ふくふく日記

絵本・紙芝居作家のよこみちけいこのブログです
子育てに家事に音楽に創作のことなどなど,マイペースでのんびり更新中

そのとき、わたしは

2016-08-16 10:53:13 | 絵本作家への道
絵本作家への道!の続きです。

栃木まで行って、戻ってきました。
結局、どうなるんだろなーって思いつつ、日々またコンペに出すべく絵本を作るの日々を送っていました。

ちなみにこのころ、岐阜のとある町おこしでやっている絵本コンペに出してた作品が、奨励賞に入賞したんですよ。
これは出版とかないんですけど、初めてきちんとした賞をもらえてうれし~~!ってなっていました。
授賞式も岐阜であるっていうんで、わくわくしていました。

あと東京の銀座にあるギャラリーの主催してる新人賞の最終10人に選ばれたりして、
「広島にもどってきてから、なんだかいい風ふいてるなあー」
と、思っていました。
これまで無我夢中で、描きまくり~出しまくり~してきたことが、少しづつ実になって花開いてきた感じでしょうか。

何日かしたある日、広島駅を歩いていると、

プルルルルル~~
電話がかかってきましたよ!
福音館からですよ!

「ま、また、なんかあるんかな・・・」

って(疑心暗鬼)おそるおそる出ると。。。

「よこみちさんの作品”ばらのことり”が、選ばれましたー。おめでとうございます」
「!!!!」


そのあと、なにしゃべったのか覚えてません。

夢がかなった瞬間ですよ!!!!

いや、ほんとにかなったっていうのは、本ができたときなのかしら?
まあなんでもいいんですけど、広島駅の雑踏の中で電話を受けたので、ちょっとフラフラしつつ、壁にもたれて一息。
「ああ~~よかったああ」

姉に
「こどものとも、決まったよー」
って電話をしたら、なんと電話口で姉が
「よかったねえ、よかったねえ」
って泣いてくれたんですよ!
なんていい姉なんでしょう!!!
私も、他人の幸せを心から自分のことのように喜べる人間になりたいなと、泣いてる姉と電話しながら、思ったのでした。

そうなんですよ。
なんか、どこか冷静だったんですよね。不思議なことに。
デビューが決まったのに!
200万ゲットなのに!

絵本は応募したものは全面描きなおしになることも決まっていて、あー今からが大変だぞ!っていう思いが強かったせいかなあ。
しかも絵本が出るのは2年先です。

そして、最初の面接のときに、編集さんにこうも言われてました
「絵本を一冊だしたくらいじゃ、作家として食べていけないからね」
っていうね!
まだデビューもしてない私とっては、痛烈なパンチですけど、まあ現実をつきつけられました。
必ず新人さんには言うんだそうですよ。夢だけ見せちゃいけないんですって。


そんなわけで、デビューが決まった日もいつも通り、図書館で新しい絵本のラフを作ったりしてました。

夜、家に帰ったら、母がごちそうを用意して待っててくれました。
「おめでとうー」って、お祝いしてくれました。

ああ、実家って家族ってあたたかいですね。
姉や母のやさしさに、今、思い出しても泣けてきます。私は幸せものだなあと。


こうして、「絵本作家になろう!」って思ったあの日から約2年、
全くゼロの状態から、やっとここまできました。
ようやく、デビューにこぎつけたわけです。

「おお!心の法則はほんまやったな!」
って、証明されたわけですが、すでにその幼児教室はやめてるというね。。。

「心の法則」というよりは、自分で「こうしたい」って決める。まず自分ではっきりと決める。
ここが何より大事なんじゃないかと思いました。

これは絵本と関係なんですけども・・・
私はなかなか結婚できなくて、お見合いしまくっていた時期もあって、
もうそんな日々が嫌で嫌で、ある時
「もう、今年中に結婚する。相手はこんな感じの人!」
って、決めたんです。
もちろんそんな人は、そのときは目の前にいなかったんですけどね。自分の心の中で決めました。
そして、そう決めたら、そんな人が現れて、あっという間に結婚が決まりましたヨ。
このときは、「心の法則」とか考えずやってたんですけどね、おもしろーいですよね。

なので、「なんとなく~こうなりたいなあ」じゃなくて
「こうする!」
って、まずは自分の中に、自分で自分のことを決める。
昔の私は、そういうのが全くできてなくって、ふわふわしていました。なのでいつも日々ウツウツして、なんとなく生きていて不満ばかり言ってました。

今も油断すると、ふわふわ~としちゃいますけどね。
普段はまあそれでもいいんですけど、「これは!」ってときはびしっと決めたいものだなあと思うのであります。


もうちょっと続きます。。。