これで空気のきれいなところへ行けばもう大丈夫
……と信州S村の春真っ盛りを楽しみに、今月も出かけた。
ところが杉やヒノキが多いという、しごくまっとうな
理由からか、はたまたほかにも悪条件があったのか、
着いたその夜から鼻水鼻づまりで呼吸困難。
口を開け、首を突き出して、はあはあと苦しい息を吐くばかり。
もちろん用意は万端だった。
が、どれも」効かない! な~んにも効かない!!
そんな状態にもかかわらず、真面目な私は雑草取りに励む。
来たからには、やるべきことをやらにゃあならん!
前回、天ぷらや味噌和えを堪能したフキノトウ。
こんなに伸びて、タンポポに負けじとばかり、
胞子を飛ばしている。
大きくなりつつあるフキの葉を搔き分けながら
根元を覆いつくした雑草をひたすら抜く。
朝晩はストーブや湯たんぽのお世話になっているが
昼間の日差しは薄着でもすぐに汗ばむほど強い。
たまらず頭からシャワーを浴びた。
私の花畑にはびこるスギナ。
横浜だと「あら、可愛いつくしんぼ! 春よねえ」
などと品よく呟いてもいられるが、ここでは鬼と化すしかない。
葉が5センチくらいしか伸びてなくても
根っこが深いのなんのって!
20センチくらい掘ったところで根負け。
仕方なくそこで切る。残った根っこはすぐにまた
四方八方、地中で腕を伸ばし、あざ笑うかの如く
葉を突き出し、地上征服にとりかかる。。
3日目に雨が降り、ようやく鼻が楽になった。
黄砂のニュースを観て納得した。
私の場合、花粉、黄砂、土埃の三重苦だったようだ。
昨日、今日と晴れたが、明日あたりはまた雨になってほしい。
農作業はできなくなるが、「語りつぐ伊那の女」という
興味深い本をこの家の蔵書からみつけたので、晴耕雨読の
時間を過ごさせていただこう。
かりんの花。実がなったら、かりん酒造りかな。
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