冬桃ブログ

腰痛の原因

 目覚めるともの凄い腰痛だった。まともに立てない。
 だけど猫達が「俺らのトイレ掃除とスープと御飯、早よせんかい!」
という目で睨んでるから、腰をかがめた婆さん歩きでよろよろと起き出す。
 ああ、これはあれだ。昨年、カンボジアへ行く前になったのと同じ。
 椎間板ヘルニアじゃなくて筋肉痛の方。
 
 要するに、ベッドに寝転んだまま本を読んだりテレビを観たりするからいけない。
 安楽椅子も炬燵もエアコンもあるのに、なんで早々とベッドに入りたがるのか。
 でもねえ、あったかいベッドで布団にくるまれてる安心感って、何物にも代え難い。
 たぶん私には、子宮回帰願望があるのだろう。

 私がよく浸る妄想のひとつに「空飛ぶベッド」がある。
 そのベッドに横たわったままでどこへでも飛んで行ける。
 行った先で降りるわけではない。どこからか極上のお寿司やらシャンペンやらが
出てきて、きれいな景色を眺めながらベッドに寝転がったままそれを楽しむ。
もちろん一人で……という、人が聞けば呆れるだけのもの。
 そんな妄想に浸ってると、罰が当たっていまに寝たきりになるぞ、と時々、
自分を諫めるのだが……。

 猫の世話と簡単な家の掃除、そして自分の朝御飯を済ませて机に向かう。
 痛くて坐ってられない。気を紛らわせるためにネットのジグソーパズルなど
せっせとやってみるが、痛みが和らぐことはない。
 明日は知人の結婚パーティーだというのに、どうしたらいいのか。

 ふと、山中先生の「歩けば治る」という言葉が脳裏をよぎった
 カンボジアへ発つ前、そう言われたっけ。
 まっすぐ立つことさえおぼつかないのに……とは思ったが、腰痛ベルトを巻き、
商店街へ買い物に行ってみた。
 最初はこわごわ歩いていたのだが、途中から、「あれ、やっぱり坐ってるより
歩いてる方が楽かも」と思えてきた。

 買い物をして帰宅し、キッチンに立つ。
 昨日、二週間に一度配達されてくる野菜が届いた。
 その中の「ちぢれ菜」というのを、タマネギと一緒に炒めた。
 しまった、ここに干しエビをいれたら凄くおいしくなったのに……と
思ったが、また買いに行くのも面倒なので酒と醤油、塩胡椒だけで
味付けした。
 まあいい。ただでさえ食べ過ぎなのに、これ以上おいしくして
これ以上食べたら病気になる。 
 「べた菜」というのは一口がんもと一緒に煮た。
 あと、鶏挽肉の肉団子をこしらえた。これは白菜、豆腐と一緒に一人鍋にする。

 友達からおいしい手料理など貰うと、「どうやって作るの?」と思わず訊く。
 すると、想像以上に隠し味が入っており、手間もかかっていることがわかって驚く。
 私の料理はじつに大雑把で、隠し味なんぞ何もない。
 それでも、材料も調味料もわかってて、野菜も皿もよく洗ってあるので
なんとなく安心する。

 料理を終えると、腰が少し楽になっていた。
 通販で、「就寝時、腰を安定させる」という「腰枕」を見つけて注文。
 今夜はマッサージ師さんにも来て貰う。
 でもって、やっぱりベッドで「子宮回帰」はやめられない。

 
 
 
 
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