Intense Rock

エレキギター関連の機材の自作

Chandler Tube Driver 1988(後期型)

2013年02月22日 | DIY Effector

久々にchandlerのTubedriverを引っ張り出してボードに組んでみました。
これは88年くらいに製造された電源トランスが外側にあるタイプです。
こいつはEric johnsonが愛用!ってことで有名ですが、実際のところ、どうも評価が高いのか低いのかよく分からないのでも有名ですね。

私も同感で、買った時から音がこもっててそれでいて低域は薄い、いまいちな感じでした。当時は勘違いしてて、「むむっ!このこもり具合がEJじゃん!」とかのたまっていました。
その後、真空管や電解コンデンサも交換しましたが、あまり改善されず。その後、放置が続いていましたが、久々にならしてみました。でもやっぱりいまいち。

というわけで、改めて回路図やらを調べてみることに。以前も回路図をのぞいてみたのですがいろんなバージョンがあってよく分からなかったというのが本音。今回はしっかりと自分のバージョンを調べてみました。

さて、調査結果、色々なことが分かってきました。どうやらこいつは海外ではWall-wartタイプということで”最も悪評高く”、Bk本人からは「にせもん、ぱちもん」扱いされているモデルであることが判明。

該当する回路図も見てみると確かにEQセクションが大分違っている。
TrebleとBassの相互影響を緩和しようとしているのか、Bass Potの位置がFenderやMarshallのEQとは違う位置にあります。また、Treble Potが回路図だと500kのはずが、実際には1Mになっていて、22kで2番端子と3番を短絡、これだと極端なHiになりそう。Trebleのカップリ ングコンデンサは0.0033uF。さらに、電源供給ラインのフィルターが回路図上10uFのものが0.47uFとなっていたりとこれは一体何のバージョ ンなんだろうか。

ということで改造決定。以下の通り調整しました。

○Trebleのカップリングコンデンサは、0.0033uFから300pFに変更※330pFが手持ちになかったので100pFと200pFを合成

○Treble Potの2番、3番間の抵抗を22kから330kに変更※これはTreble Potの数値に合わせる必要あり。ていうか普通に250kBでいいと思う。

○Bass Potの位置を変更※これは以外と大変な改造。Bass Potの3つの端子を外して、1番端子をR15に、2,3番端子をC8の反対側と接続する必要あり。C8の片方の足をニッパーで切って強引にリード線で接続という空中配線でいきました。

○Middleの出かたを調整する2.2kを33kに変更※ここは好み。普通だと10kくらいか。または25kBを入れるのもあり

この他回路図と異なる部分を修正しました。詳しくは以下の画像の赤い部分を参考にしてください。

 

 

 

さて音出ししてみると・・・・おお全然違う!荒いけどエッジが効いてて低音もいい感じ!

今回、Web情報を調べていてWall-wartのあまりの評判の悪さに、ユーザー故に「ニセモン、パチモンってそこまでひどくないだろ」と思っていたの ですが、すいません、やっぱ前のバージョンはパチモンでした!このディストーションは気に入りました。ボード入り決定です。でもやっぱりEric Johnsonではないなぁ(笑)

とういわけで、悪評高きWall-wartタイプをお持ちの方はぜひ改造(というか修正)をおすすめします。
Bass Pot回りが面倒くさいだけで、全体としてはそれほど大変な改造ではないと思います。(これは私が汚く仕上げたためかも。綺麗にやろうと思ったら大変かも)
ちなみに、上の改造してもBassは効きがいまいち。100kじゃ小さいみたい。まぁ面倒くさいのでここはいじりませんが。あとブースター的に使うならMiddleコントロールはあってもいいと思います。

最後ですが、以上の改造をしてもTubeDriver最大の特徴であるノイズは全く改善されてません。これも何とかしたいですね。



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