ばあちゃんの口癖は、『耳ーぃ、遠くてーぇ』と『さっぱり見えねーぇ』です。
ところが、オカズにひそかに入れたひき肉は良く見えるらしく、黒のMy塗り箸ですべてを撤去してしまいます。
このところ、ばあちゃんの胃袋に納まった『肉類』は皆無です。食べて欲しいのに・・・。
仕方が無いので、毎日の蛋白源は『納豆』と『卵』『豆腐』『カレイ等の魚』で補うしかありません。メニューが単調になるんですよねぇ・・・。
ですが・・・今日の夕食は『ひっつみ』です。強力粉をこねて手で薄く延ばしながら、ちぎっては茹でちぎっては茹で・・・冷蔵庫にある材料(にんじん、大根、ゴボウ、きのこ類、鶏肉、ネギ)を切って放り込み、カツオ出汁の顆粒を適宜入れて醤油で味付け。田舎の味ってやつです。
『つまんで鍋に投げ入れる』→『ひっつみ』
『取って鍋に投げ入れる』→『とってなげ』
俗に言う『すいとん』のことです。県内だけでもいろんな言い方があるようですが・・・。
ばあちゃんは『ひっつみ』大好きです。が・・・『鷹の目』ばあちゃんはゴボウと鶏肉は見逃しません。お盆の端っこに追いやられていました。あーもったいない・・・。