ゆきわりぶろぐ

社会福祉法人 鶴翔会のブログです

「冷し中華・・・。」

2017年02月14日 | 日々

とある昼下がり

ある女性の利用者さんがこんなひとりごとを・・・。



「冷やし中華・・・」

「冷やし中華・・・」

「カレー。」

「冷やし中華・・・」

「かつ丼。」



むむ

いきなりどうしたのかと、私はあわててメモ帳を取り出して、
利用者さんの口から次々と流れ出るメニューを急いでメモしていきました

この方はよく、ふとした時に歌を歌ったりするのですが、
職員と目が合うと恥ずかしいのか、歌うのを止めてしまうのです


きっと今回も目が合ってしまえば続きが聞けなくなってしまう
と思い、今回は最後まで利用者さんに気付かれないように、目を合わさずに耳だけすましてみました。


「カツカレー。」

「ハヤシライス。」

「…フフッ。」

「たぬきうどん・・・」

「コーヒー牛乳。」

「コーヒー牛乳。」

「牛乳。」


もう我慢できず、ここで利用者さんに話しかけてしまいました

「〇〇さんお腹空きます・・・


「わかんね」と利用者さんは言い、彼女のひとりごとは終わってしまいました。




食べたい物が回転寿司のように次々に流れてくるのか…
今まで食べたもので美味しかった物を、ひとつひとつ思い出しているのか…

彼女の頭の中を想像するとわくわくします




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