もりっとちゃんが笑う

娘と私の普通だけど、大切な毎日と、
日々何気なく思っては忘れてしまうことを
記録してみようかなと。。。

きのこのおうち-その3

2006年09月12日 15時31分28秒 | 雑記帳
今日は曇りのち雨
霧雨のような細かい雨。
ひんやりとした、秋の雨です。


まだ身体が柔らかくて、全屈したらベチョーっと足に上半身がくっつくもりっとちゃん、
「もりっとちゃんは身体が柔らかくていいなぁ。お母さんはカチカチでだめだよ~」
と言ったら、
ちょっと考えたもりっとちゃん、励まそうと思ってくれたみたいなんです。
「でも、プニプニしてるよ、お母さん

そ・・・・そうだね・・・・



☆☆☆今日の写真☆☆☆

モンシロチョウさんです。
ラベンダーに止まってお昼ご飯^^

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


*▼△▼*△▼△*▼△▼*


さてさて、きのこのおうち、第三弾です。

その日決めかねたのはやはり、かなりの古さだったこと。
そして、マンションの敷地の隣には、これまた築何年?40年くらい?ってな
ボロボロのアパートが2棟ありまして、1棟にはまだ人が住んでいたのですが
もう一棟は完全に廃屋、ものすごく不気味だったのです。

でも・・・別の不動産屋さんで見せてもらった比較的新しくて、内装もきれいにしてあるマンションは、もっと不便な場所で家賃14万円。
月4万の差×12ヶ月では、年間50万円近くも家賃が違う。
家賃は帰ってこないお金。あまりにもったいない。
それに、あっちは、1階は暗かったけど、3Fまで上がれば明るかったし、
中も綺麗にしてくれるってんだから、いいんじゃないかなぁって話になりました。
主人以外は、友人夫婦も私も、見せてもらった部屋は大いに気に入っていたのです。
予想外に室内は明るかったし、見せてもらった部屋は荷物がないのでとにかく広く見えました。
「でんぐりがえりしたくなっちゃうよね~w」ってくらい。
敷地内に大きな木があるのも考えようによっては、今時うれしいオマケだし・・・。

で、そこに決めたのでした。
間取図は大体こんな感じです。


内装工事が終わり、鍵をもらって部屋を見に行くと、最初はつけないと言っていたガス湯沸かし器も照明器具もつけてくれていました。


さて、いざ住んでみると・・・、

バルコニーがないので洗濯物は屋上の共同の物干し場に干しに行きます。
南側には古いほうの5階建てのマンションがありますが、貯水タンクの影以外は屋上にはかかりません。
なので、日当たり最高!風通しももちろん、風吹き放題!
なので、洗濯物は思いっきりよく乾きました。
布団もふっかふかになります。
新宿といっても、交通量はそれなりにありますが、首都高があるわけでも、大きな幹線道路でトラックがひっきりなしに走るわけでもなく、
空気が悪いと言う感じはしません。
なので、洗濯&布団干しには最高の環境でした。

しかし・・・設備はやっぱりボロイ。。。

南側のサッシは建築当時のものをずっと使っているようで、ピタっと閉まりません。
隙間風ピープー。
パッキンは腐ったままです。
網戸は動かすたびに、外れそうになりました。
サッシの上部に空気を入れ替えるのに使える可動式の穴がありましたが、錆びてて動きません。
一番古いタイプではと思われるクレセント錠は何度もサッシがぶつかったらしく変形していました。

非常脱出経路として、外壁に梯子がつけられていました。
その梯子、サッシの手すりの横まで来てるのです。
かなり無用心な感じ。
でも、、、その梯子は、勇気ある泥棒さんしか登れないだろうと思われるくらい、ひどく錆びてボロボロで、非常時に使ったら壊れて、そっちのほうが非常事態になるんじゃないのか?って感じでした。

押入れ、天袋他、室内のドアやふすまはすべて、閉めても細く隙間が開きます。
閉めたら開くのにものすごく力のいるものもあります。
あるとき気付いたら、柱と壁の間に隙間が出来ていました。
最初から隙間があったのか、途中から隙間が出来たのかわからないのですが・・・
家が傾いていたのかも・・・。

フローリングも張り替えてくれてなくて、昔ながらの古いベニヤ板な感じ。
しかも、ところどころ、表の化粧板がめくれている。。。
しかも、床はところどころ、べこっと凹む感触がありました。
なんとなく、中が腐っているような・・・

まぁ、具体的にどこまで内装をやりかえるという話をしていたわけではなかったので・・・


水圧が低く、洗濯機に水がたまるのに、標準の1.5倍くらい時間がかかりました。
おかげで、ガス湯沸かし器のお湯の温度調節も、難しかった・・・

そして、風呂!バランス釜ってわかるでしょうか・・・?
その家に住んでる時、物件の評価をするというTV番組でバランス釜の部屋が紹介されており、鑑定人は
「今時都内でバランス釜!これは別の意味で貴重です(笑)」
と、目が丸くなっていたシロモノです。
バランス釜写真(参考)
バランス釜のお風呂は、バランス釜と浴槽を風呂の床に置いているような状態なので、釜の周りや浴槽の下に隙間が出来ます。
掃除、できません・・・。
水圧が低いために、バランス釜(しかも、めっちゃ古いタイプ。多分マンション建てたときから一度も取り替えていない・・・)の湯温の調節が激しく難しい。
特に冬はぬるいお湯か、あっついお湯しかでない。
風呂に水を溜めるのにものすごく時間がかかる。。。

そして、風呂のドアは、木製でした。1年ほどで下のほうが腐ってきました。
内装をやり変えたとき交換したと言い張っていましたが、あれは絶対交換してませんw
腐った木は1年やちょっとでそうなるとはとても思えない腐りっぷりでした。
交換してもらいましたが、やっぱり木製のドアをつけてましたw

ブレーカーは20Aで、エアコンと電子レンジを同時に使うと、落ちました。
契約を変えても良かったんですが・・・。
電気屋さんに相談したら、詳しい理由は忘れましたが、あまりおすすめできないと言われてやめました。

壁と床はかなり薄くて、さらに、お隣との間に隙間があいてたんじゃないかと思います。
一度隣の家が焼肉をしたとき、ものすごい臭いがうちの部屋に充満。
何の臭いかわからず、どこからしてくるのかもわからず、オロオロして外に出てみたら、
隣の部屋の窓が開いていて、煙が出ていて
「火事?!」
って思ったら、焼肉でしたw
でも、外にはあまり臭いがなくて、外から回り込んできたというより、壁をすり抜けてきた感じで・・・。
もちろん音もよく聞こえて、隣の部屋に大学生の兄弟が住んでいたのですが、ゲームを始めてエキサイティングしてくると会話の内容までまるわかりでした。
屋上によその部屋の子供が登って走り回っていると、小さな足音があっちからこっちへ駆け抜けていくのがわかりました。

そして、冬、ナゾの出来事が・・・
雪が降った翌日、浴室の天上から、茶色い水が落ちてきました。
最初天上から落ちてきているのがわからなくて、何でこんなに汚れてるんだ!?
と、掃除。
しかし、風呂に入っていると、上からポチャーンと、茶色い液体が・・・
なぜか雪がふった翌日だけなのです。
翌年もやはり同じ現象がでたので大家に電話して調べてもらい、天井を張り替えてもらいました。
でも、水を通さないパネルを使っているし、パネルの裏はコンクリート。
なぜ茶色い水が落ちてくるのか、業者にも誰にも、さっぱりわかりませんでした。
他の部屋ではそういうことはなかったようです。
これは結局ナゾのままでした。。。

さらに、冬、もう一つびっくりすることが起こりはじめました。
それは「カビ」です。
このマンション、結露がものすごかったのです。
南側のサッシはもちろん、なんと北側、玄関周りの壁が結露で一面にぬれてしまう有様。
そして、みるみるうちに、黒いカビが出てきました。
最初は汚れだと思っていたのですが、どんどん濃くなっていくのを見てカビだと気付きました。
玄関周りにカビのアーチができてしまいました。
市販のカビ取り剤を使って壁そのものを傷めたらいけないし、よその部屋の人に聞くと、みんなカビで真っ黒になっているとのこと。
うちだけじゃないんだなとガマンしていたのですが、風呂のドアを見に来てくれた業者さんが
「これはひどいから、だめもとで大家に言ってごらん」
と言ってくれたので、大家に言ってみました。
そしたら、なんだかんだとごねながらも一応見に来てくれて、カビとりしてくれました。
でも・・・カビとりした後、壁を塗りなおしたペンキがみるみるひび割れてきたり、ドアのペンキもひび割れたり、あげく、あっというまにカビは再発しました。
カビとりにきた業者に
「おたくは小さい子供がいるから、冬寒くて換気しないでしょ?だからカビるんですよ」
って言われて、
「んなアホな」
と、思いつつも、それからはずっと窓を細く開けていたのに・・・。

隣の大学生兄弟のおうちは20年近くその部屋に家族4人で住んでいたのですが、うちが引っ越す少し前に引っ越していきました。
その部屋はものすごいカビと汚れで、ちょっとやそっとのクリーニングでは貸せない状態だったらしく、大改装していました。
改装中にちょっと覗いてみましたが、思わず息を止めたくらいひどい状態でした^^;
しばらくもりっとちゃんは、その部屋の前には近づかないようにさせてました。


こうして、その部屋に住むこと4年と少々。
駅から徒歩5分で周辺環境申し分なし。新宿でこの家賃ということで引越せなかった我が家ですが、ふとしたことから家探しをはじめ、ぶらっと訪れたモデルルームを気に入って、見事5倍の抽選を潜り抜け、今の家にたどり着きました。
もりっとちゃんがいなくて私たちだけだったら、今でもそこに住んでいたかもしれません。
でも、カビに囲まれて生活するのは身体には最悪ですから、いいタイミングで新しい家が見つかってよかったよかった。


引越しのために荷物を全部運び出し、掃除をしていたら、発見しました!
押入れの奥に、白いキノコがいっぱい生えてました・・・orz
押入れの湿気は半端じゃなかったのですが、いや~、押入れにキノコって、漫画だけの話じゃないんですね~


というわけで、きのこがはえるびっくりハウスのお話でした。


ちなみに、古いほうの5階建ての建物は、あまりに古くてとうとう人が住めなくなり、そこの住人は引越していきました。
でも、取り壊さずにそのままです。いろいろ複雑な事情があるらしい。
一度裏に回ってその建物を見てみたら、まさに廃墟でした。
裏にあった古いボロボロのアパートは取り壊され、新しいマンションになりました。


新宿副都心近辺で2DK(40平米)、家賃10万円、駅徒歩5分、二線二駅利用可(その気になれば、三線四駅利用可)、エアコン付、南向き、バス・トイレ別
な、物件を見かけたら、、、、
住むにはそれなりに覚悟が必要、かも・・・