いりりんの育児映画人生

映画が好きです!子供育ててます!14歳と8歳の姉妹にメロメロの毎日です~♪

「ブラック・ダリア」殺人事件はどこいった?~1600円~

2006年10月19日 | 映画 MOVIE LIFE
人は彼女のことをこう呼んだ・・・ブラック・ダリアと・・・。
こういう思わせぶりなトレーラー(予告)を
繰り返し繰り返し見ていると
当然、どんな殺人事件なの?どんな背景が?
と期待せずにはいられなかったこの映画。
監督が「アンタッチャブル」(古い)のデパルマだし。

しか~し!
冒頭何故か突然ボクシング。そして警官出世物語。
ん?ブラックダリアはどこへ行ったの?
その後始まる奇妙な三角関係(これはこれで良いんですが)
結局ブラック・ダリア事件になったのは
始まってから何分過ぎだったでしょうか・・・。
その後も主人公達の行き当たりばったりとしか思えない捜査は続く。
あああ、これはサスペンスだと思った私が間違っていたの?
そして真犯人はお前かいっ!
うう~~む、納得いきません。
結局ブラック・ダリアはタイトルだけで
これは警官ものと思えばいいのか?
いやいやそれにしては先ほども書いた通りに
何とも行き当たりばったりの捜査・・・がっかりよ。
これは原作に問題があったのか
それとも脚本に問題があったのか、
どうも見終わった印象が「納得いかない」映画でありました。

一応ブラック・ダリア事件に魅入られすぎた2人の警官、
という設定だったのですが
私にはヒッチコックに魅入られすぎたデパルマ監督の方が興味津々。
今回スカーレット・ヨハンソンが演じた役は
グレース・ケリーを思わせる風貌だし
後で気づいたらヒラリー・スワンクの役名マデリンは
ヒッチコックの「めまい」のヒロインと同じ役名。
まあ役名がかぶったのは偶然だとしても
それにひっかけたとしか思えない
螺旋階段での墜落・・・・
自主性ってものはないのか!?
というかもはやヒッチコックマニア受けを狙った!?
(そしてヒッチコックマニアの私がひっかかった?)
私、劇場で初めて見た(勿論リバイバルで)ヒッチコック作品が
奇しくも「めまい」なので余計にひっかかります。

さてさて文句はさておき
40年代の雰囲気を楽しむというのは
なかなか雰囲気のある映画ではありました。
綺麗な色の仕上がり、退廃的なムードは酔うばかり。
主演のジョシュ・ハートネットは
「ハリウッド的殺人事件」とはうってかわった格好良さ。
(私、ハリソンフォードに惹かれて見たこの「ハリウッド的~」は
 ほとほと呆れて口もふさがらない状態でした
 奇しくも同じロス市警ってとこがまた皮肉ですが)
「セブン」のブラッド・ピットを彷彿とさせました。
いやこの作品がもっと大衆的だったら
この人もブレイクしたのでは?という位格好良かったです。
ただし道徳的にはかなり問題ありの人物像で
お前は獣かっ!という展開には意義ありです。
まあ40年代の男のイメージってこんなものだったのかしら。
相棒のリー・ブランチャードもめちゃいい味。
前半「頼れる先輩」後半「魅入られた男」と
変化していく様が巧妙です。
スカーレット・ヨハンソンは
実は去年「アイランド」を見た時からお気に入りで、
今回のグレーケリー風もとても良かった。
清純そうな所も実は計算高い所も
良く演じていたと思います。
ヒラリー・スワンクも「ミリオンダラーベイビー」より良かったし。
この役、ただのあばずれの女豹になるかもしれない所を
ヒラリー・スワンクが上手く舵取った感じ。
決して趣味ではない女優だけどやっぱり上手いです。

そんなわけで金かえせ!は言わないけれど
1000円がいいとこかな・・・。
興味があるのでパンフは買いました。600円。
計1600円なら許します~♪


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