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雪の階

2019-03-28 | 読む

 

 

下はアマゾンよりお借りしたあらすじです。

 

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。

調査を頼まれた新米カメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り、東北本線に乗り込んだ―。

二人のヒロインの前に現れる、謎のドイツ人ピアニスト、革命を語る陸軍士官、裏世界の密偵。

そして、疑惑に迫るたびに重なっていく不審な死。陰謀の中心はどこに?

誰が寿子を殺めたのか?

昭和十一年二月二十六日、銀世界の朝。惟佐子と千代子が目にした風景とは―。戦前昭和を舞台に描くミステリーロマン。


ミステリーロマン・・・でくくられると、どうかと思いますが^^


500ページ強の本、文語調の語り口でなかなかに読みにくく、

図書館の貸し出し期限二週間で読めるだろうか・・・・始めニページ読んだ時点で

止めよっかなあ~(笑)


しかし、スラスラ読めるものばかりよんでたらあかん!ちょっとひっかかりながら読むのは脳トレになるし・・

がんばらねば!でもがんばって読むってどうなん?それって楽しみ?苦しみ?

いや、苦しみから生まれる喜びもある・・・とごちゃごちゃ思いながら読み進め・・

結果、いや~止めないで良かったです。

 

文体に慣れてくるとスルスル読めて、何より登場人物がおもしろい。

 

伯爵令嬢のいさ子や女性カメラマンちよ子の人物造形も好きですが、

父で貴族院議員の笹宮伯爵の俗物ぶりと衰退がなんか哀れでおかしみもあり一番ひかれました。

いさ子をとりまく男性陣もなかなか魅力的で、なかには酷いもいますが(笑)

 

長編で謎が小出しにされ、ラスト近くで手紙という形でいっきに謎解きされたと思いきや

最後ひっくり返されるというのは気持ちいいもんです・・これはお好みもあるでしょうが、

私は大好き!

とても映像化されやすいお話だと思います。

 

昭和始めの頃の伯爵家の令嬢というのは、こんな生活をしてたんや~お着物や食べ物の描写も

たくさんあり興味シンシン。

いさ子はよくサンドイッチを食べてたなあ~ちよ子も電車に乗ると、いつも何か食べていたような・・。

 

宮部みゆきさんの「蒲生亭事件」も226事件あたりが背景になっててとても好きなミステリーですが

「雪の階」こちらも超オススメ226ミステリーです。

 

 

 


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