「夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-」 朝霧麻衣編②
※ネタバレがありますのでご注意下さい※
今回は麻衣編の「9月18日（月）～9月27日（水）」のプレビューです。
中盤なのでこれだけでは物足りないと思われますが、最後まで行ってしまうと長くなるので区切らせて頂きます。
この期間では、翠がとある名台詞を言い放っていますｗ
確かに翠はクラスではそんな存在とも言えましょう。
★麻衣編 日程レビュー★
『9月18日（月）』
日付も18日になり、時刻は午前１時半を廻る。
勉強に集中していた達哉に、麻衣が夜食を作ってやって来た。
メニューはプチ爆弾おにぎりと特濃緑茶。
達哉がハラ減ったなと思ったときに丁度良く差し入れを持ってきてくれる麻衣。
それはまさしく内助の功に他ならない。
達哉の考えている事は判ってしまうと麻衣は嬉しそうに言う。
達哉が美味そうに夜食を食べている事から、デスマーチは出なかった模様。
☆ ☆ ☆ ☆
あれからいつ眠ったのだろうか、達哉は朝７時に目が覚めた。
何故か寝巻きに着替えており、身体がサッパリしていた。
いつ着替えていつ風呂に入ったのか全く思い出せないまま達哉は食卓につく。
さやかは達哉が毎晩遅くまで勉強している事に、あまり無理はしないでねと労う。
夜中の出来事がまさか欲求不満による夢遊病じゃないのかと達哉は考え込む。
（麻衣と何もしない事に）欲求不満？
…いやいやいやいや。
様子が少しおかしい達哉にさやかは悩み事があったら言ってと気遣うが、悩みは数学の事でと咄嗟に切り替えた達哉に、さやかはそそくさと逃げるように出勤するのだった。
食後、達哉が部屋で教科書をカバンにしまうと、昨日着た筈のシャツやズボンがきちんと畳まれていた。
差し入れの食器も片付けられている。
記憶に無い夜中の出来事は、達哉が眠っている間に麻衣がこっそり夜食の食器を片付けに来て、身体までも拭いてくれた…。
何も言わないのが麻衣らしいと、達哉は全て麻衣がやってくれた事だと確信した。
☆ ☆ ☆ ☆
んもぅ、はーやーくーってば
さやかが出勤し、登校時間まであまり時間が無い慌しいひと時。
麻衣は足が速いから１人でゴミを出してから行くと、頑として聞かない。
そこはスゴ腕のやきそばパンゲッターの麻衣だから、すぐ追いつくので遅刻はないだろうが…。
ミアのいなくなった朝霧家の家事は２人でフォローすると決めても、麻衣は１人でやりたがる。
やがて麻衣は早くしないと、いってらっしゃいのチューしちゃうよと言い出す始末。
恥ずかしさで煽る作戦だが、そうしたい気持ちになる達哉は望むところだと答えてしまい、結局はチューしてしまう２人。
ノロケたい２人には時間は二の次でも、現実は決して許さないのだった。
達哉は菜月達と中庭で昼食を採る。
やきそばパンが売り切れと嘆く菜月は負け惜しみのコロッケサンドを食べる。
そんな菜月を他所に翠はミドえもんの今日のランチは…と得意げに…。
キ～ン～グ～ぱに～に～と、どこぞの国民的人気なネコ型ロボットの真似をしながらパニーニを自慢する。
翠お得意の裏ルートで試作品だからと入手した、キングサーモンとアボカドのパニーニ。
やきぞばパンの代わりにと翠は達哉と菜月におすそわけする。
そこに麻衣が通りかかった。
今朝キスをしただけに、菜月と翠の前だけに気恥ずかしくなる。
やがて達哉は麻衣との今の状況に重大な事を気付く。
麻衣にはいつもしてもらうばっかりりで、俺は何もしてあげられてない…。
夜、左門にて仁とクローズ作業をする達哉。
今年はフィーナのホームステイと麻衣と恋仲になった忘れられない夏だと振り返る。
達哉はおもむろに仁に女の子が喜びそうな事は何かと訊く。
自称、恋の三ツ星シェフだのといつものように浮つく仁。
（ちなみに左門は満弦ヶ崎の恋愛ソムリエだそうな）
突然、（麻衣に何もしてあげられなくて）罪悪感があるのか？と仁に見透かされてしまうのだった。
話を聞いていた左門は常に感謝の気持ちを持ってりゃ、それだけで相手に伝わるもんだと達哉に助言を送る。
達哉としては麻衣に何かをしてあげたいという気持ちが大きい。
仁は個人的意見と前置きして、一秒でも長く一緒にいてあげた方がいいんじゃないのかなとアドバイスをした。
仁が上手くまとめたのを褒める左門に、仁は左門を「恋の五ツ星シェフ」と勝手に昇格させたのだった。
『9月26日（火）』
時刻は午前１時半。
菜月が隣から顔を出し、達哉の様子を窺う。
達哉の頑張りぶりに、菜月は根詰めないようにと心配する。
最近の睡眠時間は3～4時間だが疲れてるって感じがしないと答える達哉。
そこまで頑張れるにはきっと原動力がある筈。
『9月27日（水）』
朝、さやかが出勤し、家事を慌しくこなす達哉と麻衣。
達哉はふと、麻衣に今度の日曜は空いているかと聞く。
部活も無いし空いてるけどと答える麻衣に、達哉は間髪入れずに朝１０時、駅前のカフェで待ち合わせと告げる。
待ち合わせ、待ち合わせ…。
２回も言った程、麻衣はまだ「デートの誘い」を飲みこめずにいた。
その認識の違いが翌日になって表れる。
「夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-」 麻衣編 続く
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「まとめ」
達哉は進学の為に勉強で忙しい。
達哉に甘えたい気持ちを抑えてまで、麻衣は様々なサポートで達哉を支えます。
達哉はそんな麻衣に何とかお礼がしたいという気持ちが強く芽生える期間です。
恋人同士ともなれば、麻衣が差し入れに来た時には絶好のラブラブタイムとなるはずでした。
それを抑えてまで頑張っているのには２人にとって大きな目標があった事が後に判明します。
それでもヤル時はやりますがｗ
このイベントＣＧのようなシチュエーションになったら、気持ちは抑えられなくなる方が普通じゃないかと。
部屋に来ては座り込んでニコニコされたら達哉も勉強に集中出来ないでしょう。
トドメに麻衣が擦り寄って来たらＨシーンに突入でしょうな。（←殴
爆弾おにぎりが出てきたのでデスマーチが出るのかと思いきや、結局、麻衣編の中も、他のシナリオでもデスマーチは出ませんでした。
前作の名物をあえて引き継いで出さなかったのがＭＣの特徴のようです。
名物はあえて色あせさせないよう、作品ごとの特色を重んじたシナリオになったのではないかと思います。
