9月27日、火曜日。
そろそろ蘇州にでも行ってくるかぁ~ってな軽い気持ちで家を出発。
12時上海駅発の高速鉄道に乗って30分移動する間、今日は何処で麺を食べようかなぁと思案する。
第一候補は、前回観前街で見つけられなかった≪陸長興≫。
他にどっかないかとスマホ検索すると「蘇州最好吃的二十三碗面」の情報が出てきた。
その中で気になったのが、≪裕興記≫の三蛯面と両面黄。
端午節過ぎた頃の産卵期の雌海老のことを蘇州では「sanxia_三蛯」と呼び、この時期の海老を使った麺が大変美味なんだとか。
今は時期ではないので、食べるとしたら硬焼きそばの「両面黄」だなぁ。
この面、蘇州で長い間食べる習慣が無くなっていたもので、以前は「麺の中の皇帝」と呼ばれたそうな。
生面を両面揚げし、餡を掛けたもの。
場所を確認すると今日行く拙政園の傍だし好都合 今日はこっちにしよ~
蘇州に着いたら、バスで拙政園まで移動。
乗ったバスの車内温度表示が29.5度になってる・・・・空調代1元返せー
バス停4個目で下車。
観光スポットが並ぶ臨頓路を歩いて拙政園とは逆の西北路を進む。
あった、あった≪裕興記≫(^^♪
入口のカウンターで「海老両面黄」22元を注文。 ※本当は「什錦両面黄」が28元が売りのようです。
注文は、直接厨房に送信されているので、席に座って待っていると「海老両面黄の人~」と声が掛かって、手を挙げれば運ばれてくる。
テーブル5個、あとは窓際のカウンター席しかない小さなお店です。
さて、お腹ペコペコだ!食べるぞ~
裏表返すように脇から少しずつ下のスープに馴染ませていく。
日本であれば酢を掛けて、ほぐすスピードを倍増させるところだが、黒酢だから止めておく(^^;
面としては、優しいお味。とりわけメッチャ美味しいわけではないですが、硬焼きそばは珍しいのでありだと思います。
日本の餡かけ焼きそばのルーツの一つだと思うと納得できる感じ。
さて、お腹を満たしたので今日の観光に向かおう!
臨頓路を東に渡り、東北街沿いにある蘇州博物館の案内板の中に「免費」の文字を発見。
入館料タダなら入ってみましょうね
なんの前調べも無く入館したんですが、美術品や歴史が好きな方にはお得な博物館。
江南に伝わる工芸品展示の他にも特別展が開催されており、11/13までは「故宮博物院蔵明清蘇作文品展」を開催。
こちら、蘇州博物館の貴重な収蔵品の一つで「五代秘色瓷蓮花碗」(国宝級)で北宋の名品だそうな。
他にもこんなん歴史の資料集に載ってそうな品々がたくさん展示されています。
「故宮博物院蔵明清蘇作文品展」には、橄欖(たぶんオリーブを大きくしたような中国産植物)の種に彫刻を施した作品とか
玉を加工した白菜。
台湾に持ってかれたちゃったの以外にもあるんだねぇ~
あと、獣物作品。
これ系、滑稽な感じが私好み
蘇州博物館、展示の他にcafeや藤棚の下の休憩所など休憩スポットにも使える。
そして、思ったより内容が豊富。
先に進むと、太平天国が蘇州を占拠した時代に李秀成が住んだ建物や陳列もある。
私、無知の極みなのですが、太平天国って、「太平天国の乱」って名前だけ世界史で習った感じで
清朝期に起こった、キリスト教信仰者のかなり大きな政治革命だったのね。
日中戦争の動乱期は、さーっとしか習わないし、その後も特に調べたわけではないので、今更ながら知りました
中国も今の体制に至るまで国民は色々と大変だったね
蘇州博物館を全部見終わった出口はこちら。 本来はココが「太平天国忠王府」の正面。
隣の広大なお庭(拙政園)もみなきゃいけないので、結構ザックリ見学したんだけど1時間以上かかってしまった
さて、急いで拙政園を見に行きましょう!
成人チケット代90元(;・∀・) た、高い…
チケット代は庭の面積に比例しているんだろうか…
パンフレットの説明によると、
拙政園は、明代正徳4年(1509年)に建造された中国4大庭園の一つ。世界遺産であり中国国家5A級景観区です。
総敷地5.2ヘクタールの園内は東・中・西と3つのエリアで構成されています。
池を中心に山水、建築、花木を配置され、歩くごとに景色が移り変わる、詩情絵のようであり、江南水郷の特色が色よく組み込まれています。
だそうな。
まずは、庭全体を把握しましょうかね。地図を見ても まぁ広いこと(-.-)
左回りで周回して行きましょうかね。。。
→ → → → → → → →
ざっくり回っただけで2時間掛かった(;'∀') 疲れた…
お庭は予想通り滄浪亭、獅子園の良い処を取り込んだ広い庭だった。
素敵な建造物は数々あったけれど、中でも素敵だったのは十八曼荼羅花館の窓ガラス☆
獅子園のも素敵だけど、青一色で統一されたハメ込みガラスは建物の雰囲気に合っていて見応えあります。
それと、やはり滑稽さが可愛らしい、四角い欄干に彫られた狛犬☆
耳を傾けてお話ししているみたい(笑)
あと気になったのは園内のお土産屋さん。
蘇州刺繍のグッズが数々置いて有り、さほど高くもなく値段交渉する手間が省けます。
刺繍好きさんへのお土産に良いのでは?と思った刺繍セット(左68元、右78元)。
他にも、クッションカバーとか中華団扇なども欲しくなっちゃう( *´艸`)
やっと拙政園の見学終了。
時刻は既に17時だったので、夕飯をこの辺で食べて帰っちゃおうかと、本日2食目の蘇州麺屋を探す。
もちろんお店は、第一希望だった≪陸長興≫。
百度で調べたら、東北街の拙政園傍にも店があるっぽいんだよね~
で、東北街134号(六中の対面)という情報に基づいて探すこと2往復。。。またしても無い
その住所には数軒お店があるんだけど、どれも違う
無くなっちゃったんだねぇ。。
このお店の支店は何個かあって、高速鉄道の中で見た「蘇州最好吃的二十三碗面」にもランキングしてるんだけどココの住所ではなかったんだよね…
何だろう?観光地は家賃が高いから地元民に特化した店配置に戦略を変えたんだろうか?
それとも、この店自体、既に幻となっているのだろうか(-_-;)
昼ご飯にこちらを選択しないで良かった
帰りの高速鉄道は18時36分蘇州発なので、そろそろ駅に向かいますかね。
しかし、やっぱ2箇所を1日で見ると疲れるわ
1日で5ヶ所とか回るツアーだったら、きっと蘇州が嫌いになっちゃってるな(笑)
次回は、留園と虎丘山に行くんだけど、国慶節明けてから考えようっと。
◆◆あれは使徒か?!◆◆
高速鉄道の中からも見えて、なんだアレ?と思ったものが駅前からも確認できたので、パチリ
ビルなんだけどね(^^;
1つだけ遠くの方にそびえ立っていて、エヴァンゲリオンの使徒のようにも見える
って、ひとりで思ってニヤついてました(*´з`)
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●裕興記 蘇州市姑蘇区西北街11号