とある昼下がり
ある女性の利用者さんがこんなひとりごとを・・・。
「冷やし中華・・・」
「冷やし中華・・・」
「カレー。」
「冷やし中華・・・」
「かつ丼。」
むむ
いきなりどうしたのかと、私はあわててメモ帳を取り出して、
利用者さんの口から次々と流れ出るメニューを急いでメモしていきました
この方はよく、ふとした時に歌を歌ったりするのですが、
職員と目が合うと恥ずかしいのか、歌うのを止めてしまうのです
きっと今回も目が合ってしまえば続きが聞けなくなってしまう
と思い、今回は最後まで利用者さんに気付かれないように、目を合わさずに耳だけすましてみました。
「カツカレー。」
「ハヤシライス。」
「…フフッ。」
「たぬきうどん・・・」
「コーヒー牛乳。」
「コーヒー牛乳。」
「牛乳。」
もう我慢できず、ここで利用者さんに話しかけてしまいました
「〇〇さんお腹空きます・・・」
「わかんね」と利用者さんは言い、彼女のひとりごとは終わってしまいました。
食べたい物が回転寿司のように次々に流れてくるのか…
今まで食べたもので美味しかった物を、ひとつひとつ思い出しているのか…
彼女の頭の中を想像するとわくわくします
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