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殺人者はそこにいる

2015-04-13 | 読む

 

 サブタイトルは<北関東連続幼女誘拐殺人事件>

んん・・・そんなのあったかな・・と首をかしげる。

 

以下は本の表紙裏の説明。

 

栃木県足利市、群馬県太田市という隣接する2市で、5人の少女が

姿を消した事件。半径10キロという限定された地域で、大半の

誘拐場所がパチンコ店、ほとんどの遺体が河川敷で発見、

など共通項は多いものの、犯人はいまだに逮捕されていない。

本件が知られる大事件となった原因の一つは「足利事件」

にある。この事件を独自の視点で冤罪ではないかと検証、

再審から無罪へとキャンペーン報道を行ったのがこの著者、

著者は「足利事件」を含む北関東の一連の事件を同一犯による

犯行と推測、徹底的な取材の結果、あぶりだされた犯人像は

国会でも論議された。

本書は、葬られようとしているこの凶悪事件の真相を白日の下に

暴き、司法の闇に迫るドキュメントである。

 

いや~・・一読して衝撃でした。

2007年ごろから5年以上もかけて調べに調べた清水さんの

ジャーナリスト魂もすごいですが、証拠隠滅から犯人でっちあげ

むちゃくちゃな警察のやりかたに怒りを通り越してあきれはてました。

 

特にDNA型鑑定のいいかげんさ、初期の頃は手さぐり状態で

欠陥品の調査キットもあった、とか、こんなものを証拠とされて

犯人と断定された人たちを想うと背筋がさむくなります。

 

そして調査はじめて数週間で真犯人らしき「ルパン」に似た男を

突き止めた著者、警察にこのことを告げたにもかかわらず

結局うやむやになっている現在。

 

この本を読むと警察不信、検察不信、権力不信になってしまう、いや、しまった。

大きな力を持つ組織ほど、それを守るのにとんでもない行動に

でてしまうのでしょうか。

 

これだけのことを書かれた警察や関係者の反論がぜひ聞きたいものです。

 

それにしても、この一連の事件について雑誌やTVで何度もキャンペーンや

報道されたということですが、まったく心当たりがない・・・ひょっとして・・・

ちょうどこの時期、某韓流スターに夢中で一般のニュースはスルーしてしまっていたのか(笑)

 

 

 

 



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