幻夏
2014-02-28 | 読む
著者は「相棒」とか「トリック」などの、ドラマの脚本を書いてらした方だそうで、
なるほど!お話がテンポよく、かつ、コーヒーブレークやトイレ休憩も適宜とれるような
ストーリー展開になってますね。
父親の冤罪事件のために人生の歯車が狂っていく少年たちを描いていますが、
ラストシーンが秀逸です。
最後の最後、病院のベッドの上で、初めて二人が会った場面を回想しながら
~友達になりたいと思った・・・~
おおーそうかそうかそうだったのか。。今からでも遅ないでー。。と声をかけたくなるような、
胸がふさがりそうな悲惨な人生にひとすじ光が射したラストに読み手も救われました。
内容のわりに読後感がさわやかなのはそのせいかも知れません。
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