) 
〇 Smells Like Milky Skin (MCR 5月)
〇 サマー (玉田企画 5月)
〇 プツンパツンプシン (CHAiroiPLIN 6月)
〇 夜光会 (鵺的 7月)
〇 二等兵物語 (北区AKTSTAGE 7月)
〇 うわさにきく風2020-2021 (やみあがりシアター 8月)
〇 ガムガムファイター(8月)
〇 娼婦奈津子 (新宿梁山泊 9月)
〇 ストレスレベルゼロ (コンプソンズ宝保企画 9月)
〇 30歳の制服デート (サキサク 10月)
〇 ビニール袋ソムリエ (山口ちはるプロデュ―ス 10月)
〇 スケールⅡ (劇団献身 10月)
〇 どうしよう孤独だ困ったな (第27班 11月)
〇 青いポスト (アマヤドリ 12月)
〇 山羊の会 (ワクチンの夜 12月)

【2021年 特に印象が深い役者さん】

〇 堀靖明さんSMELLS Like Milky Skin (MCR)ほか】
 まくしたてるような台詞の場面では、笑いながらも、聞き入って納得してしまう説得力と空気を作り出せるのが凄い。今年に限らず安定感抜群なのだが、今年はMCRで見せた口論のシーンなど舞台を相当面白くされていて支えていたのが印象に残る。

〇 チカナガチサトさん【うわさにきく風2020-2021(やみあがりシアター)ほか
 声の良さに加え、台詞がある場面でもない場面でも細かい表情や仕草で観客をみせる。やみあがりシアターでみせた中学生役はめっちゃ印象に残す好演。毎年活躍の場が広がっていて、来年はザ・スズナリ出演で下北でまた観れるのが楽しみ。

〇 三浦真由さん (ピーチオンザビーチノーエスケープ、五反田怪団、INHERTHIRTIES ほか
 オフィス上の空などの作品で良く観てきた、冷静な役が似合う女優さん。キ上の空論での代役での好演もあるが、今年は、違うジャンルの自分がこれまで観てきた団体で観劇することもあり、幅広くご活躍されていた。来年も様々なジャンルや団体での活躍を楽しみにしたい。

〇 大江裕斗さん 【売春捜査官(北区AKTSTAGE)
 2020年の北区の熱海でのモンテカルロバージョンの木村伝兵衛がピッタリだった大江さんですが、大山金太郎役としてシアター711での売春捜査官でみせたシボリ出しきった熱演は、本当に楽しく、強く印象に残った。また違う役でもみてみたい。

〇 つかささん 【ストレスレベルゼロ、GLIDE(映画)
 所属劇団のコンプソンズでの公演では受付をされることが多いが、とある映画企画がきっかけだっただろうか、主演級での映画をよくみるように。彼女しかない空気感を生み出せるのが魅力。今年は同じ劇団の宝保さん企画で、演劇でも好演を観ることができた。年末にも出演映画が上映され、映画、演劇とも今後の活躍が楽しみ。

【演劇の分析等のこと】

 自分の課題である考察では、、第1弾のアンケート(2020年)に引き続き、本年は、第2弾として当日パンフレットについて考察し、100団体の分析結果や理想の当パンについて書きました。考察3部作のラストは、フライヤー(チラシ)の予定です。

 演劇をみたことがない方などをお誘いする観劇企画はコロナの関係で思うように進まなかった2021年でした。いくつか環境が整うことが必要で、来年も厳しい状況が想定されますが、ご縁があれば実施したいと思います。
 またできる範囲になりますが、映画も含め、団体等の活動支援を様々な形で行っており、来年も実施していきます。

【最後に】

 様々な不安を抱えながらも、それを乗り越え、劇場に観客を入れ上演されたすべての団体とスタッフ、出演された役者の皆さんに敬意を表したいと思います。楽しい時間を過ごさせていただいたことに深く感謝です。
 来年も、充実した観劇・鑑賞の生活が送れるよう精進していきますとともに、すべての方々の益々のご活躍を心からお祈りします!


2020年 観劇のまとめ

2020年12月31日 | そのほかのこと

新型コロナウイルスに襲われた2020年
とてもとても厳しい1年でした。
はじめに、観劇ができた団体や役者さん、スタッフさん、そして残念ながら上演が叶わず、大変悔しい思いをされた方々、演劇に携わったすべての方に2020年お疲れさまと、努力に対する感謝を述べておきたいと思います。

【2020の観劇数】
劇場での観劇数が198本でした。有料配信が記憶にあるもので6本、なので合わせると200本超え。
この他に、暗転を味わった作品が1本、無料の劇場での上映会が1本あります。
最も多かったのはコロナ前の1月の32本、コロナ禍では11月の26本、4月と5月は劇場での観劇は0本でした。

【2020年に特に印象に残った作品、楽しかった作品】
作演家さんが悩まれ、役者さんが稽古を重ね、スタッフさんが支え、作り上げた作品はいずれも素晴らしく、敬意を表します。
その中で、あえて「特に」と付して25作品を挙げさせていただきます。
「特に」の基準は、単に「良かった」「面白かった」「楽しかった」というよりは、刺さったり・響いたり・突き落とされたり・温かくなったり・笑い殺されそうになったりと、自分の心をどこか大きく動かしたり、感覚を呼び起こしたものでしょうか。
当たり前ですが、順位や点数はありません。

○ 咲き誇る花たち (1月 玄狐)
○ ラストダンスが悲しいのはイヤッツ (1月 東京にこにこちゃん)
○ 共演者 (1月 劇団晴天)
○ ひゅうちゃんほうろう (1月 ナカゴー)
○ 嘘を描け (1月 劇25・26団)
○ 四角い2つのさみしい窓 (2月 ロロ)
○ セイジャの静寂 (2月 sakura・project)
○ ハンザキ (2月 演劇組織KIMYO)
○ ガラ版 顔 (3月 ガラ劇)
○ Dont stop me now (3月 江古田のガールズ)
○ バロック (3月 鵺的)
○ 回る (3月 中野坂上デーモンズ)
○ 358日 (6月 しみくれ)
○ 帽子屋さんのお茶の会 (7月 888企劃)
○ 孕み孕ませ産み産ませ (7月 ヴァージン砧)
○ いそいでおさえる吐気じゃない (8月 排気口)
○ 異風堂々巡り (8月 秘密兵器)
○ BLACKOUT (8月 東京夜光)
○ 知ランアンドガン (9月 劇団献身)
○ 私たち全力でホラーに挑みます (9月 ライオンパーマ)
○ NIPPON CHA CHA CHA (9月 鳥の演劇祭、10月 東京芸術祭2020)
○ 売春捜査官 (10月 今生酔いどれ喫茶)
○ The last night recipe (10月 iaku)
○ 夜盲症 (11月 柿喰う客)
○ はらはらり (12月 咲匂企画)

【2020年 特に印象が深い役者さん】
観劇数が減りましたが、印象に残る役者さんと多く出会えた1年と思います。その中で特に凄さや今後の楽しみを感じた役者さんを5名挙げます。

○ 小沢道成さん (鶴かもしれない2020、脳ミソぐちゃぐちゃのあわわわーで褐色の汁が垂れる ほか)
 ※ 鶴からはじまり、演技の上手さ、女装役の美しさなどなど、演劇を楽しませていただきました。
○ 山脇辰哉さん (売春捜査官、投げられやすい石 )
 ※ 凄い役者さんなのはわかっていたが、売春捜査官ではその凄さをみせつけられた!
○ 森田ガンツさん (イケてるともだちX SHELTER ほか)
 ※ 映画から演劇までお世話になりました。 SHELTERでのガンツさんは本当にガンツさんでありがとう!
○ 六川裕史さん (赤鬼)
 ※ 赤鬼の動きの力強さ、しなやかさ、魅せる力 素晴らしかった!美しかった!
○ 小口美雪さん (セイジャの静寂 ほか)
 ※ 下北で初めてみてからの、主演作品を観たときの好演ぶりはめっちゃ印象深かった。来年も期待!

【最後に】
コロナによる上演中止などの影響を考えると、古典や短編での上演などが多く、また資金や資源も含め注力した作品を届けられるづ環境ではなかったようにも思えます。
来年は少しでもこの環境が改善されること、そして演劇をやりたい人や団体が少しでもその機会に出会えることを祈りつつ、今年の感想のまとめを閉めさせていただきます。