米経済誌「フォーブス」が、新型コロナ禍の中で強行しようとする東京五輪を強烈な表現で猛批判を展開した。

 同誌は開催地の東京で感染が急拡大している現状を踏まえて「特に感染力の強いデルタ変異株が世界中に広がる可能性がある。その結果、スーパースプレッダーイベントが発生する可能性がある」と改めて警鐘。

 その様子について「世界中から非常に多くの人々が集まって(ウイルスを)混ぜ合わせてから自国に戻ることは、新型コロナウイルスにとって〝夢精を伴う甘美な夢〟になる可能性がある。これにより200を超える国々で、より感染力を強い変異株が生まれる」と東京五輪は新型コロナが進化を遂げる絶好の舞台になってしまうと危険視した。

 

 そうした危険性があるにも関わらず東京五輪を開催することは「トイレが溢れそうなときに、最後に水を入れようとするのか。大会を開催することは、目がくらむほどの割れたガラスを付けて紙やすりの下着を着るようなものだ」と指摘。割れたガラス付きの紙やすり下着を無理やりはかされる〝拷問〟にたとえて、日本国民が耐え難いほどの苦しみを味わうことになると猛批判した。

 最後に同誌は強烈な皮肉を込めて「オリンピックのモットーは、ラテン語で『より速く、より高く、より強く』を掲げている。これが新型コロナウイルスに当てはまらないことを願っている」と締めくくった。