ふくふく日記

絵本・紙芝居作家のよこみちけいこのブログです
子育てに家事に音楽に創作のことなどなど,マイペースでのんびり更新中

初めての絵本作り

2016-08-01 18:27:12 | 絵本作家への道
絵本作家への道!16巻

続きです。。。

「よーし!絵本作家になろう!」
と思ったものの…
はて?どうやって?

そのころ「公募ガイド」って雑誌があって、いろんな懸賞とかがばばばーって載った雑誌がありました。
たぶん、今も売っているのかな?

懸賞目当てで、、時々みていたのだけど、その中に
「絵本作品募集!大賞は出版します!!」
みたいなのが、ちょこちょこ載ってました。

そのことを思い出して、
「よーし、これに応募すれば、絵本出版してもらえるんじゃん!」
と、まずは公募ガイドに載っていた絵本コンテストに応募することに。

絵本を描いたこともないのに、いきなりコンペに出すこの無謀さよ。。。

早速、当時3歳の甥っ子をモデルにしてお話しを作ってみました。

お話しはするする~~ってできたのね。まあ、絵本だから文章も短めがいいよねーって思って。
仕事で絵本を読むときも、文章が多い絵本だとゲンナリしちゃってたので。
そのとき作ったのは、なぜか環境問題を扱ったお話しでしたよ。
イキナリ社会派テーマですよ!当時の私はなに考えていたんでしょうかねえ・・・。


わーい。いいお話しできたわー!
じゃあ、絵を描いてみよー!
と思っても、

「はて?絵本ってどんな紙にかいたらいいの?
色はなにで塗ればいいの?絵具?色鉛筆??」

もう、なんもかもわからなくて、なにがわからないかがわからん!っていう状態です。

今ならネットで検索~~!!ってできるし、絵本の作り方みたいな本もたくさん出てますけどね。
よくわからんけど、とりあえず家にあった画用紙に、マジックで絵を描くことにしてみましたよ。


「絵本一冊分の絵を描く」
これが、まあどーれだけ大変なことか!身にしみて初めて知るのでした。

このときのコンテストの規定では、「11見開き分の絵と、扉絵、奥付は自由」と書かれてたんですけど、
「11見開きに扉」って言われましても、その意味がよくわからず……。

いろいろ絵本を見てたら、たぶんB4サイズの絵を11枚描いて、絵本の前についてる半ページの絵が「トビラ」っていうのかな?ってことが、うっすらわかった気がしました。

しかも!ずーっと絵なんて描いたこともなかったど素人が描くんですから、大仕事ですヨ!

描いても描いても終わらない~~~~~!!!
今振り返ると、落書きみたいな絵ですけど、それでも描いても描いても、なかなか終わらない。。。

とにかくもう、ひたすらもくもくと描いていてました。でも気が付いたら、どんどん夢中に!
お話しに合わせて絵を描くこと、色を塗ること、本当にもう楽しくて楽しくて!

お風呂にも入らず、ごはんも食べず、ずーーーっと休みの間、座りっぱなしでひたすらに絵を描き続けていました。

そして、そうして……
「できた・・・」

もう部屋中、消しゴムのカスだらけ。手も服も真っ黒け。
生まれて初めて、自分の絵本を描き上げたのですよ。一冊分!
完成したときの、達成感!そしてやり遂げたことへの爽快感!!

「やった!やったぞーーーー!!!!」
っていう湧き上がる熱い気持ち。

できあがったのは、絵本の基本をもうあれこれ無視した、全くなってないものでした。
だけど、
「絵本作るのって、こんなに楽しいんだ!すごい!すごいー!」
徹夜明けでフラフラになりながら、ものすごく幸せな気持ちでした。

ちょっと前まで、生きてる意味すらよくわからんくなってうつうつしていた日々だったのに!
まだ何もなしとげていなかったけど、大事なのは、心が喜んで、楽しくって、自分が夢中になれることに出会えたこと。

絵本作りにはまった瞬間です。

そして自信満々で、絵本のコンクールに応募したのです。

果たして結果は!!

つづく!!

コメント
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