音楽評論家として著名な英文学教授・討木穣太郎は
綾峰県立音楽堂を活動拠点とする綾峰フィルの顧問としてたびたび綾峰県を訪れていたが、
ある日この音楽堂の取り壊しと綾峰フィルの解散を告げられる。
釈然としない思いのまま迎えた音楽堂の最終公演の日、音楽堂で殺人事件が起きた。
殺されたのは、音楽堂の取り壊しを引導した男だった―。
以上、いつもながらアマゾンからお借りした内容紹介です。
なんたら殺人事件には目が無いワタクシ、
目次をみると、1章から3章の並びに、なんとなく面白そうな予感もあり
いそいそと読み始める。
1章で殺人があり2章になると、んん?これはミステリではない?というか
謎ときにはあまり重きをおいていない本だと判明するものの
地方都市における、税金の無駄使いと揶揄される文化ホール的なものの
あり方を考えさせられる読物としては楽しめた。
DJユウヤが扇動して、多数がそれに追随していく様子はリアルで
殺人よりもそちらの方が恐いやん(笑)
著者はクラシックに精通しておられるのか、コンサートのプログラムの組み方の
解説も興味深かった。
プログラムが進むにつれ団員がだんだん減っていくコンサート・・・
やはり殺人よりこちらが恐い(笑)
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