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ビジネスの読書メモ

気に入った名言や読書メモを書きます

パクる技術(斎藤広達)

2009-12-24 22:36:55 | 仕事術
◎3つのパクる技術に共通する4つの手法

(1)つまらないプライドは捨ててしまう
  ・また失敗したくない
   →過去のミスを認められない
  ・他企業から学ぶことは意味がない
   →自分の力量不足を認めたくない

(2)己の「強み」と「弱み」を知る
  ・強みをどう活かすか
   →成功事例から、新しいアイデアを産み出す
  ・弱点は何か
   →愚直にお手本を真似る
  ・目の前にチャンスはあるか
   →とにかく、すぐにパクる

(3)ゴールを明確にする
  ・新しいアイデアを打ち出し事業を成功させる
   →関連する企業や業界の成功事例を研究する
  ・企業としての基礎体力を向上させる
   →学ぶ対象のお手本を探し出し愚直に真似る
  ・新興市場で応分の売上げを獲得する
   →他社との差別化(顧客から選ばれる理由)を明らかにする

(4)情報感度を高める
  ・「パクれないか?」と絶えず自問自答しながら情報を処理していくことが
   大切


◎「成功事例から、新しいアイデアを産み出す」ための4つの手法

(5)新しいものを作り出すという意志を持つ
  ・パクる技術を駆使し新しいアイデアを産み出しビジネスを成功させよう

(6)いつでも「Why(なぜ)」を問う癖をつける

(7)「So What(だからどうするのか)」まで、考え抜く
  ・「なぜ(Why)?」が見えたら、その方程式を自社にあてはめて考えてみ
   れば、新しいアイデアが産まれてくる。

(8)リスクをとって、挑戦する姿勢を持つ


◎「愚直にお手本を真似する」ための、2つの手法

(9)謙虚に学ぶ姿勢を持つ
  ・お手本通りか、それとも別のやり方か、選ぶ権利を手に入れる

(10)やりとげる強い意志を持つ
 

◎「とにかく、すぐにパクる」ための、2つの手法

(11)チャンスを見つける嗅覚を鍛える
  ・「何かチャンスはないか?」と能動的に情報に接することで、必要な情報を
   効率的に入手する。

(12)意思決定をシンプルに、スピーディーに
  ・理由づけがシンプルになると意思決定のスピードも速まる

すごいリーダーは「脳」がちがう(苫米地英人)

2009-12-20 19:16:23 | 仕事術
第1章
・自分が得意としている分野・やりたいと思っている分野を見つける
・多くの情報を「抽象度」を上げて高い視点から見る
・スコトーマによって自分が見落としそうなところを他者に見つけてもらう
・自分の意見を他人に受け入れさせるために「同調能力」を身につける
・責任を取る意識を持つ

第2章
・他人を同調させるためには、その人の「臨場感空間」をコントロールする
・人間はある世界(仮想空間も含む)に強い臨場感を持つと、その世界がリアルと
 なる
・物理的現実世界は、世界の人口の数だけ存在する
・臨場感はホメオスタシスとフィードバックの関係を築いた世界に強くなる

第3章
・ビッグバンは人間がつくった共有空間の産物
・環境に順応できるのはホメオスタシスがあるからではなく、ホメオスタシスがあ
 るから環境が変わる
・サルには、ビッグバンは存在しない
・臨場感は同時に2つ以上の世界で持つことはできない

第4章
・自分が臨場感を持っている世界に人々を共有させる(ラポール)
・相手が使っているのとは別のモーダルチャンネルを使うことで、自分が支配する
 臨場感空間を意識させる(Rゆらぎ)
・本能的な恐怖や快楽によってつくられた臨場感空間を支配して他人に共有させる
 という方法は、長時間維持できない
・自分がつくった臨場感空間にコントロールされている意識状態を自分の中で引き
 起こし、他人を同調させる

第5章
・「気」の存在を認める世界に臨場感を持つことで「気」を感じる
・強いプラーナを発すれば発するほど、強いリーダーになれる
・強いプラーナを発するには、強いプラーナを発する人、あるいは場所やもののそ
 ばに行き、そのプラーナを身体で感じ取るイメージを持つ
・重要な肩書きや立場を得るとプラーナが強まる
・臨場感を持って5年後の自分を具体的にイメージする瞑想を毎日10分程度行う

第6章
・常に「Want to」(したい)で行動する
・抽象思考を訓練して、爬虫類脳ではなく、社会的情動脳を鍛える
・高い抽象度で自分が束縛されている階層、そして束縛している階層について知る
・自分がコントロールしている空間に対して責任を取るという覚悟を持つ
・責任を取るという行為から絶対に逃げてはいけない


第7章
・より上のリーダーを目指すのであれば、今いる臨場感空間を超えた空間とホメオ
 スタシスのフィードバック関係をもたなければならない
・進化するためには、現在の環境に適応するのではなく、その環境の外へと飛び出
 す
・真のリーダーは、リーダーシップを取ることが精神的・身体的に当たり前となる
 人
・強烈なゴール、強烈な臨場感を持つことで真のリーダーへと進化する

七田式フィンランド・メソッドで「仕事脳」が強くなる本(七田眞)

2009-12-20 19:14:10 | 仕事術

○“発想力”が強くなるポイント
 ①発想を七田式マップに書き起こす
 ②ひとつのテーマから連想される物事や事象を表す言葉を書き、発想の輪を広げ
  る。ひとつのテーマから複数の発想をする
 ③ひとつのキーワードからその次、その次とイメージが広がるように、覚えやす
  い言葉同士を線でつなぐ
 ④短時間でもかまわないので、継続的にトレーニングを続けることが大切
 ⑤連想を広げることが習慣になるようにする

○“論理力”が強くなるポイント
 ①論理を使って、筋道が通っている文章を書く
 ②文章のつながりに矛盾がないかを注意する
 ③主張(主題)を述べるときは、なぜそうなるかの論拠(データや具体例)を論
  理的に考える
 ④論拠は、個人的な感想や意見ではなく、客観的な事実を取り上げて裏打ちをする
 ⑤1つのテーマ(主張)に対して、なぜそういう主張になるのか、その理由を3
  つぐらいはすぐに出せるようにする

○“表現力”が強くなるポイント
 ①事実だけでなく、自分のいいたいことも述べる
 ②相手に伝えるために必要な情報をピックアップする
 ③5W1Hを踏まえて、考察や情報を論理的に組み立てて骨組みをつくり、スト
  ーリー作文を創作する
 ④5W1Hを検証しつつ、順序良く組み立てられているか、足りない要素はない
  かを確認する。あれば補足する
 ⑤表現の良し悪しを検証し、感性豊かな文章を書く
 ⑥表情やしぐさ、声のトーンなど、外見的な表現にも気を抜かない

○“批判的思考力”が強くなるポイント
 ①思い込みだけで書いていないか、間違いはないかと自問するクセをつける
 ②書いたものを読み返して考え直す(推敲)習慣をつける
 ③客観的な理由が複数あるかチェックする
 ④自分が組み立てた論理に対する反論を考えてみる

○“コミュニケーション力”が強くなるポイント
 ①ただ自分の考えを一方的に伝えるだけでなく、相手の立場も考えて伝える
 ②論理的な思考で意見や反論が構築されているかどうか、自分の考えを“批判的
  思考力”で見つめ直すことができるようにする


◎ダ・ヴィンチの7つの習慣
 ①つねにノートを携帯し、ひらめいたアイデアや気になったことは、こまめにノ
  ートに書き残すようにする
 ②ノートは放射線状に書き記す
 ③つねに視覚型の思考をするようにこころがける
 ④できるだけ左手を使うようにする
 ⑤他人と違う視点で見るように心がける
 ⑥つねに新しいことを工夫するようにする
 ⑦どんなものも関連づけて見るようにする



仕事の5力(白潟敏朗)

2009-10-25 23:44:06 | 仕事術
◎聴く力
1.聴くモードのスイッチを決める
2.相手にへそを向ける
3.相づちを打つ
4.オウム返しする

◎考える力
 5.なぜならばシートを作る
 6.解決策を複数の中から絞る訓練をする
 7.メリットとデメリットを見比べる

◎話す力
 8.会話中、重要な内容は7%と知る
 9.笑顔で相手の目を見る
 10.話は具体的に数字に入れて一言で
 11.「結論から言うと」を口癖に

◎書く力
 12.書く前に「誰に」「何を」を考える
 13.タイトル→目的→結論→理由の順に書く
 14.かならずプリントし、紙でチェック
 15.一文は50字以内に
 16.必ず主語をつける

◎時間力
 17.明日の仕事を書き出し、順番通りやる
 18.スケジュール帳は30分刻みのものに
 19.自分一人の仕事も手帳に書き入れる
 20.モノを「毎日使う」「ときどき使う」「多分使わない」に分類



働き方(稲盛和夫)

2009-09-13 10:12:16 | 仕事術

○人生・仕事の結果=考え方(※)×熱意×能力

 ※正しい考え方
  ・つねに前向きで、建設的であること
  ・みんなと一緒に仕事をしようという協調性を持っていること
  ・明るい思いを抱いていること
  ・肯定的であること
  ・善意に満ちていること
  ・思いやりがあって、やさしいこと
  ・真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること
  ・利己的ではなく、強欲ではないこと
  ・「足るを知る」心を持っていること
  ・そして、感謝の心を持っていること

「仕組み」思考術(泉正人)

2009-09-13 09:58:30 | 仕事術
◎仕組み思考術の3つのキーワード

1.自己意識
  ○「その考え方は、自分で責任をとれるだろうか?」
  ○すべては自分に原因があり、何が起こっても自らの責任ととらえ、自分の行
   動をコントロールしていく
  ○目の前に起きている「現実」はすべて正しく、すべての事象の原因は自分に
   ある
  ○自己意識のイメージ
   ・すべての責任は自分にあると考える
   ・目の前で起こっている現実はすべて自分に原因がある
   ・その現実は、すべて自分自身が起こした結果である
   ・決して人のせいにしない
   ・人に期待しないで自分で解決する
   ・あらゆることを自分でコントロールする
   ・自立した精神を持つ
   ・他力本願ではなく自力本願
   ・自分が環境をつくり出す
   ・自分の道を自分で切り開く
  ○自己意識を貫くための視点
   ①人のせいにしない。あらゆる問題は自分でコントロールできると信じる
   ②変えられるもの(自分、考え方、行動、未来)、変えられないもの(他
    人、感情、生理反応、過去)を見分ける
    変えられるものに目を向け、力を注ぐ
   ③いま置かれている状況をありのまま受け止める
   ④過ぎ去ったときを振り返って後悔しない
    大事なのは過去に起こったことを反省材料にして、現状を的確にとらえ
    て、未来に対して最善の行動をいまやること。自分がコントロールできる
    のは、“いま”この瞬間しかない 
   ⑤ネガティブな考え方をやめ、できる方法を探す
    「できる」という強い信念を持ち、その方法を必死になって模索してこ
    そ、未来は開ける
  ○変えられないものの代表は他人。しかし、自分が変わり、自分自身を変えて
   いく行動をすれば、周りの人はその姿を見て、やがて良い方向に変わってい
   くことがある。

2.学習主義
  ○「そのことから、自分は何を学び取れるだろうか?」
  ○学習主義の2つの意味
   ①自らの視野を広げ、器を大きくするために常に勉強を欠かさないようにし
    よう
   ②どんなときにも、どんなことからも学ぶ姿勢を忘れない
  ○「何事も自らの人生にとって学びになる」と思うようにする。「あらゆるこ
   とが勉強になる」「将来の糧になる」という気持ちでいれば、本当にどんな
   ことからでも吸収できる要素を見出せる。
  ○器=人間としての力量や能力、視野の広さ
   器を大きくする、成長するのに必要なことは、何よりも「学ぶ」こと。大人
   になってからの学びとは、生きる知恵を身につけたり、考え方を身につけた
   り、実際に体験したりすること。そのための自己投資は惜しまない。
  ○器の大きさとはリスクの許容範囲であり、器を大きくすることは、自分がリ
   スクマネジメントできる範囲が広がり、視野を広げることになる。
  ○何かを身につけようとするときは、答えをすぐに求めるのではなく、「答え
   の導き方」を学ぶことが大切。
  ○予備知識を持たない行動や投資は、投機、つまり、ギャンブルのようなも
   の。本を読んだりセミナーを受講したりすることは、面倒で遠回りなことの
   ように思えるが、実は成長のスピードをより早くする「仕組み」テクニック
   の1つ。
  ○自己投資のポイントは、お金より時間の投資。勉強に使った時間が、やがて
   自由な時間となって返ってくる。
  ○時間の使い方がうまい人は、充実した人生を送ることができる。
  ○本当に役に立つのは、魚を与えるより魚の釣り方。人からもらったお金で勉
   強するよりも、自分で身銭を切って勉強したほうがより身につく。
  ○仕事自体が自己投資の一環。高い収入よりももっと大きなものを得るには、
   「そこで何が学べるか」という視点で仕事をすることが重要。どんな仕事を
   するにしても、まず、「その仕事から何を学びたいか」そして「いまのその
   仕事から何を学べるか」を常に意識するようにしておくとどんな仕事からも
   たくさんのことを学べる。
  ○人より多くの仕事を受けて、ほかの人の何倍ものスピードで仕事ができるよ
   うになったら、それは大きな武器になる。
  ○お金のうまい使い方は、収入を2:6:2=貯蓄:生活費:自己投資とする
   こと。
   自己投資した金額はいずれ数十倍になって返ってくる。
  ○仕事でも遊びでも、少しでも興味の引かれることにぶつかれば、選り好みを
   したり先入観をもたず、自分からどんどん挑戦してみること。視野を広げた
   いなら「テーマを決めた」旅行が効果的。

3.継続性(持続可能性)
  ○「その方法は、継続性があると言えるだろうか?」
  ○「やればやるほど蓄積し、継続的に効果が得られるもの」を選んで実践する
  ○収入の種類
   ①ストック型収入=労働に関係なく、資産から得られる収入
   ②フロー型収入=労働することによって得られる収入
  ○継続性とは、一度獲得したことで、その後長期間にわたって利益・メリッ
   ト・価値がもたらされるような分野の知識・スキル・人間関係など。最初に
   蓄積する時点では少々の手間がかかるが、あとからは楽になる「仕組み」。
  ○買ったものが、払った額以上の価値があるなら=「投資」
   買ったものが、払った額と同じ価値なら=「消費」
   買ったものが、払った額以下の価値なら=「浪費」
   ※できるだけ浪費を減らして「投資」に振り向けることが、有効な時間の使
    い方であり、成果につながる
  ○人数は少なくてもいいので、その人と付き合うことで自分を高めていけるよ
   うな、「継続性(持続可能性)」のある人脈を構築したほうがいい。
  ○人付き合いを充実させるための基本原則は、何よりもまず自分の魅力を高め
   ること。自分の武器を持つこと。
  ○人付き合いで失敗しないためには、相手をきちんと見極めることが重要。人
   を見る目の有無が、良い人脈を築けるか、悪い人間関係しかできないかの分
   かれ目になる。
  ○そのために効果的なのは「事実」と「意見」を見分けること。「事実」では
   ない「意見」を聞いたときには、質問をしながら事実を導き出す。
  ○例えばダイエットを続けるコツ
   ①周囲に宣言する
   ②食べる順位を変える
    炭酸飲料→野菜→好きなもの
  ○健康を維持するためには、しっかりと睡眠をとること、散歩などで心からリ
   ラックスできる時間をとること、日光浴をすることなどがよい。


◎3つのキーワードを実践するための5つのテクニック(行動指針)

 1.スピード
  ・行動を効率良くスピーディに行うにはどうすればよいかと考え、実践すると
   いうこと

 2.エンパワーメント(人に任せる)
  ・他人のほうが自分より優れていることはすべて人に任せて、自分は得意なこ
   とに専念する
  ・「思考信託」=自らの思考を、信じている人に任せる
  ・思考信託は、考え方を「エンパワーメント(人に任せる)する」ことであ
   り、また、成功者の考え方をそのまま身につけ、スピーディに成長すること
   のできる「モデリング」のノウハウでもある。
  ・教えたことを素直にやる人にはもっと良いことを教えてあげたくなる。仕事
   や人生の師となる先輩方に教えてもらえれば成長のスピードが加速する。
  ・思考信託していった結果、他人を信頼して行動していける人は、周りの人か
   らも信頼されるようになる。ただし、どんな人の言うことも無闇に聞いてい
   いわけではなく、以下の基準により素直に聞くかどうかを判断する。
   ①自分に対して正しいことを言ってくれる人かどうか
   ②その人の言動と行動が一致しているかどうか
   ③その人はその分野で成果を出しているか
  ・さらに良い助言をもらうには、言われたことを実際に試してみる、その相手
   に感謝の気持ちを示す。
  ・仕事の評価が得られないときは、まずは自分自身がどのような思考によって
   仕事をしているのかを客観的な視点から考えてみる。人を信じて思考信託し
   て実行していくことが、効率よく仕事をこなし、仕事仲間から深い信頼を獲
   得することになり、その結果、良い人脈や信頼関係を築いていくことにつな
   がっていく。
  ・人との出会いによって、人生は豊かになっていく。新しい考え方、大きなチ
   ャンスなど、人生を変えるような機会はすべて、尊敬すべき人物からもたら
   される。
  ・著名な経営者はチーム作りに長けている。どうすれば自分やチームの人が楽
   ができるか、効率の良い仕事ができるか、常に工夫している。自分ができる
   こと、人に任せられることを区別して、人に任せられることは積極的に任せ
   る。


 3.モデリング
  ・自分にとって有益な考え方、仕組みなどを見つけたら、そっくりそのまま真
   似ることが、成長への近道になる

 4.パターン化
  ・ルールやマニュアルをつくり、それを徹底する
  ・過去の経験から最適な方法がわかっていること、一度経験済みのことは、整
   理してマニュアル化しておき、効率的に無駄なく実行する

 5.トレンドに乗る
  ・流行の波に乗る、社会の動きを肌でとらえるということ。「良い意味で」流
   行に流される。
  ・流行を感じるためにやっている3つのこと
   ①新聞を読んだり雑誌を見たりして、社会経済の情勢、世の中の移り変わり
    に注目する
   ②街を歩いたり、車に乗っているときに、街の空気を感じるようにする
   ③できるだけいろいろな人と話をして、メディアを通しては伝わってこない
    生の声に接する



地頭力のココロ(細谷功)ソフトバンククリエイティブ

2009-08-30 10:02:17 | 仕事術
1.問題解決の基礎を知ろう
 
(1)問題解決ピラミッド
 ・「問題解決ピラミッド」とは、問題解決の考え方の枠組みであるWhy/Wh
  at/Howを3層構造で表したものである。
 ・Whyとは、「目的」、Whatとは「やるべきこと」、Howとは「実現手
  段」のことである。
 ・問題解決ピラミッドはあらゆる問題解決に活用でき、各問題解決に応じて
  Why/What/Howの具体的実現方法は異なる。
 ・ピラミッドは上にいくほど本質的、根源的、抽象的で単純なものでなり、逆に
  下にいくほど表面的、現象的、具体的で複雑なものになる。
 
(2)結論から考える
 ・「結論から考える」とは、限られた情報からでも初めに仮の結論を置いて考え
  始めることである
 ・「結論から考える」ことで、すべての行動に方向性を持たせて、最も効率的に
  最終目的地にたどり着くことができるようになる
 ・「結論から考える」ためには、「ないない病」から脱却することが必要である
 ・「結論から考える」という考え方は、普段我々が考える方向と「逆向きに」考
  えることを意味する

(3)全体から考える
 ・「全体から考える」とは、初めに問題の全体像をつかんでから解決に着手する
  ことである
 ・「全体から考える」ことで、全体をバランスよく考えることができ、後戻りが
  少なくなる
 ・「全体から考える」というのは、頭の中に「思考の白地図」を持って考えると
  いうイメージある
 ・「思考の白地図」を使って考えることで、思考のクセや偏りを見つけることが
  できる

(4)単純に考える
 ・「単純に考える」とは、対象となるものの本当に必要な特徴だけを取り出して
  考えることである
 ・「単純に考える」ことで、同じ特徴を持った複数のものを「同じもの」として
  取り扱い、応用範囲を広げることができる。
 ・応用範囲を広げることで、自分が直接経験していないことも「疑似体験」とし
  て参考にすることができる

(5)顧客問題解決
 ・ビジネスとは「問題の依頼者」である顧客の問題を「解決者」であるサプライ
  ヤーが解決することであり、この構図に問題解決ピラミッドをあてはめること
  ができる
 ・問題解決とは、依頼者から解決者へなんらかのニーズを渡して、解決者が解決
  するという「リレー」のようなものと考えることができる
 ・リレーの「バトン」の渡し方によって問題解決のレベルや巧拙が決定される
 ・優秀な問題解決者とは、依頼者からの要求を「押し返して」考えることができ
  る人をいう
 ・「押し返す」ことによって、依頼者の当初の想定を上回る解決先を掲示するこ
  とができる


2.プロジェクトを成功に導く

(1)プロジェクト
 ・プロジェクトとは、一定の目的を一定期間に実行するものであるので、「目
  的」「始め」「終わり」を意識すべきである
 ・開始時点から、「最後にどうなっているべきか」を状態で定義(Why)し
  て、それを大きなタスク(What)と成果物(How)に落とし込む
 ・開始時点で最終報告の目次をつくる。Why→What→Howの流れを意識
  して5W1Hにすればまずは大枠はカバーできる

(2)情報収集&仮説構築
 ・本格的な情報収集に入る前に、まずは少ない情報から仮説を作ってみる
 ・膨大な情報も「切り分ける」ことによって傾向が見えてくる
 ・情報を整理し、切り分けて傾向をつかむために思考の白地図(フレームワー
  ク)を用意して、個々の情報をマッピングするのが有効である
 ・フレームワークは、まずは「世の中で使われているもの」を流用するのがやり
  やすい。そのあと、自分で作れるようにする。いずれにしても「客観的基準」
  で作るのがポイントである

(3)会議運営
 ・会議運営で意識すべきことは「目的」「目的」そして「目的」、つまりWhy
  である
 ・「アジェンダ」はWhyではなく、そのためのWhat(やるべきこと)であ
  る
 ・Whyが決まれば自動的にWhatとHowを含めた5W1Hがその会議にあ
  わせて選択できる
 ・会議には大きく「発散」の段階と「収束」の段階があり、目的によってそのバ
  ランスは異なる
 ・いい会議とは、発散段階でたくさんアイデアを出して、収束段階で思い切り絞
  り込むものである

(4)期待値管理
 ・問題解決の依頼者の最終的な満足度を上げるためには、「最高の結果を出す」
  ことのほかに「期待値管理」が重要である
 ・期待値は、①人によって異なり、②時間とともに変化し、③拡大する方向に動く
 ・期待値管理のステップは、①初めの依頼者の期待値を明文化しておく、②短い
  サイクルで期待値を確認する、③必要に応じて最初の期待値を修正するの3ス
  テップである
 ・期待値管理の考え方は一般化でき、例えば個人のストレス管理にも応用できる

(5)解決策提示
 ・依頼者が直接指示してきた解決策(What)が「しっくりこない」ときに
  は、依頼者の意図(Why)を考えてみる(押し返す)
 ・その結果として、真の意図(Why)に対しての最も適切な解決策(Wha
  t)を改めて考えてみる
 ・その場合の最適な解決策は、当初依頼者が提示してきた解決手段とは往々にし
  て異なっている

(6)コミュニケーション
 ・コミュニケーションの鉄則は、「一切伝わっていないと思え」
 ・コミュニケーションの目的は「相手に伝わっている」ことであって単に「相手
  に伝えること」とは大きく異なる
 ・単に「相手に伝えたこと」と「相手に伝わっている」こととは大きく異なる
 ・「相手に伝わっている」ことを達成するための手段は、「伝える」以外にいく
  らでもある
 ・コミュニケーション上の問題は「すべて自分が悪い」と思え

(7)人を理解する
 ・人間の行動の背景にはその人なりの「思考回路」がある
 ・具体的には「顧客とプレーヤー」「職人と商人」「狩猟と農耕」といったよう
  に、人によって思考回路のタイプが異なる
 ・人を動かしたり、理解してもらったりするためには、相手の思考回路を十分理
  解した上でのアクションが求められる

(8)プレゼンテーション
 ・プレゼンテーションも基本は「目的から、相手から考える」である
 ・具体的には「相手にどうして(どうなって)ほしいか」を明確にしてからすべ
  てをスタートする
 ・個々の説明ページに埋没せずに、全体俯瞰の視点を持って説明する必要がある
 ・論理的に話すためには、個々の説明ページが有機的に(適切な接続詞で)つな
  がっていることを十分に確認する必要がある
 ・相手の心に響かせるためにも「T字の視点」を忘れずに

コンサルタントの習慣術(野口吉昭)

2009-08-23 09:25:07 | 仕事術
○レセプター(受容体)を開いて常に進化するために
 ①「1万時間」を継続しよう
 ②「積少為大(ぜきしょういだい)」、小さなことを積み上げよう
 ③「練習と実践のサイクル」をまわそう
  ・その道を極めるのに近道はない。
  ・まずは、そのことを好きになること。
  ・道を進むことを焦らないこと
  ・小さな成功を大切にすること
  ・そのことを極めるための道自体を好きになること

○「習慣=それをしないと気持ちが悪い状態」を実現するために
 ①目的(一体なんのために?)・目標(どうなりたいの?)・手段(そのために
  何をいつまでもやるの?)を「一体化」しよう
 ②「見える化」で今の自分を把握しよう
 ③「ランドセルサイクル」(=出船の精神…いざというときのためにいつでもす
  ぐに船を出港できる姿勢を常に保っておく)で前倒しの準備をしよう。
  ※早く仕上げて「熟成の時間」をもった仕事は完成度が高い。
 ④「愚直」に継続しよう

○いつも「3つ」に分けて考える思考習慣を持つために
 ①まず「問題意識」を持とう
 ②1日30冊の本を読んで、その道のプロになろう
 ③場所、時間を変えて考え直す、熟成の時間を持とう

○ロードマップを描いて、確実に成長するために
 ①仕事は選べなくても、仕事のやり方は前向きに選ぼう
 ②行動することで、自分を変えよう
 ③「着眼大局・着手小局」、ビジョンを描いて1歩ずつ進もう

○自分に刺激を与えて、パラダイム・シフトするために
 ①時には「見た目」もチェンジ
 ②旅、ソーシャル活動・・・日常を超えた経験をしよう
 ③「15%(1日1時間)ルール」(新たなものを作り出す時間をとる)を自分
  に課そう

○自分もチームも逆境を乗り越えるために
 ①普段から自分を支えてくれる人をつくっておこう
 ②トラブルのときは相手軸で考えて、自分を「見える化」しよう
 ③修羅場こそ、シンプルに考えて行動しよう

○責任を全うする喜びを感じるために
 ①組織にいる以上、リーダーは役割と割り切ろう
 ②部下によってリーダーシップ(軍曹型→コーチ型→カウンセラー型→委任型)
  を使い分けよう
 ③部下には本気と覚悟を見せよう


残業ゼロ時代のサバイバル仕事術(吉山勇樹)

2009-08-22 23:00:23 | 仕事術
第1章 時間管理のスキル

・よくやる仕事の標準時間を算出し、その時間内に実行してみる
・「必要時間」(誰でも必ず費やす時間・・・通勤、食事等)をどのように過ごす
 かがキモ
・(できないという)固定観念を払拭して行動に移してみる
・「自己完結型業務」をスケジュール帳に記入する
・手帳にギッシリ予定を埋めることをやめる(例えば金曜日の午後にバッファタイ
 ムを持つ)
・(集中できる)環境を作って、一度走り出したら、走り切る
・締め切りぎりぎりにならないと動けないのなら、あえて背水の陣に身を置いてみる
・探し物をする時間を短縮するにはまずはカタチから入る(①データファイル名称
 の統一、②フォルダーの整理)
・ちゃんとやる時間はなくとも、やり直す時間はいつもある(完璧を求めすぎない)
・塵(=ムダ)も積もれば山となる・・・。「塵」を発見する視点を持つ


第2章 タスク管理のスキル

・目的や意図のない仕事は徹底排除
・細かい仕事が溜まって仕事が片付かないのなら、優先順位をつけずにすぐやる
・自分一人で抱え込まず、仕組み化できる仕事とできない仕事を選別する
・コミュニケーションを図り、並行処理の訓練を積む
・急に時間が空いたら、いつやってもよい仕事でスキマを埋める
・チャンク(細かい仕事の集合体)の細分化リストをもとにコミュニケーションを
 図る
・タスクリストをまず自分のために、さらに他者との共通認識作りのために作る
・どれくらいかかるか読めず行動に移せないときは、まず走り出し、勢いをつける
 習慣をつける
・絶対譲れないこだわりこそが、「ブレない軸」を作る


第3章 問題解決のスキル

・あれもこれもと言う前に、本質的な問題を発見することが先決
・失敗を恐れず、まず火事場に身を投じてみる
・目標を公言し、後に引けない状況を作ったモノ勝ち
・1分をケチる(事前確認をしない)ことで1時間をロスしてはいけない
・目先の業務ばかりに目をやるのではなく、1つ1つの作業は有機的につながりを
 持っているとイメージする
・イメージではなく、ファクト(事実)に基づいてこそ、本質的な議論が展開できる
・ケアレスミスを減らすには、動く前に30秒だけ立ち止まる
・できないと見せかけてサクッとやってしまう、そんなギャップが功を奏する(期
 待値を下げておく)
・よいアイデアが浮かばなければ、がむしゃらにやるのではなく、「型」(①キー
 ワードマッチング、②マトリクスシンキング、③エクストリームゴール)にはめ
 てみる


第4章 コミュニケーションのスキル

・上司が忙しくて時間が取れなければ、エレベーターピッチ。反射神経をも尖らせ
 て仕事に臨んでみる
・うまく周囲を巻き込めない人は下から目線を身につける
・上司の愚痴を言う前に、どうすればコントロールできるかを考えた方が早い
・人脈を作るには、自分自身のことをじっくりたな卸しし、共通項を探す
・人脈を作るには、メールを書くなど「できることなのにしていないこと」を探す
・相手に伝わらないのには理由がある。まずは自分と相手のクセを見抜く
 ①キーワード化して言いたいことを明確にする
 ②話の概略を伝え、イメージを膨らませ、警戒心を解く
 ③「結論はまだ出ていない」という結論を説明する
・言いたいことが同じならば、相手に伝わる言い回し(相手に理解と同調を促すよ
 うな言い回し)を使う
・人の顔と名前が一致しないときは、その人と何か(知人、共通点、小物など)を
 つなげて覚える


第5章 行動・実行のスキル

・できないと甘える前に、できるようにするには?を考える
・満塁ホームラン(難易度大、効果大)を狙うより、ツーベースヒット(難易度
 小、効果大)を量産した方が着実に点に結びつく
・じっくり取り組む仕事が苦手なら、立ち止まらずにできるものから、一歩ずつ前進
・何事も三日坊主で終わるなら、やめる理由ではなく続ける理由を探す
・今使わない書類なら、今後も使わないことがほとんど(捨ててしまう)
・落ち込みや嫉妬は大きなアクションリソース(原動力)になる
・なかなか決断できず迷ってしまうのなら、常に自己投影することで、自分の仕事
 のスタイルが形成される
・夢はあえて持つ必要はない。夢中で駆け抜けることが大切
・ほどほどにやる方がパフォーマンスが上がる場合もある。(過度にプレッシャー
 を感じない)
・朝どうしてもダラダラしてしまうなら、とにかく全力で歩いてみる。スピード、
 スピード。

サバイバル・キャリア術(本田直之)

2009-08-07 21:15:59 | 仕事術
◎サバイバビリティ
 ①状況を把握する
 ②自分の責任で現在地を把握する
 ③恐怖心に打ち克つ
 ④工夫して間に合わせる
 ⑤郷に入っては郷に従う

◎コーポレート・キャリアの法則・・・会社で働き、キャリアを磨く

法則1 市場価値・期待価値に惑わされない
    年収と実態価値は別物。マルチ・キャリアの構築において重要なのは、実
    態価値の向上である

法則2 お金を払ってでも働きたい会社で働く
    若いうちの会社選びは、10年間はコーポレート・キャリアに自分の時間
    を投資する。その間に、パーソナル・キャリアの種をまく、という長期的
    視点が重要。

法則3 エージェント5社以上に登録する

法則4 勝ち馬に乗る
    伸びている会社、強い会社、強い業界が勝ち馬。レベルの高い人が集まっ
    ている。人気がある、生涯年収が高いといった会社ではない。
    勝ち馬に乗れば同じ努力をしても、自分の力以上の実力を発揮し、成果を
    上げられる。

法則5 会社の看板にレバレッジをかける
    会社にいるメリットは①会社の信用力、②会社のブランド力、③会社の資
    産力、④会社の(失敗をカバーできる)基礎体力。
    大事なのは、会社のおかげで、等身大の自分より割増の評価となっている
    ことを忘れないこと。

法則6 社内人脈から社外人脈へ
    サバイバル時代に有効である「社外人脈」づくりは、まず相手への貢献
    (コントリビューション)が必要。
    社内人脈も、転職後、とても強力な社外人脈となる可能性がある。

法則7 社内ルールからサバイバル・ルールへ
    このルールは社内ルールなのか、どこでも通用するサバイバル・ルールな
    のか?と常に自問するクセをつける。
  
法則8 社内研修からパーソナル研修へ
    パーソナル・キャリアにつながるポータブル・スキルは自分で主体的に勉
    強していかなければ身につかない。

法則9 コーポレート・ブランドからパーソナル・ブランドへ
    パーソナル・ブランドづくりの基本となるのは、セルフ・メディアによる
    情報発信。出し惜しみはしないこと。

法則10 他人コントロールからセルフコントロールへ
    セルフコントロール力を高めるには
    ①出社してすぐに仕事を始めない
     1日の自分のスケジュールを見通し、「今日はこれをやろう」と決めて
     から仕事を始める
    ②会社に文句を言わないこと
    ③年収が上がっても生活のレベルを上げないこと


◎パーソナル・キャリアの特質
 ①パーソナル・キャリアは、意識しないとつくれない
 ②パーソナル・キャリアには定年がない
 ③「パーソナル・キャリア=収入」ではない
 ④パーソナル・キャリアは一つに決めるものではない


◎パーソナル・キャリアをつくる3つのステップ
 ①勉強・・・自分の実態価値をあげる
 ②打診・・・このアウトプットにバリューはあるか
 ③事業化・・・収入を一本化させるのはリスク


◎パーソナル・キャリアづくりのタイムテーブル
 20代・・・コーポレート・キャリアを中心にインプット
 30代・・・パーソナル・キャリアの種をまく
 40代・・・パーソナル・キャリアでリターンを得る
 50代・・・それぞれの価値観で働き方を選択する
 60代・・・趣味を仕事にし、ライフワークを継続する。


◎パーソナル・キャリアの法則・・・一生通用するキャリアを築く

法則1 起業をゴールにしてはいけない
    起業に成功している人が必ず持っている3つの力はあるか?
    ①実態価値があるパーソナル・スキル
    ②メンタル・タフネス
    ③リスク対応能力

法則2 「本業か副業か」の発想をやめる
    いくら稼ぐか?から始めると先がない。本業を渡り歩くマルチ・キャリア
    を目指すべき

法則3 ポジションではなくポータブル・スキルを究める

法則4 マルチ・インカム、マルチ人脈を確保する

法則5 キャリアをすり減らす転職をしてはいけない

法則6 うねりを見据えてキャリア・サーフィンする

法則7 最悪の事態をシミュレーションする


◎サバイバル・トレーニング・・・思考・行動・仕組みを鍛えなおす

○実際の行動で試してみなければ意味がない

○3つの思考停止ワードを禁句にする
 ①「~が悪い」、②「~だからできない」、③「忙しい」

○ストレスを利用してメンタル・タフネスを鍛える

○ポジティブ・シンキングだけでは生き残れない

○意思決定のスピードをあげる

○「切羽詰った状況」に自分を追い込む

○本能を研ぎ澄まし、体を鍛える

○アウターからインナーへ

○ピアプレッシャーを利用する

○「この先のうねり」を見抜く力