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夢二×文学 「絵で詩をかいてみた」 ― 竹久夢二の抒情画・著作・装幀― 

2022-08-22 15:54:06 | 展覧会
これも以前の展覧会。だいぶ経ったのでまとめる。
弥生美術館と夢二美術館は一度来訪すると二つ以上楽しめる美術館なのだ。


サインは「夢二」でなく「夢路」。
「め」尽くし。め組の提灯、「め」絵馬。
大きな目の少女、白椿の愛らしい着物、傘は白梅モチーフか。
朱塗りの柱には三社札、周りに鳩。神社仏閣の境内。



炬燵にもたれる少女。髪は少し幼い形。しかし背景の屏風は艶めかしい。
矢絣の着物を着た幼さの残る少女だが、読んでいるのはもしかすると情痴ものかもしれない。
夢よ浅かれ 大正15年



SAYONARAと書かれたポスター。ちょっと思わせぶりだが、旅行のポスターかもしれない。
いや、レコードのジャケットかもしれない。



夢二が装幀した様々な本。
子供向けのものから大人向けまで多種多様。



白梅を背景に本を手にする少女。おさげにりぼん。


柳原白蓮の戯曲「指鬘外道」口絵
常の作品と雰囲気が違うが、これもまた夢二の魅力。

口絵の前にこんな言葉がある。
「幻の地獄 竹久夢二画

もつと血が欲しくばこの私の血を絞るがよい、
そなたには疫痢の様に嫌はれたこの私でも、
夜になればあまたの瘦犬共がやつて来て、
骨までしやぶるであらう。        」


夢二の担当した雑誌表紙も数多い。






そのうちから
「淑女画報」

白い睡蓮が初々しい。


「新少女」

小鳥と少女がいる「花の下蔭」
大正五年の空気が伝わってくるようだ。


夢二の美人画も確かに良いものだけれど、わたしはかれの装丁、童画、イラストの方が特に好ましい。




 



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