吉村唐木店の事件簿

掛軸・天神様・雛人形・五月人形の専門店、
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徒然なるままに書いています。

終戦の日 戦後69年に思うこと

2014-08-15 15:52:00 | Weblog

今日は終戦の日。

マスメディアでは、終戦の日を知らない若者が多いと盛んに批判していました。
若者が戦争を知らない(思いをいたさない)社会は、若者が戦争に動員され不本意に命を落とす社会より、はるかにマシではありますが、未来に向けて一抹の危惧を感じるのも事実です。
近隣諸国を惨禍に巻き込み、国内でも多くの犠牲を強い、2度の原爆投下を招いたアジア・太平洋戦争が終結し、69年になろうとしています。

軍国主義化の日本において、国民の服装・頭髪・言論・表現は厳しい統制下に置かれていました。
不忠実な者は「非国民」と罵倒され、「正義感」の強い人々からは村八分に合い、度が過ぎれば特高警察による逮捕、「愛国的」制裁が待ってます。
有無を言わさず年端も行かない子供たちが労役に借り出され、敵軍機撃墜のために女性の竹槍訓練が始まり、メディアは大本営発表そのままに嘘の戦勝ニュースを垂れ流し続けました。
誰もがおかしいと思いながらそれを口にできない社会が生んだ悲劇は、どれほどのものがあったでしょうか。

幸いにして、僕は平和で豊かな時代に生まれ、趣味に仕事に毎日の生活を楽しむことができます。
しかし、パレスチナ(ガサ地区)やイラクのように戦争(虐殺に近いものも含め…)は世界各地でいまも勃発し、国際社会において平和は当たり前のものではありません。
他者の苦痛や困難への想像力を持つこと、互いの個性や多様性を尊重しあうこと、真摯に歴史を学ぶこと、一人一人の市民が平和を永続的なものにし、かつ国際的なものにするために、今日という日が誓いを新たにする一日にとなるよう、心から願わずに入られません。


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