山小屋泊して二日め。
朝5時過ぎに起床して5時半に朝食。
準備をしたら東天狗岳の登頂目指して小屋を出る。
「君はリュック置いて手ぶらにしなさい」という父のことばもあって、
ほんとに朝のお散歩的なスタート。
雨はまだ降っていませんでした。
これが。
甘かった。
「どこ行かれるんですか」
「東天狗岳へ」
「え、気を付けてください」
山ガールに言われた意味も分からなかったわたし。
山の稜線に出たらその意味がようやくわかりました。
風!風つよい!
そして雲!雲の中にいるから水の粒が顔にぶち当たる!
前は見えないし一日めなんて比じゃない岩場だしリュックがない分体が軽くて風に吹っ飛ばされそう!
というかオトンのバックパックカバー飛んでるから!今つかまえたわ!
「そっち、見えないけど300メートルくらいの崖だからあんまり左側歩かないように」
簡単に言わないで!!!
岩登りに来たのだろうか…
景色は何も見えない…
風つよい…
なぜわたしはこんなところに…
「ほら、岩ひばりだよ」
なにー!
なんてったー!?
風の強さで聞えやしない。
そんな感じで登頂。
一寸先は雲。
とにかく感動が薄い…
写真を撮ってもいまいち…
そして登ったからにはここから先は降りるのみ。
ひいこらひいこら言いながら山小屋まで戻る。
その頃にはまた雨が降りだして。
一日めよりも本気の雨。
靴も一応ゴアテックスなはずなのにしみてくるし。
登りのときには単なる岩場だったところが水が流れて沢になってるし。
なぜ登ったのに降りるんだ…降りるために登るのか…
登りは未知の世界に挑む感じがして楽しいけれど、
下りは帰るために降りてるから楽しくない…とぶうぶう言っていたら「阿房列車みたいだな」。
そんなこんなでようやく硫黄の匂いがしてきて渋の湯口に。
バスが来るまでの二時間で入浴させてもらう。そしてビール!しあわせ!
茅野駅ではおみやげと『元気が出るテレビ』で開発したという駅弁をげと。
またしても鈍行のあずさで二時間。
八王子で父と別れて、
東京まで出て有楽町の改札を出ると…
雷雨(^q^)
とにかく天候には恵まれなかった二日間でした。
が、無事下山できたので翌日の収録に向かえてよかったです。
標高2,646メートル、晴れていたら絶景だったろうなー