いりりんの育児映画人生

映画が好きです!子供育ててます!14歳と8歳の姉妹にメロメロの毎日です~♪

「父親たちの星条旗」相変わらず分かりにくい!~1800円~

2006年10月30日 | 映画 MOVIE LIFE
またしてもイーストウッドは私の眉間のしわを増やしてくれました。
まず戦争物定番の「兵士の見分けがつかない」というセオリー落とし穴、
そして「史実に忠実に描くとオチがない」というもう一つのセオリー落とし穴、
この2つの落とし穴に両足がはまってしまった私です。
うううう、動けない・・・。

でも着眼点自体はとても面白い物語でした。
硫黄島での激戦の裏にあった星条旗写真事件、
その件で運命が変わってしまった3人の兵士。
この3人の人生だけを対称的に見せるだけなら良かったのに
それ以上に当時の、そして現代でもありがちな
アメリカの国家としての政治的な陰謀。
こちらに重点が重くなればなるだけ
一般受けから遠くなって
結果「分かりにくい」映画になってしまったのでした。
まあイーストウッドだから
素直に見せてくれないだろうと覚悟はしてましたが。
イーストウッドとスピルバーグが組んだ割には
地味~な俳優陣は実在の人物に似た人を選んだのか
それともやはり政治的な面を色濃く出す為に
スター映画になることを避けたのかもしれません。
しかしそれが結果的に「見分けられない」地獄を生み出し、
次々死んでいく戦友一人一人に感情移入出来ないままに
兵士の苦悩は進んでいく・・・
あああ、もう追いつけない程進んでいく・・・。

まあ結局は好みの問題なんでしょうね。
私はこういうドキュメンタリーに近い淡々とした物語より
分かりやすい起承転結ハッピーエンド好き女なので、
まあ史実だからハッピーエンドにならなかったとしても
もっと分かりやすい映画にすれば良かったのに、
と思ってしまうんですよ。
そんな私、この映画ではラストシーンだけ泣きました。
このシーンを中盤に入れて涙を誘うことも出来たのに、
やっぱり私、イーストウッドとは趣味が合わないんだわ。
うん、納得。

それでも硫黄島というものを教えてくれたこと、
次作「硫黄島からの手紙」の序章としては
私なりに見て良かったと思えます。
何しろこの映画見て私が一番強く思ったのは
「戦争が起こっても旦那は絶対志願させない」ですから。
徴兵制度、絶対許しません。

1000円と言いたい所ですが、硫黄島に期待して1100円!
パンフは実は私が検品致しました。
44ページの読み応えのある内容で納得の700円です。
計1800円!
う~ん、最近どの映画も評価が似たり寄ったりで困ります。


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