いよいよ今月、安藤ニキさんの作品展が日本大通りの
「ギャルリー・パリ」で開催されます。
1月27日~2月4日 午前11時~午後6時(日曜休廊)
ニキさんは若い画家です。
自分の中に「プルガダイス」と名付けた壮大な世界を持っています。
個々に描かれた「プルガダイスの住人」たちを見ていくと、彼らを
巡るいくつもの物語が広がっていきます。
ニキさんが創る……というより、観る人自身が登場人物の誰かに同化して、
自分の中にいつの間にか「私の物語」を紡ぎ出しています。
少なくとも私は、そんなふうに彼女の絵と接してきました。
ニキさんはまた自身のブログや講演で、自分が「アスペルガー」だと
わからず苦しんだ頃のことを語っています。
アスペルガーは広汎性発達障害のひとつに位置づけられています。
社会性、興味、コミュニケーションに関して特異性があるので、天才を生むことも
多くあります。
アインシュタインやスティーブ・ジョブスなどもアスペルガーだったといわれています。
あることに対する才能が突出しているあまり、他のことに対する感性が
普通の人とはちょっとずれている……ということでしょうか。
そのため「知的障害がない自閉症」と称されてもいます。
アスペルガーについては誤解や偏見も多いので、ニキさん自身の体験を
彼女のブログで読んでください。
「プルガダイス絵日記」
http://niki200705.blog.fc2.com/
ニキさんは共感覚という特殊な感覚の持ち主でもあります。
音楽が形や色になって見えます。
このことについても彼女のブログでごらんください。
絵だけではなく、アーチストの心の軌跡に触れることもできる貴重な作品展です。
「ギャルリー・パリ」のある日本大通りは、横浜でもっとも美しい通り。
ここは日本における近代まちづくりの先駆けとなった場所でもあります。
また、画廊の入っている三井物産横浜ビルは明治44年に、遠藤於菟の
設計で建てられた横浜の歴史的建造物。
重厚でありながらシンプルで美しいビルです。
作品展とあわせて「街」も楽しみましょう。
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冬桃
探求者ニキ
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