バウムクーヘンて好きじゃん。
食感が特に。あれは12時から2時のあたりをちょこっと、ちょん切って
縦に食べるのが良い。
年輪の筋を縦に前歯でサクッと切る時が良いのだ。
なんにしろPCの前に座り疲れのOLちゃんにバウム、のチョイスは大正解である。
予ねてデパートのユーハイム、とかねんりん屋、のデモンストレーション付き店舗のガラス越しに
ぐるぐるぐる回っているぶっとくて長いやつを、一本喰いするのが密かな夢であった。
あのマンガの”あの肉”みたいに真ん中からガフッとやりたい。
という、夢を実現するべく、バウムクーヘンを、実際に、ぐるぐるやるという旅に出た。
それも炭火でだ。
(写真1)ひとり、すごくイヤそうな人がいる。1.5時間経過。
(写真2)生地をかけるのは是非ボウルの上で。垂れるのが勿体無い。
竹の棒にアルミホイルを巻いて、そこに生地(ホットケーキを作るときのような、ごくシンプルなもの)
をたらーり垂らしてスッと炭火の上へ移動、焦がし目をつけたりつけなかったりしながら
ぐるぐるぐるぐるぐる、とにかくもうきちがいのように回し続ける。
この焦げ目が後々大事で、年輪が美しく見えるようにデザインしていくのだ。
焦がる回を重ねるとガリガリのクッキーになっちゃうので、ふわっとさすには焦げない回も必要。
とはいえ何よりあっちとこっちを持つ人の心の合体、がもっと重要であり、
(写真1)の手前2人のバウムには今、亀裂が生じている。
火を熾す作業に一番熱心だったアブねー人もいる。最初はぺったんこのただの棒。
膨らんできた。あっち、とこっち、の様子。・・・やっぱひとりイヤそうだな。
この修行を終えた今、長い棒を見ると無性に誰かを誘ってぐるぐる回したくなります私。
こうしておよそ2時間かけてできあがった年輪を、パクっとぺロリたいらげる時間はものの3分。
あの、デパートのぐるぐるは、とてもダイナミックだけれども実は緻密な計算が働いている事がわかった。
これからはもっと感謝して食べようと思う。
マダムなんとか子さんだって、まいんちヒョウ柄きめてないでもっと感謝するべきだ。
確かに美味しいのを売ってるが、この修行をしてはおるまい。
みんなの手作りバウムクーヘン
鍋倉高原 コテージにて
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます