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「おりん口伝 」 これを書かずに死なれない 松田解子

2012年11月26日 | 日記

「おりん口伝」これを書かずに死なれない」松田解子

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妻と義母の郷里は協和町船岡、義父の出生地は荒川鉱山のすぐそばだ。わたしは船岡の休耕田に通っている。松田解子もちろん協和出身の作家だ。この8月ある方の紹介で「協和の鉱山と松田解子文学を伝える会」に入会した。先日、会報が送られてきた。中に「おりん口伝」の作者、松田解子自身が語った「これを書かずに死なれない」との一文があった。

これは“おりん”一人のことではないのだ。
『・・・もうそのとき50代に入っていたことと、それまでの人生でどれほどの労働者が資本と戦争と時代に痛めつけれたか、殺されたか、まして自分の生い育った鉱山ではどうだったか、鉱山衆全体はどうだったかを考えると寝付かれなくなるような思いだった。・・・・秋田県の、その鉱山近辺の農民の生き様を調べ、明治維新のわれわれどん底の民衆にとっての意義など・・・・・知らされるにつけ、・・・・「これは“おりん”一人のことではないのだ。だからますますお前はこれを書く必要があるのだ。・・・完成まで私は朝も昼も夜も彼ら主人公たちを思ってきた。・・・・かれらの怒り、かれらの号泣、かれらの肋骨のありよう、目やに、ぼろ、あかぎれ、くいっぷり、呑みっぷり、歌いっぷり、などが・・・・」

1960年の安保闘争も忘れない

そして最後に「この作品を最後まではげましてくれた最大のものは、1960年の大きな生の安保闘争であったことも忘れない」と。

時代がダブって見える。

(写真は2003年日本母親大会第49回秋田大会)

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4 コメント

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おりん口伝 (小田原仙人)
2014-04-01 10:41:35
 松田解子の「おりん口伝」を読み始めた。前・後(続)2冊本の前巻を読み終えたところでこのブログに出会った。 記事中の「時代がダブって見える」に共感。小説に出てくる鉱山には原発が、鉱毒事件には放射能汚染が、鉱山夫には原発労働者がダブった。
 故あって蔵書の整理をしていて発見した、1996年初版の本である。時に仙人26歳、半世紀前読もうとした『積読本』であった。
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怠慢だなあ (小田原仙人)
2014-04-01 20:11:45
ブログ更新しましょうよ。1年半も放置じゃあ、選挙、勝てないよ!
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ゴメン! (小田原仙人)
2014-04-01 20:17:30
失礼しました。仙人のボケでした。更新ブログに接続できました。
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テスト (竹佐夫良)
2018-08-27 14:06:16
テストです。
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