(前回からの続き)
丸山真男は1942年の講演の中で、「自由とは何か」ということをいった。それは、私の解釈するところでは「規範創造的」自由を提唱したということである。つまり、個人のモラル・新しい規範意識を確立することが、民主主義を確立する上で重要なのだと。そしてそれは、今の日本にも求められていることなのである。漱石が言った「内発的開花」とも関わりがあることであるし、戦時期の「近代の超克」に対する批判とも関わる。そして、この「規範創造的」自由を今の日本において発揮できるものは、日本国憲法・第九条なのではないか。(終)
**********************
一日休みを挟んで、二日にわたって2月25日に行われた横浜での「9条の会」講演会での大江健三郎氏の発言をまとめてみました。暗い中でのメモと記憶を元にしたものなので不正確かもしれませんが、その辺はご了承ください。なお、これまでの講演をまとめたものを「九条の会」で発行しているようですので、講演の内容を詳しく知りたい方は九条の会に直接問い合わせてください。
丸山真男は1942年の講演の中で、「自由とは何か」ということをいった。それは、私の解釈するところでは「規範創造的」自由を提唱したということである。つまり、個人のモラル・新しい規範意識を確立することが、民主主義を確立する上で重要なのだと。そしてそれは、今の日本にも求められていることなのである。漱石が言った「内発的開花」とも関わりがあることであるし、戦時期の「近代の超克」に対する批判とも関わる。そして、この「規範創造的」自由を今の日本において発揮できるものは、日本国憲法・第九条なのではないか。(終)
**********************
一日休みを挟んで、二日にわたって2月25日に行われた横浜での「9条の会」講演会での大江健三郎氏の発言をまとめてみました。暗い中でのメモと記憶を元にしたものなので不正確かもしれませんが、その辺はご了承ください。なお、これまでの講演をまとめたものを「九条の会」で発行しているようですので、講演の内容を詳しく知りたい方は九条の会に直接問い合わせてください。