ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

復活前主日

2010年03月28日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書23:1-49>

十字架の下にいた百人隊長は
息を引き取ったイエスを見て
「本当に、この人は正しい人だった」と神を賛美しました。
「正しさ」とは神の意思を実現しているという意味です。
私たちはイエスの十字架の「正しさ」に照らされ
正しい生き方へ導かれるのです。
私たちは十字架を取り巻く人々の中に自分を発見します。
私たちはどのように信仰告白するのでしょうか。

司祭 ヨハネ小野寺達
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大斎節第5主日

2010年03月21日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書20:9-19>

今日の福音書には、
「家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。」という言葉があります。
イスラエルの中で、民族の担い手であると自負していた指導者たちは
イエスを殺して捨て去りましたが、
捨てられたように見えたお方が、
神の民を立ち上げていく礎石となったのです。

イスラエルの長い歴史の中に、
神は幾度も預言者を遣わして介入して来られましたが、
イスラエルの指導者たちはこれを拒み、
最後には独り子イエスを十字架に捨て去りました。
でも、このイエスが新しい民をつくり出す土台となったのです。

今日は、そのようにして神と人々の間に入って
神と人々の関係を回復してくださった救い主イエスを覚える主日です。
ご自分の命によって私たちを神とつないでくださった救い主に感謝します。

司祭 ヨハネ小野寺達
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大斎節第4主日

2010年03月14日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書15:11-32>

私たちは私たちを圧倒する神の愛の中に生きています。
「放蕩息子」の譬えは
「あなたは、あなたを圧倒する神の愛を受けていると信じるのか、
それともそんなものはないというのか」という問いで終わっています。
私たちは誰もが主なる神の憐れみに捕らえられていることを覚え、
その愛に育まれていきたいと思います。
そして、この神の愛の招きを拒むことが傲慢であることに
気付きたいと思うのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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大斎節第3主日

2010年03月07日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書13:1-9>

今日の福音書は、
実を結ばないイチジクの木を切り倒そうとする主人と
切り倒さず待つように主人に願う園丁の物語です。
この二人の登場人物は、
裁く神と執り成しを懇願する仲介者(イエス)の
譬えであることは明らかです。
ブドウ園にイチジクが植えられている姿は
イスラエルの民には神の国(救い)のイメージでした。
神の恵みを与えられながら実を結ばない者の裁きが迫る中、
ご自身を掛けて執り成してくださる神の子イエスを思い巡らせましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
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