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~DOGHOUSE CLUB~

愛車選択 その2

2008-02-14 11:52:19 | 車全般

無事『プジョー405Mi16』を手にした私は、同じ年に独立&結婚と人生の転機も迎えます。
翌年には子供も生まれ、家族で行動するにも4枚ドアのセダンを選んで正解でした。
これが、フィアット・パンダだったら・・・・ 

嫁も405は気に入ってくれましたが、当時のプジョーは壊れて当然ってくらい細かいトラブルが頻発していました。
国産の優等生車しか知らない両親にしてみれば、
「プジョーなんて車じゃない! と言わしめる程不評でした。
そんな中、親戚の子が『シトロエンBX』を中古で購入。
これが通勤途中で止まちゃって、JAFの世話になったりと、更に不評への追い討ちを掛ける事に・・・・
当の本人は、そんな事はどこ吹く風です。
そして、人間と言う生物は、希望を達成すると、次なる欲求も生まれてくるもので、家族の不評の集中砲火を浴びる中、興味をそそられる車も現れます。

最初に心を奪われたのは『シトロエンXM』です。←更に不評を買いそうなシトロエンです。
シトロエンXMは、405よりも更に上級クラスの5ドアHB車で、シトロエンのフラッグシップです。

室内は広大で、ハイドロニューマチックの足回りのお陰で乗り心地は最高です。
当時、シトロエンの販売を手がけていたマツダのユーノス店へ試乗に出掛けました。
試乗車は、左ハンドルのXM-Xと言う本革内装の最上級グレードで、左ハンドルにはセルフセンタリングと言う機能があり、据え切りでハンドルを切り手を離すと中立へ自動復帰する変わった機能の持ち主でした。
これのお陰で、直進性は抜群の車でしたが、反面ハンドリングが独特で慣れが必要でもありました。
この機構は、イギリス人が好まないからと、右ハンドルには採用が見送られたそうです。
更に、暗証番号を入力してエンジン・スタートしたり、電動で動くアームレスト等、国産以上にギミック的な装備もありました。
って言うか、大丈夫か???

次に興味を持ったのが『アルファ164クワドリフォリオ』です。

405同様ピニンファリーナのデザインで、フロントマスクとテールのデザイン以外は、デザイン上の兄弟車であるプジョー605とほぼ同じデザインです。
“クワドリフォリオ”とは“四葉のクローバー”と言う意味で、エアロを纏ったスポーティーな外観が特徴でした。
これの赤黒ツートンの164は、今でも欲しいと思う1台です。


そして、運命のあの事件が起こります。
日本中が騒然となり、私もショックを受けた“阪神淡路大震災”です。
年末に電装系のトラブルで1ヶ月ほど入院していた405は、年明け早々に再度入院する事になりました。
この入院中に震災が発生。
岡山は直接的な被害は少なかったものの、東西の物流が寸断された状態が続きました。
当然、パーツの供給も先送りされ、退院の目処が立ちません。
震災の3日後には次女が生まれた事もあり、本格的に次の車を検討する時期がやって来たのでした。

家族が増えた事で、次の車はステーションワゴンが筆頭候補でした。
更に嬉しい事に、独立時に掛けた保険が満期を迎えると言うことで、更に軍資金が増えます。
候補に挙がった車は、いずれも600万円前後の私的に超高額車です。
軍資金が増えると、気も大きくなると言うか何と言うか・・・・

前述の、アルファ164が当然候補として名乗りを挙げましたが、セダンの為いきなり脱落・・・・
私的には一番のお気に入りだったかもしれません。
シトロエンXMは、5ドアHBでステーションワゴンではありませんが、『XMブレーク』と言うステーションワゴンが追加されていました。

しかしブレークは、5ドアHB車の廉価グレードと同等の装備&機能しかなく、私的には食指が動きません。
5ドアHBでも広大な室内のお陰でステーションワゴン的な使い方が出来そうと言う事で、こちらが本命として残りました。
普通ならこれで決まりなんですが、プジョーで苦労して、それもあっての買い換えで、その買い換えの車が『シトロエン』って、説得力に欠けますよね。
当然、家族から却下の声が・・・・

車両選定が振り出しに戻りました。
そんな中、前年度に待望のワゴンモデルが追加され世界的にヒットしている『ボルボ850』が候補に急浮上。
対抗馬として『メルセデスベンツE280T』『BMW525ツーリング』が挙がります。


これら輸入ステーションワゴンとしては定番中の定番で、世間にステーションワゴン・ブームが到来して人気車種として君臨していました。
しかし、メルセデスBMWも、モデル末期を迎えている事と、いずれも下位グレードでこの価格帯ならボルボ850だと最上級グレードが買えると言う事で2車とも脱落。

唯一候補に残った『ボルボ850エステート』ですが、4バルブDOHC・NAエンジン搭載のGLTが価格的に筆頭候補でしたが、希望オプションを付けると最上級のターボモデル(後のT-5:以下T-5)と差が無くなります。
それに希望オプションの殆どがT-5では標準装備。
更に希望カラーと内装の組み合わせが特注設定だった為NG。
第2希望のボディカラーはソリッドの赤でしたが、これがGLTしか国内在庫無し。
T-5だと、シルバーかワインレッドの在庫のみとの事でした。
暫く悩んだ結果、ワインレッドのT-5が晴れて3代目の愛車となりました。


しかし事件は、これで収まりません。
以前よりボルボの商談していた営業マンが、スキーでケガをされ入院。
本格的な商談は、代わりの若い営業マンが引き継ぎました。
これが間違いの元でした。

ワインレッドのT-5が納車された翌日の新聞に、限定車のT-5Rが発売との記事が・・・・
黄色or黒のエアロ付き外装に、17インチを履いて、エンジンもパワーアップした高性能モデル。


私が付けた希望オプションが全て標準で、我が850T-5よりもトータル価格は安い・・・・
契約から納車まで1ヶ月にも満たないので、こう言う限定車が出る事は分かっていた筈。
ベテラン営業マンなら、そう言う情報も提供してくれたのではないかと思うと悔しくて悔しくて・・・・・
退院した営業マンは、いつも申し訳なさそうにされてました。←遅いっちゅーねん

これがキッカケで、我がT-5もインチアップ、エアロ等ドレスアップと言う破滅の道へ・・・・・
それでも車は、さすがボルボ!
安全性はもとより、ステーションワゴンとしての造りは抜群で、レガシー等が構造を真似したのを記憶しています。
値段的にも二度とこんな高級車は買えないと思います。

さて、次は・・・・
とんでもない事態になった4代目の愛車です。

つづく・・・・



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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
XMは必ず止まります (tame)
2008-02-14 16:30:57
こういう 歴史を観るのは大好きです♪
昔のアルファやフランス車は 故障自慢が
出来るから 楽しいという人もいます。
ずいぶん昔高知県にBXが電気が弱いので
電線全部引きなおした人がいました。
それでも車は止まるときには止まるそうです。
続き楽しみにしてます♪
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羨ましい~(笑) (takotin)
2008-02-14 20:05:10
いやあ、華麗かつ劇的なカーライフ!ますます面白くなってきました。これは永久保存版ものですね!しかし、ほんと羨ましい限りの遍歴ですね~(笑)。
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Unknown (yossym407)
2008-02-15 08:49:42
>tameさん
故障自慢・・・ よく有りますよね。(^_^;)
普通の感覚では絶対おかしい。
この辺りが、変態と言われる所以かもしれません。
配線引き直したってのは凄いですね~!
で、結局は配線の問題ではなかったと・・・・
結論としては、よく分からない車・・・・
だからこそ面白いのかもしれません。

>takotinさん
華麗な遍歴でもなんでもないですよ。
ただ、目の前を通り過ぎただけです。
沢山いろんな車が出てきましたが、実際所有したのは、この時点で、ピアッツァ、プジョー405、ボルボ850の3台だけですから。
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いやーー (トト)
2008-02-15 10:38:11
羨ましい限りです。
僕なんか
今回の車検、受けますから。
マモル君もこれでおしまし(笑

でも、車検前、抜けたショック
全部無償交換してくれるらしいです!!!

ありがたい。
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307 (tame)
2008-02-15 11:08:35
307リコールです
http://www.peugeot.co.jp/services/recall/detail_1461.html
だいじょーぶですか?
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Unknown (yossym407)
2008-02-15 12:01:20
>トトさん
いや、ラグレイトは良い車です。
貴殿には、これからもずっと所有しておいて欲しいと思う今日この頃です。
マモル君がある前に、スライドドアのモーターを交換して貰いましょう。
イチャモン付けりゃ、どうにかなるでしょ!?【爆】
コレって結構なお値段になるようです。
それより、トランスミッションは大丈夫?

>tameさん
はい。
もろ該当しています。(T_T)
その内、段取り出来たら連絡があると思うので待機中です。
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