おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

stigmaに対して厳しい人間の本質から-診断インフレを考える①-

2023-12-06 05:14:59 | 日記
オルダス・ハクスリーは
「医学研究は巨大な進歩を遂げ、もはや健康な人々などほとんど残されていないまでになった」と述べた。

その根底には、診断インフレの問題が在る。
診断インフレには非常に多くの原因があるので、多くの対策が必要になってくる。

一部の問題は、精神医学そのものに根ざしていることから、この分野の内部をよく観察し、考察し、対策を講じることが今、求められている。

診断インフレにより、向精神薬の使用が激増し、それが製薬企業に巨大な利益をもたらし、診断バブルを膨らみ続ける風船に仕立て上げる手段と動機を与える、という悪循環は、
精神科の診断という貨幣の価値を下落させ、「正常」を貴重品にした。

通貨のインフレとまったく同じように、悪貨は良貨を駆逐し、資本の配分は歪められる。

数回にわたり診断インフレとそこから生じるものなどについて考察してゆきたい。

多くの英英辞典が、stigmaという語を
「それとわかるしるし、病気の具体的な徴候、動植物の斑点や傷跡」と定義している。

しるしをつけられた人の不利を最も的確に表す語句として「精神病のスティグマ」≒「精神病の偏見」という例を載せている辞書もある。

精神疾患のレッテルは、大きな二次被害をもたらしかねない「しるし」になりうる。
偏見はいろいろな形をとり、あらゆる方向からもたらされる。
露骨であからさまな場合もあるが、きわめて捉え難い場合もあり、様々な形態を取っている。

それは、残酷なことばだったり、冷たい笑いだったり、集団からの追放だったりするあからさまな場合もあるが、希望が前より持てなくなったり、必要でないときや頼んでいないときにまで助けの手を差し伸べられたり、本人が気まずくなるほどの同情をしきりに示されたりすることも、そのうちに入る。

さらに、精神疾患の(レッテルの)心理的、現実的な二次被害は、自分に対する他人の見方だけから生じるのではない。
私は、経験から特に思うことだが、問題の多くは、自分は、欠陥商品だ、とか、正常でないとか、価値がないとか、所属する集団の立派な一員ではないと感じることにより、自分に対する自分(へ)の見方が変わることによって生じるのである。

ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
徐々に調子が戻ってきたので、また日記を描かせていただいています。また、よろしくお願い致します。
今日も、頑張りすぎず、頑張りたいですね。
では、また、次回。


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