![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/53/a33edf25a3f1e59857253d7c098a2a5b.jpg)
また「世に倦む日日」についての話題。筆者のテサロニケが「反小泉」のブログ同盟を呼びかけている。「世に倦む日日」は、学研ムックの『最新ブログランキング200』で紹介されるほどの「人気」ブログであり、小泉の政治手法に反感を持つブロガーの間ではそれなりの支持を集めている。彼が呼びかけた「同盟」の名称は、『STOP THE KOIZUMI - 改革ファシズムを止めるブロガー同盟』。ところが、この「同盟」、趣旨がちょっと変わっている。「新自由主義」に対抗するために、
なななんと「左右共闘」を訴えているのである。
視点は確かに面白い。筆者・テサロニケは非常に達筆だし、「読ませる」文章を書いている。書評や映画評などは、「人気ブログ」の名に値するものである。だが、総選挙以後のテサロニケの議論は、自己矛盾してしまっているように思える。テサロニケは、たとえば憲法9条に関しては、「護憲」のための新党結成を呼びかけていたはずである。そのような主張をしたことを横に置いて、「右」と「左」は「小泉がすすめる新自由主義」に対抗するための「ブログ共闘」をするべきだ、などというのはいささかズレている。「右」は小泉の憲法9条改悪を支持しているからだ。
「新自由主義」に反対する「右翼」がいることは確かだ。だがそれは、今回の「郵政民営化」や「公共投資政策」に関してのみにおいての、「反」小泉だった。しかし、彼らはけっして、「憲法9条を守る」とか「イラク戦争反対」だとか「日米安保条約を考え直すべきだ」などとは言わない。小林よしのりなど、一部に例外はいるが、おおかたの右翼は「親小泉」である。ブログランキングの「政治」カテゴリーに登録されているブログなどはほとんど、「親小泉」「大日本主義」「新自由主義」の混合物である。
このブログ「三四郎日記」では、共産・社民の「左翼共闘」を考えると言うことをやっているが、現実的な問題として「左翼共闘」ですらむずかしいことが明かなのに、「左右共闘」などというのは荒唐無稽の域を出ない。
ここで、ひとつテサロニケに言いたい。
共産党や社民党など、既存の勢力の努力に対して
「思考停止と楽観過剰、そして国民に対する政治的無責任、この三つしか思い当たらない。議席を極限まで減らしながら、まだ政党の体裁を暫く維持できると考えている。あるいは消滅するまでは政治貴族の身分を離さず、国会やテレビで偉そうなことを言って政治家稼業を続けようとしている。社民党や共産党がいくらテレビで正論を吐いても、議席にならない死票は誰も投じない。」(『世に倦む日日』憲法9条を守る政治戦略 - 唯一の隘路としての護憲新党より)
などという、現実を見ない批判は、撤回してほしい。
あなたは、リアルの世界で日々地をはうようにして活動している人たちを、切り捨てている。一人ひとりの人間に向かい合い、対話を通じた活動をしている人たちを嘲笑している。
ブロガーによる「幅広い同盟」を僕も支持するし、協力するつもりもある。だけど、本気で「ファシズム」を止めたいなら、「社民共産への票は死票」などというニヒリズムを広めてしまったことを反省してほしい。それに、「左」を切り捨てたままで、「右」との共闘を提唱するなどというのは本末転倒だしね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/93/63414a434ae36a3ac0a9d0b9688231fc.jpg)
(テサロニケさんへ)
このブログ「三四郎日記」は、「世に倦む・・」の読者さんなのにTBを拒否されてしまっているのだ(泣)。「世に倦むは言ってることがヘン」「バカ」などと書いてしまったので、嫌われている。そこんとこは反省してます。ゴメンなさい、テサロニケさんm(-<ー;)m。でも、自分で言うのもナンだけど、このブログからのTBを拒否してたら、「改革ファシズムを止めるブロガー同盟」は実現しませんよ。TB受付拒否、解除してください!ヨロシク。
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改革ファシズムを止めろ!-STOP THE KOIZUMI~ぃ(笑)と思ったらクリック!
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なななんと「左右共闘」を訴えているのである。
視点は確かに面白い。筆者・テサロニケは非常に達筆だし、「読ませる」文章を書いている。書評や映画評などは、「人気ブログ」の名に値するものである。だが、総選挙以後のテサロニケの議論は、自己矛盾してしまっているように思える。テサロニケは、たとえば憲法9条に関しては、「護憲」のための新党結成を呼びかけていたはずである。そのような主張をしたことを横に置いて、「右」と「左」は「小泉がすすめる新自由主義」に対抗するための「ブログ共闘」をするべきだ、などというのはいささかズレている。「右」は小泉の憲法9条改悪を支持しているからだ。
「新自由主義」に反対する「右翼」がいることは確かだ。だがそれは、今回の「郵政民営化」や「公共投資政策」に関してのみにおいての、「反」小泉だった。しかし、彼らはけっして、「憲法9条を守る」とか「イラク戦争反対」だとか「日米安保条約を考え直すべきだ」などとは言わない。小林よしのりなど、一部に例外はいるが、おおかたの右翼は「親小泉」である。ブログランキングの「政治」カテゴリーに登録されているブログなどはほとんど、「親小泉」「大日本主義」「新自由主義」の混合物である。
このブログ「三四郎日記」では、共産・社民の「左翼共闘」を考えると言うことをやっているが、現実的な問題として「左翼共闘」ですらむずかしいことが明かなのに、「左右共闘」などというのは荒唐無稽の域を出ない。
ここで、ひとつテサロニケに言いたい。
共産党や社民党など、既存の勢力の努力に対して
「思考停止と楽観過剰、そして国民に対する政治的無責任、この三つしか思い当たらない。議席を極限まで減らしながら、まだ政党の体裁を暫く維持できると考えている。あるいは消滅するまでは政治貴族の身分を離さず、国会やテレビで偉そうなことを言って政治家稼業を続けようとしている。社民党や共産党がいくらテレビで正論を吐いても、議席にならない死票は誰も投じない。」(『世に倦む日日』憲法9条を守る政治戦略 - 唯一の隘路としての護憲新党より)
などという、現実を見ない批判は、撤回してほしい。
あなたは、リアルの世界で日々地をはうようにして活動している人たちを、切り捨てている。一人ひとりの人間に向かい合い、対話を通じた活動をしている人たちを嘲笑している。
ブロガーによる「幅広い同盟」を僕も支持するし、協力するつもりもある。だけど、本気で「ファシズム」を止めたいなら、「社民共産への票は死票」などというニヒリズムを広めてしまったことを反省してほしい。それに、「左」を切り捨てたままで、「右」との共闘を提唱するなどというのは本末転倒だしね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/93/63414a434ae36a3ac0a9d0b9688231fc.jpg)
(テサロニケさんへ)
このブログ「三四郎日記」は、「世に倦む・・」の読者さんなのにTBを拒否されてしまっているのだ(泣)。「世に倦むは言ってることがヘン」「バカ」などと書いてしまったので、嫌われている。そこんとこは反省してます。ゴメンなさい、テサロニケさんm(-<ー;)m。でも、自分で言うのもナンだけど、このブログからのTBを拒否してたら、「改革ファシズムを止めるブロガー同盟」は実現しませんよ。TB受付拒否、解除してください!ヨロシク。
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聖人の名前ですよ
聖書に出てくる
何様のつもりなんでしょうね
後陰謀論が好きみたいだし
被害妄想ばかりだな
いやー、噂に違わぬ小気味よさに感動すら覚えました(笑)すげぇや。
非常に共感できるエントリーでしたので、僭越ながらTB送らせていただきました。
それとも、あれは米帝の退廃文化の日本侵略の拠点、とおもってんだべか?
小川さんは、読ませる文章と妙にほめてますが、私にはそんなふうには見えません。むしろ素人くさい文章に思えます。小川さんはいい人ですね。
ただ、なんていうか日刊ゲンダイとか、その手のタブロイド系的な雰囲気はありますね。論理がハチャメチャなのも似てるし。
線引きの仕方の問題というのはあるかなぁ、と。
要するに左とか右とかいうのは結果であって、自分でものを考えて何らかの着地点にたどり着いた人同士であれば、対話とは言わないまでも議論は可能だと思います。「俺は俺」という部分では同じなわけですから。
問題なのは一見同じ立場のようでありながら、誰かの受け売りに乗っかって思考を放棄した人びととの間にどう線を引くかということではないかと思います。
まあみんなが自分で考えるようになればいいだけの話ではあるのですが、これがなかなか難しいですよね(笑)
さて,次の点です.
>「護憲」のための新党結成を呼びかけて
>いたはずである。そのような主張をしたことを横に置いて、「右」と「左」は
>「小泉がすすめる新自由主義」に対抗するための「ブログ共闘」をするべきだ、
>などというのはいささかズレている
私はそうは思いません.課題ごとにできるだけ幅広く共闘すべきです.私はよく例に引きますが,国立大学の独立行政法人化問題では,右派の櫻井よし子氏も私たちの反対運動を応援してくれました.でも憲法問題では衝突するでしょう.それはそれ,これはこれ,です.
考えてみればこれはまさに「左右共闘」だったわけですが,これを明確に言語として明示したテサロニケに感服しています.
「『護憲』のための新党結成」と,反小泉「ブログ共闘」とは別物なのです.むしろ,このような課題別共闘が多種多様に作られなければならないのです.左翼がそれぞれの仲間うちに閉じこもり,他陣営に切り込もうとしない,そんな傾向があきらかにあると思います.その対象を右派にまで,明示的に,拡げたところは抜群のセンスだと思います.
TB削除されましたか…編集方針はそこのブログの管理者次第なので仕方ないのかなとは思いますが、私はスパム以外は削除していません。
内容を読んでおかしいなと思ったらコメントは残していたりしますが。
テサロニケさんの自己矛盾については気づいている人も多いと思いますよ。個人的にはああみえて結構悩んで書いているからなのかな程度に捉えていますが。
そこに何らかの意図があるとはまだ思っていないので、賛同を表明しました。
個人的には忙しいときに長いコメントへの対応を迫られると、せっかく書いていただいても正直「めんどくさい」「勉強してくれ」などと思いがちなことも自白しておきます(笑)。
賛同しない可能性も私自身もあったのです。やりながら考える派なのでとりあえず。今後を見守りたいですね。
「あなたは、リアルの世界で日々地をはうようにして活動している人たちを、切り捨てている。一人ひとりの人間に向かい合い、対話を通じた活動をしている人たちを嘲笑している」
このあたりの言葉にテサロニケさんの今回の運動へのわたしの懐疑がシンクロするんです。
ブログがブログ自体だけで政治的活動を貫徹できるかということなんです。
たとえば障害者自立支援法案に異議あり!となると、北海道の当事者団体と沖縄の当事者団体を結ぶブログツールは実生活上の政治活動の援用目的と言えますよね。
また、「STOP THE 郵政民営化」というような焦点を絞り込んだテーマなら目的がはっきりする。でも「KOIZUMI」とか「改革ファシズム」がテーマだと総論も各論も拡散したまま雰囲気でどうにでも転ぶリスクを伴います。
現にテサロニケさんは今現在、専ら美意識とかイデオロギーみたいなエントリーに終始し、旗揚げしたものの、具体的な方向性を打ち出せずにいます。
まあ、これまでの自己矛盾のツケが溜まって、穴埋めとしての理論的構築に忙しいのでしょうが。
失礼しました。