棟方志功を最初に見たのは 書だった。
柳宗悦の日本民藝館でばかでかいそれこそバカのようにでかい紙に
これまたばかでかく 『 無 理 』 と書いてあった、ような気がする。
後々調べるとそんなものは無いので、あまりにも圧巻された私の脳が勝手に解釈したのかもしれない。
書いてあるものはなんでも良くて、例えば墨の筆のあとが縦縞になっていてもしや
畳の上でぎゅっと強く強く書いたようなところや、飛び散る墨がお構いなく堂々としているところなんかが
大人なのに子供のようでそのスマートじゃない感じがうらやましいような、なんというか
とにかくぐっときたのだ。
棟方志功記念館
版画でなくて板画、と呼んでいたらしいその板画の”柵”や壁画も同じようすだ。
ねぷた祭の長い長い蒔絵(5mはあった)も。
わだばゴッホになる、といって世界の棟方志功になっちまったメガネのおじさんの
熱気に囲まれたようでここの一室は、むんむんしていた。
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