ゆきわりぶろぐ

社会福祉法人 鶴翔会のブログです

今年も役職員合同研修会を実施します

2016年05月06日 | イベント
28年度もふた月目に入り
各係で、事業計画に沿った事業展開が進み始めました
人権擁護係もその一つ
毎年度実施している、当法人の役員職員合同の研修会にて
昨年度に引き続き“人権”をテーマに研修会が開かれることになっています
役員とは、法人の理事、評議員、監事、第三者委員の方で
役員、職員とともに同じ講演を聞くことで
同じ視点を持って法人事業に取り組んでいけるという利点があります
今年度も昨年同様10月に実施予定です
昨年の研修会の記事がなかったのは
講演して下さった
会津大学短期大学部 社会福祉学科教授 市川和彦様に
ブログ掲載についての許可を頂きそこなってしまい
先日お会い出来た際に確認させて頂いたため
掲載が遅くなったというわけです
市川先生には
「はい、どんどん使って下さい」と快く承諾して頂きましたので
ちょっとその時のことを書かせて下さい

講演の際は
「なぜ支援者が虐待に走るのか~その心理過程~」
「援助者の怒りのセルフコントロール」をテーマにお話し頂きました
利用者さんの人権について考えながら日々の業務にあたっておりますが、
利用者さんと向き合う中で、支援員は色々な葛藤を抱えています
親しみが過ぎた呼び方、話し方は相応しくない
「~さん」「~~しますか?」
もちろん原則は理解しています
しかし、ともすればロボットのような心ない支援とはならないか。。
温かみのある呼び方、声掛けでもいいのでは。。
どこからが人権侵害になり、不適切になってしまうのか
利用者さんに対して最も相応しい支援の形とはどういったものなのか
市川先生には人権侵害の種類や傾向を、時には事例も取り入れながらお話し頂きました
支援者が自分でメンタルコントロールする方法も提案して下さったり
タッピングなど、利用者さんを穏やかな気持ちにさせてあげられる関わり方もお話しありました
そして大切なのが、日々の支援場面の中で生じる疑問点を
事例検討会として、「どのような支援、関わりが相応しいか」話し合える場を持つべきとのことでした
食事、排泄、入浴、外出、、支援場面も多岐にわたる中、
1つ1つの場面で、振り返るべきことは何か。。
各役職員が思い浮かべ、各会議でディスカッションを重ねたことが、
今年度の事業計画や支援場面に活かされています
施設入所という限られた資源の中で、
どう利用者さんの人権を尊重し、守っていくか。。
考え方を整理していく取り組みが大切と感じさせられた研修との声が多く聞かれ、
充実した研修会になりました
遅ればせながら、改めて市川先生にお礼を言わせて下さい
ありがとうございました

さて、ゆきわり荘も開所してから四半世紀を超え
建物の改築、建て替えを検討しなければいけない時期に差し掛かります。。
利用者さんにとって最善の環境とはどのようなものかを模索しなければなりません
10月の研修会では、先人をお招きし、講話から多くのことを皆で学べるように準備しています
講演会後に、またご報告させて下さい

最新の画像もっと見る