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隣りの女

2020-05-18 | 読む

 

夫の給料をつましくやり繰りして、家事と内職で毎日が過ぎていく平凡な主婦に訪れた恋。

“人妻の恋の逃避行”(そして、気になるその後)をあざやかに描いた表題作。

家族のために頑張って、気がついたらそろそろ30歳…な主人公の微妙な恋心を衝いた「幸福」と「胡桃の部屋」

。大人になって出会った異母兄弟の愛憎をえがく「下駄」。

突然の飛行機事故により、向田邦子の絶筆となった「春が来た」。いずれも読んだら忘れられなくなる、

まさに珠玉の5篇。

 

以上、内容紹介はいつものごとくアマゾンよりお借りしました。

 

 

以前、乗り換えの駅中にあった天牛書店、閉店して久しいですが・・時間があれば

いえ、なくても必ず寄って掘り出しモノを探すのが楽しみでした。

 

おもしろそうなのや欲しかったモノが格安で見つかると

となりのカフェでパラパラとひろい読みしては、ほくほく喜び、

家に帰るとそのまま本棚に積んで、いずれ読もう~なので

家にはそういう古本と読みかけの新刊、図書館で借りた本が並んでいます。

 

「隣りの女」は天牛書店で200円くらいだったか、確か数年前に買ったものですが

この自粛期間に本棚整理をしていたら出てきて、インパクト大な表紙にドキっ!

 

この表紙の女性に

「私をレジに連れてって!」とやわらかく睨まれると断ることができなかった記憶あり(笑)

 

淡々とした内容紹介が物足りないくらい、

向田邦子ってこんなに面白かったのか~こんなにエロティックだったのか~と

びっくりです。

 

楊貴妃が好んだというライチ、

茶色くて少し固い皮をむくと、熟した甘い香りとしたたる果汁にまぎれて

ムッチリした弾力ある白い果肉があらわれて・・というフルーツ。

 

なぜか、向田邦子を読むとライチが食べたくなりました。

 

無邪気なイチゴではなく爽やかすぎるオレンジでもなく、ましてや

天真爛漫なスイカではなく。

 

ユーチューブで、岸田今日子さんが朗読する「隣りの女」を聞きましたが

いや~凄いです。

ライチ100個分の生々しさ(笑)

 

 

 

 

 



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