愛車選択 その３

『プジョー４０５Ｍi１６』から『ボルボ８５０Ｔ-５エステート』に乗り換えた私は、今後のカーライフを左右する人物と出会います。
ボルボ８５０が、１回目の車検を迎える直前に、隣町の地元では有名なモータース屋さんがボルボのサブ・ディーラーとなり、岡山県西部地区を担当する事になりました。

ここで私のボルボ８５０を担当してくれた方が、このブログでも時々出てくる現在のプジョーの担当営業の方です。
私と同年代でもあり意気投合し、これを機に特に用も無いのにそのモータース屋さんに出入りするようになりました。
そしてボルボ８５０の１回目の車検は、そのモータース屋さんで受けました。
費用も、通常のディーラーで受けるよりリーズナブルだったと記憶しています。

そんなボルボ・ライフを送っていると、チャイルドシートの装着義務化を検討のニュースが・・・・
早かれ遅かれ、義務化されるのは間違いなさそうで、更に我家では３人目の長男も誕生していました。
このままだと、義務化された時には、両親を連れて外出も出来なくなると言う事で、ボチボチ次の車を検討する時期がやって来たのです。
当時の我家は、両親を含めると７人家族の大所帯でした。
必然的に、多人数乗車のミニバンに候補が絞られます。

この件よりも早い段階で候補に挙がっていたのが『ＶＷ シャラン』です。

７人乗りで、エンジンはゴルフＶＲ６と同じ2.8Lの狭角Ｖ６エンジンを搭載していました。
シートは２列目以降は全て同じ構造で取り外しが可能です。
ＶＷディーラーで見たシャランは、ボディも予想以上に大きく、次はこんな車なんだろうなぁ・・・・と思っていました。


次に出てきたのが、『メルセデスベンツ・Ｖ２８０』です。

これはもう見た目の迫力もあるし、スクエアなボディで室内は広大。
前述のシャランと同じエンジンを搭載しています。
しかし、このＶクラスは、元々の成り立ちはベンツの商用車で、内装は値段の割りに安っぽい。
値段も値段ですが、最大のネックは・・・・　乗車定員が６人。
本国仕様では７人乗りもあるようですし、シートアンカーも７席分あるので、シートを買い足せば７人乗りになりそうですが法的にＮＧで候補から脱落。　

あとは国産のエスティマやエルグランド等の名前も挙がりましたが、この辺りの車は私的に勘弁願いたいと言う事で端から眼中に無し。


そんな中、輸入車ショーへ行って１台の車に出会います。
『クライスラー・グランドボイジャー』です。

欧州車ばかりに目が行って、アメ車は考えもしませんでした。
アメ車だとアストロの様なスクエアなミニバンのイメージ強かったですが、ボイジャーは意外とスタイリッシュで、室内はシートも大きく広々してるし、エンジンの排気量も大きくトルクでグイグイ走りそうです。
フル乗車でもラゲッジには余裕もあり、家族総出で旅行も出来そうです。
大きい事は良い事だ！の精神で、ショートホイールベースの『ボイジャー』ではなく、全長５ｍオーバーの『グランドボイジャー』が候補の筆頭に挙がります。

そして更に『グランドボイジャー』に拍車を掛ける様に雑誌の写真に目が行きました。
『ＭＳデザイン』のパーツでドレスアップされた『グランドボイジャー』です。
これが、めちゃくちゃ格好良い。
実は、前述の『シャラン』も『Ｖクラス』も、ドレスアップありきでの選択でした。
『シャラン』は『ＡＢＴ』のコンプリートカーに目を奪われ、『Ｖクラス』は『ロリンザー』のコンプリートカーに目を奪われました。
今回も決定打は『ＭＳデザイン』の『グランドボイジャー』でした。

所用で岡山へ出掛けていた私は、近くにあったクライスラーのディーラーへ立ち寄りました。
店頭には、お目当ての『ＭＳデザイン』のパーツを纏った『ボイジャー』も展示してありました。
こちらの事情を説明し、『グランドボイジャー』のプレゼンを受けます。
そして試乗に出掛ける事に。
第一印象は『エスティマを運転しているみたい・・・・』
まぁ、ドライビング・プレジャー云々いう車じゃないので仕方ないですが、使い勝手の面では？？？な部分もありますが、慣れれば特に問題無さそうです。
故障やトラブルは、それなりかな???と予想していました。
見積もりを取って帰宅し、家族にプレゼンして、とりあえず納得させる事が出来ました。


いよいよ、ハンコを押すだけになった『グランドボイジャー』ですが、ここで事件発生
ホンダが、カナダで製造しているＵＳ版オデッセイを、日本仕様として国内導入を発表。
車名はオデッセイではなく『ラグレイト』です。

ボディサイズは、グランドボイジャーとほぼ同じで、全幅はミラーを入れると２ｍを遥かに超え、全長も５ｍオーバーです。
室内ユーティリティーは、グランドボイジャー並みかそれ以上。
左右のスライドドアは電動で、エンジンは3.5LのVTEC搭載のＶ６が載っています。
年間３５００台の輸入と言う、殆ど限定車に近い状態。

国内ホンダ・ディーラー（当時のホンダ・クリオ）で販売するとあって、ボルボでお付き合いのあるモータース屋さんから購入する事も出来る。
下取りや後々のメンテナンスも有利と言うことで、『グランドボイジャー』は完全白紙に戻りました。
こうなると、もう『ラグレイト』で決まり。
いろいろ揺れ動いていた気持ちも真打登場で確定。

営業氏に色々調べて貰った所、ラグレイトの国内受注が殺到していて、この時点で納車まで１年の回答が・・・・
キャンセルの見込みを入れて１０ヶ月程度と、あまり状況は変わりません。
更に早くなると思うが、ハッキリした事はオンライン上で割り当てが決まらないと何とも言えない状況です。
希望グレードと希望ボディカラーを伝えて予約して、待機する事になりました。
チャイルドシートの義務化開始とボルボ８５０の車検が４月と言う事で、こちらは残り９ヶ月となっています。
納車が早いか、車検が早いか微妙な所です。

逐一、担当営業氏より現況説明はありましたが、いずれも状況が変わった訳でもなく膠着状態が続きます。
そして、２０００年のミレニアムイヤーを迎え、春の訪れが・・・・
チャイルドシート義務化の施行が目前となっても、ホンダ側から回答なし。
マジで車検に間に合うのか???
第２希望のボディカラーまで広げて、全国のホンダディーラーへ在庫車の調査を行うが、上級グレードのエクスクルーシブは、どこも欲しいグレードだけに良い回答が得られません。
そうこうしている内に、ついにボルボの車検が到来。
これと時を同じくして、私の発注したラグレイトがオンライン上で確認できるようになり、同月下旬に納車の目処が立ちました。

本来なら、下取りとなるボルボ８５０は引き取られ、車無しの状態になるのですが、担当営業氏のご尽力とモータース屋さんのご好意で、納車まで乗っておいて良いと言う事になりました。
車検は、モータース屋さんが負担して継続検査を通してくれました。
そして発注から９ヶ月待ちの末、　『ホンダ・ラグレイト エクスクルーシブ』が我が４代目の愛車として我家にやって来たのでした。

ラグレイトを所有する頃から、インターネットの世界へと足を踏み入れ、沢山の人と知り合い友達も増えました。


その分(?)、ラグレイトもエアロ、ホイール、マフラーetc、ドレスアップの世界にもドップリと浸かってしまい、気がついたらとんでもない事になってました。


さて次は、現在のプジョー４０７ｓｗです。
どんな顛末なのか・・・・・

つづく・・・・・