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ビジネスの読書メモ

気に入った名言や読書メモを書きます

リーダーのための易経の読み方(竹村亜希子)

2009-08-05 13:50:27 | 仕事術
第一段階 「潜龍」(せんりゅう)・・・変化の始まり
      地に潜み隠れたる龍。
      確乎とした高い志を描き、実現のための力を蓄える段階。
      時の根本的な流れに目を向け、これからを想像する。
      ※時中ポイント
      ・飛龍(リーダー)としての大いなる志をリアルに描く。
      ・潜龍は登用、起用してはならない。
      ・自分が潜龍ならば、確乎不抜として焦らず事を起こさない。


第二段階 「見龍」(けんりゅう)・・・目が開かれる時
      人を見て学ぶ龍。
      師となる人物を見つけ、基本を修養する段階。
      時の流れの基本とは何か。原理原則を身につけていく。
      ※時中ポイント
      ・大人(師)のコピーに徹して、基と型を作る。当たり前を真似る。
      ・見る力をつける。
      ・自分としっかり向き合い、自己の内の邪を見つめる。(何が正で何
       が邪かを見たとおりとにかく身につける。)


第三段階 「君子終日乾乾」(くんししゅうじつけんけん)
      一日中、朝から晩まで、意思をもって努力する龍。
      自分の頭で考えて創意工夫し、独自性を生み出そうとする段階。
      時を省みることで、兆しのあらわれを知る。
      ※時中ポイント
      ・終日努力し、(学んだ基本を軸に)夜に恐れるがごとく反省する。
       基本形が崩れたら正す。失敗が良き師と思って、しっかり学ぶ。
      ・継続は力なり~同じ事を毎日繰り返す。
      ・独創性の創出。

第四段階 「躍龍」(やくりゅう)・・・自ら試みる時
      タイミングを計る龍。
      独自の世界を創る手前の段階。
      兆しを見極め、時を判断して行動するためのスタンスを確立する。
      ※時中ポイント
      ・飛躍のための試みをする。(初志をあらためて振り返り、実現の試
       みを繰り返す。)
      ・いつでも飛び立てるスタンスをとる。自分の考えで行動する。
      ・幾と機と期を観る、見えないものを観る。


第五段階 「飛龍」(ひりゅう)・・・変化を起こす
      大空を飛翔する龍。
      一つの志を達成し、隆盛を極めた段階。
      洞察力を自在に使い、時と兆しを察する力を保つ。
      ※時中ポイント
      ・大人(自分以外のすべての人、モノ、コト)に学ぶ。
      ・耳に痛い言葉や苦手な人を遠ざけない。
      ・自らの内に陰を生み出す。リーダー自身が時に応じて変化する。


第六段階 「亢龍」(こうりゅう)・・・平らかなものは必ず傾く
      傲り高ぶりのために降り龍となる。
      一つの達成に行き着き、窮まって衰退していく段階。
      ※時中ポイント
      ・昇りつめた龍は降るしかない。
      ・引き際の美学を心得る。
      ・また来る春へ備え、滋養の冬へ。


朝5時間で仕事を片づける技術(知的生産研究会)

2009-06-21 19:57:45 | 仕事術
○時間の絶妙な選び方

1.仕事がもっともはかどる朝のプライムタイムを知る
  思考力が必要な仕事は時間帯を選ぶ。集中できない時間帯にやろうとしてもほ
  とんど進まない。

2.早朝出社して仕事を片付ける朝残業のススメ
  夜は疲れきっていて頭が働かない。無駄に時間を浪費し、翌日の仕事にも影響
  を与えてしまう。

3.仕事は80%の出来でまず上司に提出、翌朝仕上げる
  完璧を目指すとどうしても時間がかかってしまう。ほかの仕事が滞るようでは
  意味がない。

4.相手の始業5分前を狙え!電話は5分以内にまとめる
  ひとつの電話時間を2分短縮すれば1月におよそ1日のゆとり時間が生まれる!

5.会議の時間を短縮するコツは昼休み前の60分に設定する
  時間の長い会議は非効率。集中力が続かず、結局うまくまとまらないことになる。

6.決定は15分、決まらなければ3つの候補を翌朝に持ち越す
  一度悩み始めるとそこから抜け出せなくなり、いつまでたっても決まらない。

7.重要な仕事は金曜日よりも月曜日、午後よりも午前に入れる
  週の前半よりも後半、午前よりも午後になるにつれてトラブルの影響を受ける
  可能性があがる

8.数字を間違えられない見積書は一晩寝かせて、翌朝チェックする
  見積書や請求書などの数字の間違いは作成直後に確認してもつい見逃してしまう

9.ラッシュアワーを避ければ通勤がオフィシャルタイムに!
  満員電車に乗ると立ちっぱなしで何もできないうえに、会社に着くころにはパ
  ワーダウン

10.アポを取るのは金曜日午前中、日時はこちらから指定する
  相手がいったとおりの時刻でアポを取ると、こちらの予定を立て直さなければ
  いけなくなる

11.急ではないメール・FAXは翌早朝にまとめて送る
  急用でない用件は相手が忙しい時間に送っても遠回しにされてしまう

12.周りと差をつけるための資格勉強や交流会は早朝に行う
  夜は頭と体が疲れており、またテレビや酒など誘惑が多く、勉強に向かない

13.土曜日の朝を利用して手書きの手紙を書く
  夜は感情移入しやすく、文面が情緒的になる傾向があるので、手紙を書くのに
  適さない


○朝型人間になるための快眠法

1.快眠には快適な寝室環境が必要。できるだけ理想の環境となるよう心がける
  ・色・・・目に優しくやすらぎを与える効果を持つ淡いブルーやピンクをカー
       テンや寝具に取り入れる
  ・温度・湿度・・・夏26~28℃、冬18~20℃。湿度は年中50~60℃
  ・明かり・・・蛍光灯は覚醒効果があるので寝室の明かりは白熱灯
  ・寝具・・・適度な硬さのものを選ぶ

2.体を動かしたり、お風呂に入ったりと体を温めると、2~3時間後に体が眠る
  準備を整える

3.ジャージは体を締めつけ眠りを妨げる。パジャマを着て布団に入るようにする

4.快眠は食事への心配りから生まれる。炭水化物など誘眠作用を持つ食材を夕食
  の献立に加える
  ・眠れない夜にはホットミルク

5.食事やテレビの画面など、外部からの刺激をうけると体の活動が活発になり眠
  れない


○時間の上手な使い方
1.1週間の流れを決める月曜日早朝のスタートダッシュ
  月曜日のスタートダッシュに失敗すると、火曜日から金曜日まで仕事に追われ
  続ける  

2.出社直後の準備を怠るな!1日の仕事をリストアップ
  計画性のない仕事は羅針盤を失った船と同じ。方向がわからなければ先に進め
  ない

3.打合せのある日は早朝に段取り用紙を作成する
  段取りの悪い打ち合わせは話が核心にいかず、時間だけを浪費してしまう

4.90分以上かかる仕事は細分化して工程を書き出す
  進行具合のつかみにくい仕事は、気づくと予定時間を過ぎている事態に陥りや
  すい

5.異なる仕事をあいだに入れて頭を切り替える
  同種類の仕事は適度にまとめると効率を上げられるが、90分以上は逆効果

6.メール作業の効率がアップ!タスクと捉えて振り分ける
  後でメールの返信をしようと思っていても、数が多いと埋もれてわからなくな
  ってしまう

7.午前は1割の時間短縮で締切り意識を高める
  キリの良い時間で仕事を片づけようとしても締め切り意識が弱く終われないこ
  とが多い

8.週に一度、木曜日の午前は大統領的(分刻み)スケジュールを組んでみる
  ワンパターンなスケジュールの組み方をしていると、気力が後半まで持たない

9.日曜日の朝の選別作業でアイデアを企画へ昇華させる
  アイデアを情報カードにメモしておき、日曜日の朝に10枚選び、アイデアを
  企画に仕上げる

10.出社前5分の音読で頭をスッキリ目覚めさせる
  スタートの良し悪しが1日を決める。脳が寝ていては仕事は始まらない

11.開く回数は多ければ多いほどよい!せめて1日5回は手帳を開く
  書き込むだけでは意味がない。予定を何度も見直せるのが手帳のメリット

12.決めた5つのキーワードで朝刊の記事を拾い読み
  全部読んでいては時間が足りなくて当然。自分にとって必要な情報を探すのが
  新聞を読む目的

13.締切りを守れない人にありがちな5つのタイプ別対策法
  仕事において締め切りは何よりも優先される。意識の甘さが遅れを生んでいる


○朝型人間になるための起床法

1.朝型人間になるには就寝時刻より先に起床時刻をずらす

2.自分だけの朝の儀式で眠っている身体を目覚めさせる
  音楽を聞く、シャワーを浴びる、布団をたたむ、コーヒーを飲むなど

3.布団から出られない人は布団の中で運動してみる。血行がよくなり、自然と目
  覚められる。

4.カーテンを少し開けて眠れば朝の光で自然と目覚める

5.就寝前に起床時刻を書いて枕元に置いておく


○時間のすごい作り方

1.できる仕事をリスト化し、スキマ時間を無駄にしない
  スキマ時間はひとつひとつは5分、10分と短いが、合計すれば1日に数時間
  にもなる  

2.B8サイズのメモ用紙を使え!報告がシンプルにまとまる裏ワザ
  報告はわかりやすく簡潔に行わなければ、余分に時間を消費したあげく、うま
  く伝わらない。B8サイズは30秒分。

3.駅から会社までの時間を自己投資にあてる
  電車を降りて会社に着くまでの時間をうまく使えば周りのライバルに差をつけ
  られる
  オーディオブックで歩きながら読書、1日の流れをシミュレーションなど

4.ひらめきが生まれる時間を意識的につくり出す
  アイデアは時間をかけて考え続けると必ず出るというものではない
  アイデアの出やすいのは車中、トイレ、入浴中など。思いついたらその場で記
  録(携帯、ICレコーダー、メモ帳)

5.会社近くに書斎を持つ!出社前に立ち寄れる4つの書斎候補
  仕事を持ち帰っても、誘惑が多い自宅で集中して取り組むのは難しい。
  喫茶店、ホテルラウンジ、レンタル自習室、ファミリーレストランなど

6.3週間で時間管理力をアップさせる週間予定チェック表活用術
  ①金曜日の午後に立てた1週間の予定をシートに記入
  ②実際の行動結果をシートに記入
  ③金曜日の朝にシートを見て、達成具合をチェック
  ④誤差を修正して翌週の予定を立てる
  ⑤3週間繰り返す。自然と時間管理力が身につく

7.週に一度、仕事を始める前に4つのMでスケジュール確認
  ムダ・・・時間や人の配分が余分でないか
  ムリ・・・日程や予算が非現実的でないか
  モレ・・・手順が抜けている箇所はないか
  ミス・・・作業の期日や経費に勘違いはないか

8.無秩序に置かれた書類をクリアホルダーで整理する

9.ファイル名を工夫してパソコン内のデータを管理する
  プロジェクトごとにフォルダを作成する、ファイル名に年月日を入れる

10.朝刊のスクラップ記事は、ふたつの封筒で1週間熟成させる
  ①A,B二つの封筒を用意する
  ②封筒Aに1週間分の新聞記事を入れる
  ③封筒Aは寝かせておいて、封筒Bに1週間分の記事を入れる
  ④1週間寝かせた封筒Aを整理する。必要なものだけファイリングし、不要と
   思われるものは思い切って捨てる
  ⑤封筒Bは寝かせておいて、空になった封筒Aに再び1週間分の新聞記事を入れる
  ⑥1週間寝かせた封筒Bを整理する

11.情報収集が目的ならば、本は3冊選んで同時に読む
  1冊1冊熟読していれば時間は足らなくて当然。自分に必要な情報だけを本か
  ら見つけ出す

12.良書に巡り合うポイント!ビジネス本は立ち読みと書評で選ぶ
  本を体の一部にするには、気になる部分にラインを引く、余白には思いついた
  ことをどんどん書く

プロフェッショナルの交渉力(田中均)

2009-06-21 19:54:17 | 仕事術
1.確信
 ・交渉を始める前に、達成すべき使命について確信を持とう
 ・交渉目的について自分自身に「確信」がなければ、相手を説得することはでき
  ない。国家でも企業でも利益は多様である。特定の利益を達成しても、その結
  果、失うものがある可能性がある。大きな絵を描いて、短期的、中長期的に得
  るべき利益を最大化し、失う利益を最小化できるか、徹底的に吟味し、確信を
  持つことが何より必要である。

2.インテリジェンス
 ・相手の立場や使命について知ろう
 ・交渉相手が代表する国や企業の利益、置かれた立場について、評価しておかな
  ければならない。相手が何を達成しようとしているのか。こちらとの接点をど
  こで作れるのか。また、交渉相手の個人的立場や思惑、どういう人間なのかに
  ついて、情報を集め、評価しておかなければならない。

3.信頼性
 ・自己と相手の信頼性を不断に確認しよう
 ・交渉相手の「信頼性」とは、人間として信頼できるかどうかではなく、難しい
  課題実現ができる力があるのか、とりわけ相手国や企業の首脳部を説得するこ
  とができるのか、という意味の「信頼性」である。この時には、特定の課題を
  与え、相手が実現できるのか、チェックしていくという方法が有効となる。

4.リスク
 ・リスクを恐れた途端、交渉は終わる
 ・難しい問題であればあるほど、失敗したときのコストは大きく、交渉のリスク
  も大きい。リスクを取る覚悟を持ち、そのリスクを管理することなくして、交
  渉は継続できない。

5.力
 ・大きな力を梃子としなければ、有利な合意はない
 ・交渉を始める誘引には、いろいろなものがある。米国のような大きく、日本が
  安全保障を依存している国に迫られた交渉で、良い合意を作るためにはどうす
  ればいいのか。日本が梃子として使える力を吟味する。北朝鮮のような価値基
  準が異なり、かつ敵対的意識を持つ国との交渉で日本に有利な合意を作るため
  には、梃子としての力がいる。
 
6.戦術
 ・タイミングを選ぶ、言葉を選ぶ、場所を選ぶ
 ・交渉に戦術は付きものであるが、策におぼれてしまっては、むしろ信頼性を失
  う。交渉のタイミング選びは決定的に重要。交渉を急いでいるという印象を与
  えないためにも、まず交渉妥結の好ましいタイミングを設定し、それに合わせ
  た交渉のペースを決める。発言の一貫性は揺らいではならない。とりわけ譲れ
  ない点は、なぜ譲れないのかについての原則を最初に明確にし、妥協の余地を
  作ってはならない。妥協の余地がある点については、譲る時の論理を最初から
  構築しておく必要がある。交渉を行う土地、部屋の雰囲気や机の配置などは、
  合理的説明がつく範囲での戦術的工夫である。

7.保秘
 ・情報を管理できなければ交渉はうまくいかない
 ・政府は国民に対し、企業は株主に対し、説明責任を負う。したがって、最終的
  には合意の開示が必要となる。ただし、合意に至る過程でのやりとりは、結果
  を作る作業であり、それが中途半端に漏れることは、結果を作る作業を著しく
  困難にする場合がある。もちろん、交渉の課題によっては、交渉の各段階での
  議論を発表し、「相場観」を作りつつ、合意に至る場合も多い。譲歩できない
  案件の交渉の場合、情報の管理がなければ、交渉は成り立たない。

8.発表
 ・誰が、どの機会に合意発表するかにより、評価は変わる
 ・合意の発表には、演出が重要な要素を占める。重要な交渉案件は大きな責任を
  伴い、トップが発表の責任を担わざるを得ない。サプライズの演出が必要な場
  合も多い。しかしながら、合意の評価は、複雑な要因により変わっていく。

9.人間関係
 ・交渉は人間同士の全人格をかけた闘争。相手を大事にしよう
 ・交渉が人間の営みである以上、交渉者の性格や国民性の要素が大きく影響する
  場合がある。長期間、長時間にわたる交渉の場合、相手を尊敬できるか否かは
  交渉の雰囲気を左右する。交渉が不調に終わった場合、さらに交渉を再開でき
  るかどうかは交渉相手を大事にしてきたかどうかにかかることが多い。

仕事が楽しくなる!25のルール(大林伸安)

2009-06-14 15:21:08 | 仕事術
○仕事が楽しくなる「5つのキーワード」
 1.「ありがとう」といってもらえる仕事
 2.「なぜ、何のために」がわかっている仕事
 3.「ゴール」が見える仕事
 4.「昨日より今日が」前進している仕事
 5.「おめでとう」が言い合える仕事

○喜ばれる仕事をするための「5つのルール」
 1.周囲から期待される役割を「認識する」
 2.周囲が期待している期待値を「超える」・・・相手の立場に立って考えてみる
 3.あたりまえのことをあたりまえにやって「安心させる」
 4.あなたのことを「知っている」ことで信用から信頼にかわる
 5.相手と喜びを共感するから相手はあなたに「共感する」

○仕事に使命感を持つための「5つのルール」
 1.目的を知る・・・上司に一言「何のためですか?」と聞くだけでいい
 2.誰かのためにする・・・誰かに感謝されることが喜びになる
 3.理解する・・・自分の役割を理解し、誠実に実行する
 4.代表でいる・・・今できる自分の役割は何かを考える(当事者意識を持つ)
 5.全体をとらえる・・・全社全体の視点から自分の役割をとらえる

○仕事で達成感を味わうための「5つのルール」
 1.自分で決める・・・目標とノルマの違いを理解する
 2.(目標から)逆算して発想する・・・実現のための計画を立てれば夢は目標に変わる
 3.「どうすれば」で考える・・・できると考えれば方法は見えてくる
 4.細かく刻む・・・「できる目標」を立てていくことが重要
 5.全力でやる・・・がむしゃらにやって自分を納得させる

○仕事を通じて成長を実感するための「5つのルール」
 1.高く置く・・・自分をレベルの高いところに置いてみる。無意識のうちに高
          いレベルの仕事ができるように自分を鍛える
 2.真似る・・・できる人を真似ることで自分を成長させられる
 3.自責でとらえる・・・他責ではなく、自責でとらえることで課題が見えてくる
 4.振り返る・・・経験は振り返ることで教訓になる
 5.パターンをつかむ・・・個別に存在する成長のパターンをつかむ。仕事をつ
              まらなくしている要因を見つけ、自分でモチベーシ
              ョンをコントロールする。

○一体感ある仕事をするための「5つのルール」
 1.把握する・・・一緒に働くメンバーの名前とやっている仕事を把握する
 2.発信する・・・情報を自ら発信することで、人と情報を集める。「自分はこ
          う思う」ということを常に発信する
 3.支援する・・・周囲が困っているときには、手を差し伸べる
 4.巻き込む・・・人の輪を拡大させていく
 5.感動する・・・「おめでとう」と言う人だから、「おめでとう」と言われる
          ことができる


吉越式利益マックスの部下操縦術(吉越浩一郎)

2009-05-30 19:38:31 | 仕事術
第1章 部下に仕事をまかせなさい

○上司の常識は間違っている
 ・会社は学校でも仲良しサークルでもない
 ・部下を育てることが、管理職の仕事ではない
 ・「ホウレンソウ」は百害あって一利なし
 ・上司はできるだけ早く帰宅しろ
 ・自力の成功体験が人を成長させる
 ・仕事は生きがいではない
 ・上司は、部下に嫌われてこそ本望

○飲み会に連れ回す上司は下の下
 ・外資系企業では上司が部下を誘うことは、よほどのことがない限り異常。
 ・欧米の企業のビジネスパーソンはスキルやビジネス経験に見合う対価を報酬と
  して得る存在、つまりプロフェッショナルであると自覚している。
 ・会社は学校でも仲良しサークルでもない。会社にいる間は、仕事に対する厳格
  な姿勢を崩してはいけない。
 ・経営の中枢にまで達していない管理職でも、鳥の眼で俯瞰をし、トップの視点
  から物事の本質をつかみ取る気概が必要。
 ・上司に育ててもらおうと思う部下はダメ。仕事は自分で習うもの、時には盗み
  取るものとはっきり割り切って、部下に「勘違いするな」といってあげればいい。

○仕事は教えてもらって覚えるものではない
 ・どう逆立ちしても無理だという仕事を与えているなら、それは上司として誤っ
  た指示を出していることになる。
 ・部下に育ってもらうのに一番いい方法は、場を与えてあげること。これはと思
  う部下なら2段でも3段でもハードルを上げて苦しめてあげれば、それが飛躍
  的な成長につながる。
 ・デキるリーダーは「野性味」をもっている。ただ単に優秀で頭が切れるという
  だけでは、不十分。
 ・大声であいさつし、廊下の中央を歩け。自信をもって振る舞っているリーダー
  に対して部下は、このうえない安心感を抱きます。これこそが群れを統率する
  リーダーの隠然たる力であり、その力がチームをして闘争心を表に出して戦う
  組織に変えていく。

○帰宅時間の早い上司こそ有能だ
 ・無能な管理職は仕事を抱え込む。いかにも自分が有能であるかのように装い、
  1人で何でもこなそうと考えている管理職は、部下を信じることのできない度
  量の小さな、ダメ管理職。
 ・「ホウレンソウ」は百害あって一利なし。達成すべき仕事・任務が明確で、あ
  とは自由にやって構わないという権限を得ていたら、途中の「ホウレンソウ」
  は必要ないはず。自分の考えで仕事を行い、最終的な結果だけを伝えればすむ。
 ・思い切って、部下に仕事を任せる。大切なのは、あくまでも主導権を握ってい
  るのは部下というスタンス。途中で問題が生じた場合も、権限を与えているの
  だから部下が自分で何とかすべき。
 ・自力の成功体験が部下を成長させる。
 ・自分、部下、会社のために、仕事の権限と情報を共有化する。どんなに有能で
  も1人の人間が自由にできる時間には限界がある。部下もレベルの低い作業し
  かできない。会社としても人的資産を無駄にしている。部下に大事な交渉を任
  せないと対外的な仕事上のキーパーソンとの間にも、自分だけしか信頼関係が
  結べないことになる。

○仕事は「ゲーム」、だからこそ絶対勝つ
 ・楽しみながらも絶対に勝たなければならない。自分の判断でプレーができるか
  ら面白い。実戦にあたっては戦略を練り、局面の展開を読むことが重要。
 ・しかし、燃え尽きるまで無理をして現状にしがみつくべきではない。

○何よりもスピードを優先せよ
 ・橋か、船か、迷っている時間はない。四の五のいう前に、まず川に飛び込み、
  そこから考えろ。
 ・あたりをつけたポイントにいきなりアプローチしてしまう=川に飛び込む。計
  画に時間を使うより、実行に時間を使う。
 ・スピードは、有能なリーダーほどその特質として備えている要素だが、それゆ
  え部下は緊張を強いられることになります。それはデキる上司をもつ部下の使
  命であり、仕事の何たるかを身近で見せてくれるのだから、こんなにありがた
  いことはない。

○部下に媚びるな。嫌われてこそ本望である
 ・仲良しクラブはやめてくれ。会社にマックスの利益をもたらすかどうかだけを
  考えるべき。
 ・会社のために正しいことを、あえていう。正しいと思ったことを部下に命じ、
  実行していける管理職が本物の管理職。
 ・「あの課長は厳しいけど、仕事はスゴイよな」という信頼感が、最後は部下を
  やる気にさせ、動かす。

○仕事ができるのか、運がいいのか
 ・仕事で少しでも成果をあげようとすれば大変な努力が必要。
 ・なぜ売れるのか、繰り返し問う。仕事の完成度を高めるのに必要なのは、情報
  に裏打ちされたロジック。
 ・努力は決して裏切らない。ロジカルシンキングは筋道を立てて考える習慣を身
  につけ、仕事の中で活かしていくということに尽きる。
 ・本当に努力を積み上げて着実に仕事をこなしてきた人には(運では)絶対にか
  なわない。


第2章 部下はあなたのここを見ている

○こんな上司は、ダメ上司
 ・情報をかくす人
 ・小さなウソをつく人
 ・責任追及を曖昧にする人
 ・部下のフォローに気をつかう人
 ・手取り足取り、部下に教える人
 ・部下を選ぶ人
 ・女性部下を特別扱いする人

○会社にとって正しい情報はすべてオープンにする
 ・情報を一人で独占して経営の舵取りを行うのがワンマン。管理職は情報を盾に
  部下を操縦しようとするのではなく、部下との間の“情報格差”を埋めること
  で、そこから導かれる答えが自分と同じようになるようにしていくべき。
 ・情報を隠すことは、自分自身が無能であることを悟られまいとする隠蔽工作で
  もある。
 ・会社の中で飛び交う情報は、血液。
 ・新人も社長もない「さん呼び」運動で組織のフラット化を目指し、情報の流れ
  を遮る障壁を取り除く。自由闊達な意見交換のきっかけにする。

○“部下のウソ”とどう接するか
 ・日常的にウソの煙幕が張り巡らされていることに敏感になるべき。人間は過ち
  を犯し、保身のためにウソをつく。
 ・“ウソ”には降格も辞さない厳罰で臨む。上に立つ人間は是は是、非は非とし
  て揺るぎない姿勢で部下に接する。本人に意欲と能力があれば、自ら学んだ教
  訓を活かして再びはい上がり、さらに上を目指すことも可能。
 ・大きな成果は小さな約束から。いったん決めたことを守るのは当たり前。遅刻
  や就業時間内での怠慢な仕事ぶりも会社に対する背信行為。

○再発防止策はすばやく、全社的に
 ・誰の責任かを、必ず特定する。その分野を担当している社員に責任が生じるの
  は当たり前。
 ・失敗を憎んで部下を憎むな。再発防止策を作り上げない限り、必ず誰かが同じ
  問題を引き起こす。
 ・管理職の責任とは、部下の失敗を責めることではない。事態の収拾を全力で図
  ると同時に、その失敗をケーススタディとして分析し、再発の防止に努めるこ
  とが求められている。
 ・最後に全社的視野で「横展開」(=徹底的に検証)する。本当の底力が発揮さ
  れるのは、大きな障害が立ちはだかり、にっちも さっちもいかなくなった時。

○仕事は部下に教えるな
 ・仕事の方法は、誰かの方法を盗み見て学び、自分で現場体験を重ねることで生
  み出した暗黙知。
 ・つまらないことでも熱意をもって取り組むことで、お手本を盗み取り、自分の
  技能・スキルにすることができる。
 ・自分で技を盗み、習うことはできても、誰も教えることはできない。部下が盗
  みたくなる技を持て。

○できる社員2割、落ちこぼれ2割の法則は本当か?
 ・利益の8割は上位2割の社員によってもたらされている。上位2割の次の6割
  は、何とか自分の給料分は稼げる。
 ・上位2割の社員には、まとまった、しかも難しい仕事分野を継続的に担当して
  もらう。
 ・6割の平均的社員はデッドラインで管理する。
 ・あくまでも主体性を持たすことが目的。常に到達すべき任務・目標を明確にし
  つつ、本人が決めた進め方について管理職としての的確なアドバイス・指摘を
  してあげることが必要。
 ・宝の持ち腐れ状態になっている人、そういう人が当たり前のように上にどんど
  ん上がれる仕組みが必要(例「課長代行制度」)

○残業禁止で、19年連続増益
 ・仕事を支える基本は体力であって、その上に気力ややる気といった要素が乗っ
  かり、能力が問われるのは最後。
 ・オフィスは図書館のように静かなもの。一定時間の静粛を守るルールを導入
  し、条件つきの締め切りを設けて自分を追い込むとそれなりの力を発揮する。
 ・「できるだけ効率よく仕事をしよう」と考え、部下にもそのことを強く伝え
  る。締め切りのない仕事は永遠に終わらない。

○女性を活かせる上司、活かせない上司
 ・一般に女性はエモーショナルで、感情に流されがちだといわれるが、むしろ論
  理的に考えて行動する人が多い。言葉を尽くして丁寧に説明し、「なぜそれが
  必要か」を理解してくれたら、自分で判断して進める力を持っている。
 ・女性が思うように力を発揮できないとすれば管理職に問題がある。女性という
  ことで先入観を持たず、あくまで能力に応じた客観的評価を心がけることが大切。
 ・一般に優秀な女性ほど完璧な仕事を目指す傾向が強く、どうしても時間がかか
  る。時間に対する配慮をしっかりして早め早めの対応を心がけるよう要求すべき。

○性別よりも能力別のスタンスで
 ・男女の区別なく昇進できるシステムでありながら、実際には女性の昇進を妨げ
  る=「ガラスの天井」。
 ・管理職は偏見をもたずに結果を評価し「ガラスの天井」をぶち破る必要があ
  る。ストレス耐性はむしろ女性のほうがある。
 ・女性社員の魅力を引き出すために求められるのは、論理的に説明する力であ
  り、ぐいぐいと仕事を進めていく腕力。
 ・プレゼンの要点は、A4用紙1枚にまとめる。


第3章 部下に嫌われてこそプロ上司

○リーダーの心得
 ・意思はトップダウンで下ろせ
 ・自ら現場にいき、リアルな情報に触れろ
 ・部下に「察してもらえる」と思うな
 ・派閥をつくるな
 ・完璧よりスピードを重視せよ
 ・心を鬼にして決断せよ
 ・朝令暮改を恐れるな
 ・成功するまでやり続けよ

○調整型の上司はよいリーダーか?
 ・調整型は、本来のリーダーとしての役割を実際には果たしていない。
 ・スピード感をもって部下を駆り立てるリーダーが必要。
 ・みんなが賛成した意見にだけ従って企業戦略を練っても、世界を相手にビジネ
  スなどできない。

○ものわかりのいい上司ほど墓穴を掘る
 ・自分が高い場所に留まって下を眺めたり、下からの報告を待つのではなく、自
  ら現場に足を運んで実際の事実を把握し、そのうえで生の声、意見、考え方を
  自ら判断する。これこそが現場力であり、管理職に求められるスピーディで正
  確な判断を下さ支えしてくれる力。
 ・現場を熟知、確認したうえで、自分で決めたあるいは現場と合意した指示を自
  信をもって下す、トップダウンが必要。

○部下は「一を聞いて一も知らず」と心得よ
 ・有能な管理職は、まず自信をもって結論を打ち出す。そのうえで、それはこう
  いう理由だから間違いない、と自信をもって説明する。その上司の言葉を信じ
  て、部下は仕事に邁進できる。

○上司も部下もお互いを選べない
 ・自分のまわりを引きつれてきた人間だけで固めるようなら、その再建は失敗す
  るか、大変な苦労を味わう。逆に単身に近い形で乗り込んでくるトップは、旧
  幹部の抵抗にあいながらも一歩も引かぬ気概が初めから備わっているのでほぼ
  成功する。
 ・社内組織から閥などという存在は排除するのが正解である。
 ・共通の目的意識がチームの一体感を演出する。部下の無能を嘆くのではなく、
  部下にどう戦力として経験を積ませていくかを考えるべき。

○辞めるという部下を引き止めるな
 ・理不尽な要求や命令に接することで、どうリーダーとして振る舞うべきかを学
  ぶ。フォロワーシップを身につけることが、つまりはリーダーシップを学ぶこ
  と。ゴーサインが出された後には、黙って従うのがチームの鉄則。
 ・不平不満が組織をダメにする。不平不満をもらす上司には人望がない。
 ・独立するつもりで仕事をする。

○誰が何といってもやりとげる
 ・迷ったら現場に戻れ
 ・職場の仲間は、互いに厳しい仕事を抱え、課題をクリアしていくことで業績を
  上げるプロのビジネスパーソン。
 ・できるマネジャーの資質は、人柄は温厚であっても「厳しさ」を持っていること。
 ・まず「できっこない」という先入観を捨て去る。成功するまでやるから成功する。

○やればできたぞ、ノー残業デー
 ・デッドラインを徹底して締め切り効果による集中力を高める。
 ・抵抗勢力には怯まない、日和らない。たとえ反発され、返り血を浴びる事態に
  なっても正しいことは断行する。
 ・会社のための出血なら、厭わない。

○君子は朝令暮改を恐れない
 ・巧遅をよしとするのは間違いで、常に拙速が正しい。計画に時間をかけるより
  も、実行に時間をかける。

○締め切りを決めて火事場のバカ力を出す
 ・「ホウレンソウ」ではなく、デッドラインで仕事の進行を管理し、仕事の遂行
  自体は部下に一切任せる。
 ・部下の能力に応じて、時には小分けにした仕事量に応じてデッドラインを設け
  る配慮も必要。
 ・本来、上司は目標を明確にして仕事を与え、そこにどう到達するかは部下が考
  え、それを実行に移して仕事を終わらせるべき。部下は、自律的に時間を管理
  し、なすべき業務に費やす時間を割り振りすることで、最終的に効率を上げる
  手法を自ら学んでいく。
 ・デッドラインは絶対的なもの、死守せよ。仕事に対する甘えを捨て、責任をも
  って自分の領域を全うするプロになってほしいと願うからこそ、衆人環視の中
  で叱ることも必要。

○会社は辞めても、辞めなくてもいい
 ・技術やスキルもない人を、高い給料を払ってまで雇いたいと考える酔狂な会社
  は絶対にない。
 ・何があっても会社に留まりたいと考える人ほど、何かあると真っ先に切られて
  しまうもの。
 ・本当に会社を救える社員は、むしろ会社と対峙しているという姿勢を貫いている

情熱仕事力(リコ・ドウブランク)

2009-05-30 19:35:33 | 仕事術
○仕事が何であれ
 どんな仕事でも、自分なりのゴールを設定することでやりがいが生まれます。
 ゴールを設定するときのポイントは、何をするかではなくどのようにするか。
 たとえ与えられた仕事が望みどおりのものでなくても、それをどのように進める
 かは自分で決めることができます。
 ここにやりがいが生まれてくるのです。

○本能
 私たち一般人には神業に見えるスポーツ選手の華麗なプレーですが、彼らに聞く
 と、どうしてそれができたのかわからないと言うのです。
 考えてできるものではなく、本能的なものなのです。
 それが、真のプロフェッショナルのあり方です。

○パラダイムシフト
 今までの既成概念で、“ホテルはこうあるべき”“サービスはこうあるべき”と
 言われていることを覆したい。
 最初は誰も信じてくれなくても、それをスタンダードに変えていくのです。

○目的を持つ
 どんなことにでも目的を持ちましょう。
 習慣だからする、というスタンスではつまらない。
 自分は何のためにそれをしているのか。
 そう意識することで、人生も仕事も充実します。

○ライフバランス
 私は、仕事とプライベートをしっかり分けています。
 生活のバランスを取るのは、あくまでも自己責任です。

○サービスありき
 まずサービスありき。
 次が、プロダクト。
 そして、その後に続くのがプロフィットです。
 プロフィットを最優先すると、短期的な成功しかありません。

○バトンをつなぐ
 私たちのサービスのコンセプトは、ミスティーク。
 非常に能力の高い人たちが一緒になって働くことで、ミスティークが生まれます。
 一つのミスティークを作り上げているのは、実は何百個もの小さなミスティークです。
 小さな実績の積み重ねが大きな成果を生むのです。

○プランニング
 ベストを尽くすためには、サービスのプロセスをきちんとプランニングすること
 が必要です。
 このプランニングに率先して参加し、かつ楽しめる人が、本当のサービスマンで
 しょう。

○仕事に愛
 どんな職業においても言えることですが、自分のしている仕事に愛を感じなけれ
 ばするべきではありません。

○ビジョン
 ビジョンを立てることは重要です。
 しかし、本当に重要なのは、すべてのスタッフがビジョンをきちんと理解し、信
 じ、自分のこととして考えられているかということです。

○自分を信じる
 34歳で初めて総支配人に就任したときは、大きな不安に駆られました。
 しかし、自分で自分を信じられなければ、他人から信じてもらえることなどでき
 ないのです。

○最高を選択する
 常に最高のものだけを受け入れること。
 安いウールのコートを買うよりも、多少高価でもカシミアのコートを買うことを
 勧めます。
 長い目で見れば決して高い買い物ではないからです。
 従業員についても同じことが言えます。
 最高の従業員だけが、最高の満足と結果をもたらします。

○適材適所
 インタビューを通して引き出したその人の才能に応じて、適材適所に配置するよ
 うにしています。
 才能が何かということよりも、会社が才能を生かせる場を提供してあげることが
 大切です。

○逆さピラミッド
 私は、時々組織のピラミッドを逆さまにして考えてみるんです。
 私が一番下にいて、スタッフが一番上にいる。
 スタッフこそが、組織にとって最も大切な財産なのです。

○中堅社員
 ビジネスが成功するか失敗するかの鍵は、中堅社員が握っています。
 トップと社員の間に立つ彼らが情報の橋渡しをしなければ、そこでコミュニケー
 ションはストップしてしますのです。

○エンパワーメント
 スタッフが仕事に対して誇りや達成感を持つためには、自由が必要です。
 彼らの目を覆っているブラインドを外してやれば、彼らは素晴らしい力を発揮し
 てくれるのです。

○参謀とメンター
 リーダーの成功は、優秀な参謀と、信頼できるメンターの存在に支えられています。

○ポジティブ伝染
 私が毎朝ハッピーで元気な笑顔で出社すれば、スタッフもハッピーで元気になれ
 るのです。
 モチベーションは伝染します。
 連鎖反応を生かしながら、スタッフのモチベーションを引き出していくのです。

○モチベーションアップ
 チームのモチベーションを上げるためには、リーダーがやるべきことはたくさん
 あります。
 でも、何より大切なのは、「この人の成長のために教えてあげたい」「皆に仕事
 を楽しんでほしい」という純粋な気持ちです。

○回り道
 身の回りで起こるすべてのことは、起こるべくして起こったのです。
 一見遠回りのように感じる苦難や問題も、それは最良の結果にたどりつくために
 必要なプロセスなのです。

○環境を選ぶ
 ホテルマンは、過去の経験や自分の価値観がすべて接客態度に出てくるのです。
 だからこそ意識的に環境を選ぶ努力が必要です。

○遊び心
 楽しい出来事は、ただじっと待つのではなく、自分でつくっていけばいいのです。

○分かち合う
 人生においては、人から何かを与えられるよりも、分かち合うほうが幸せです。
 この職場に来るのも、決してお給料をもらうためだけではありません。
 この仕事が好きで、それをチームで共有するのが幸せだからです。

○比較は不要
 他人と比較する必要はありません。
 ただ、ベストを目指すのみです。

○コミュニケーション
 争いごとや衝突の原因は、すべてコミュニケーション不足や誤解にあります。
 誰が正しいとか、誰が間違っているとか、そういうことではなく、みんな違いが
 あって当たり前なんだと認識しなければなりません。

○失敗の受け止め方
 罰として1週間のジャガイモの皮むきを命じられたときは、その1週間で誰より
 も完璧にジャガイモをむけるようにしました。
 失敗はきちんと受け止め、ポジティブに考えればいいのです。

○合言葉
 アンテナアップ、レーダーオン!


「まず動く!」人が、仕事は9割うまくいく(秋庭道博)その2

2009-05-25 00:37:36 | 仕事術
050 “虫瞰図的発想”と“鳥瞰図的発想”
   ・ときとして、空高く飛んでいる鳥のように、広い視界からものを見てみる
    ことも忘れない。
   ・あらゆることを個人だけの問題としてとらえるのではなく、組織の問題と
    してもとらえるようにする。

051 やる気のない人に遠慮しない
   ・手が空いた人は、他の人の仕事を手伝うようにする。帰宅の時間になった
    ら帰ってもいい。
   ・やるべきことをやっていれば、そんなに気をつかったり、人の顔色を読も
    うとしたりする必要はない。
   ・責任を果たすことも、協調することも大切ですが、やる気のない人の分ま
    で引き受けて仕事をする必要はない。
   ※心理学者:内藤誼人
    「誰にでもいい顔をしようとするから、すぐジレンマに陥ってしまう」

052 自分を支えてくれるものをもつ
   ・自分が目指すものが実現できるように、自分から働きかけていく
   ※宮本武蔵
    「千日の稽古を鍛として、万日の稽古を練とする。」
   ・最大の敵は、自分自身の怠け心
   ※柳生宗矩
    「われ人に勝つ道を知らず、われに勝つ道を知る」
   ・自分が人と競争しているように見えることでも、本質的には、自分が自分
    の怠け心や、あきらめ心と戦っている。
   ・自分を支えてくれているものをもつという目的に向かって努力を忘れない。

053 ひと段落したら、かたづけよう
   ・自分がやった仕事の復習になることであり、全体を俯瞰することになる。
   ・仕事は、手順と集中
   ※サントリー社長:佐治信忠
    「自分から『やらせてください』といってくるのが、できる社員です。」

054 教えられることは教えよう
   ※フランスのモラリスト:ジュベール
    「教えることは二度学ぶことである」
   ・自分の後輩や部下などから質問があったときには、「自分で調べろ」など
    と突き放すようなことはしないで、できるかぎり教えるようにする。
   ・相手の立場に立って話をするという余裕と技術がないと、コミュニケーシ
    ョンは成立しない。
   ・教えることで身につくのは、「自分の知識が正確になる」「自分の表現力
    が豊かになる」
   ・だれとでも、スムーズにコミュニケーションがとれるようになることも、
    一人前と認められる条件の一つ。

055 やっつけ仕事をしない
   ・不誠実な仕事をすれば、それが一回だけのことであっても、信用や信頼を
    失う。
   ※渋沢栄一
    「交際の奥の手は至誠である」(あらゆる人間関係はまごころによって支
    えられ、発展していく)
   ・一つのやっつけ仕事によって、その人の仕事や存在が全否定されかねな
    い。やったことがマイナスの成果にしかならない。
   ※ライター:野村昌二氏
    「働く人の意欲は、自分の仕事が正当に評価されることの喜びに加え、や
     りがいによって支えられている」

056 現場からの提案を
   ・仕事をできるだけ効率よくするためには、それぞれの人が、それぞれの立
    場で、感じていること、考えていることをオープンにしていくしかない。
   ・仕事に早く精通するには、与えられた仕事をこなせるようになるだけでは
    不十分で、よりよくビジネスを発展させるための提案力を養うことが必要。

057 仕事にあった生活スタイルにする
   ※大前研一氏
    「行動を具体的に変えないかぎり、決意だけではなにも変わらない」
     →時間配分を変える、住む場所を変える、つきあう人を変える
   ・現状を固定して考えないで、目的により近づくにはどうしたらいいかとい
    うことのほうから考える。


第5章 空気を読むのが「早い」人は、人に好かれる

058 失敗談ができるようになろう
   ・人間というものは、相手が自分より恵まれていたり、すぐれていること
    を、人前で、改めて確認させられるようなことを好まない。
   ※フランスの思想家・科学者:パスカル
    「人からよくいわれたいと思ったら、自分のよいところをあまり並び立て
     ないことである」
   ・人間というものをよく知っている人ほど、自慢話などしない。自分のこと
    を話題にして話をするときには、自分がヘマをしたり、失敗した話をする。
   ・その場の空気を読んだり、場を盛り上げたりすることの基本は、人間のう
    ちにひそむ、こうした機微をよく知ること。

059 葬儀場でゲラゲラするな
   ・場の空気を読むとは、その場にいる人の心理を読む
   ・すべての基本は「自分がされたらイヤだな」と思うことは相手にしないと
    いうこと
   ※ドリームインキュベーター代表取締役:堀紘一氏
    「学歴ではなく、卒業後の学習歴が重要なのだ」

060 「人間(じんかん)距離」を知る
   ・物理的距離を間違えないことも、その場の空気を良好に保つことの基本に
    なっている。

061 心理的距離にも敏感になろう
   ・心理的に距離がある人にいいたくないこと、聞かれたくないことの最たる
    ものがプライバシーに関すること。

062 上座・下座というものがある
   ・日本間の場合、床の間に近いところが上座。洋風でも中華風でも、一般に
    入口から遠いところが上座。
   ※江戸後期の儒学者:佐藤一斎
    「少にして学べば、壮にして為すあり。壮にして学べば、老いては衰え
     ず。老いて学べば、死して朽ちず」

063 人間距離が読めないと事故が起きる
   ・親友同士であっても、越えてはならない一線というものがある。
   ※ドイツのことわざ
    「あいだに立てた垣根は、友情を常に新鮮にしておいてくれる」

064 共通の話題がすぐに見つかる、魔法の“呪文”
   キ=季節、気候などの話題
   シ=趣味の話
   ニ=ニュースに関する話題
   タ=旅についての話
   チ=知人(共通の)に関する話題
   カ=家庭、家族の話
   ケ=健康に関する話題
   セ=姓名の話
   シ=仕事に関連した話題
   衣=衣についての話
   食=食についての話
   住=住についての話
   ※日産自動車社長:カルロス・ゴーン氏
    「私は業務の95%をコミュニケーションに費やしています」

065 人に好かれる人になる
   ※戦国武将:小早川隆景
    「侍は、如何に才智あるとても、人好きせざらんは、物ごと無骨に世事に
     疎し」
   ※江戸時代の軍学者:北条氏長
    「人はその得手を用うれば万人善人となる。その不得手を用うれば万人悪
     人となる」
   ・相手のなかのプラスの面に目を向けて、その部分を評価したり、自分の参
    考にしたりするようなつきあい方をする。
   ・日常的に相手の長所に意識的に目を向けようとすることで、そのつきあっ
    ていく過程において、人間そのものや、さまざまな場面について、あると
    きは総合的に、あるときは分析的にアプローチしたり、発想を変えて考え
    るという能力が身についていく。

066 気分が変われば、空気が変わる
   ・新たな話題を提供する、場の雰囲気を変える、場所を移動する、人間の組
    合せを変える

067 シルバーシートに座ろう
   ・その席を必要とする人がいた場合に、その席を譲るため
   ※フランスの文学者:サルトル
    「人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである」

068 噂好きの人を警戒しよう
   ※スペインのことわざ
    「君といっしょに陰口をいう者は、君の陰口もいうだろう」
   ※アメリカ初代大統領:ワシントン
    「その席にいない人を非難するな」

069 体調の悪いときは人前に出ない
   ※JT社長:木村宏氏より
    行動するときに考慮しなければならないころは、「今やるべきタイミング
    かどうか、今やることで最大の効果が得られるかどうか」

070 敬語に強くなろう

071 応対に「序列」をつけない
   ・先方への対応に“序列”などつけない。誰に対しても、はじめから終わり
    まで誠意を込めて、同じような丁寧さで接するようにする。

072 「空気」=その場の「会話の流れ」、「雰囲気」
   ・空気を読むということは、その場の「会話の流れ」や「雰囲気」を汲み取
    って、その席にいる全員への配慮ができるかどうか。


第6章 自分のやる気に火をつけるのが「早い」人は、人に応援される

073 自分を信じよう
   ※ロシアの作家:ゴーリキー
    「才能とは、自分自身を、自分の力を信ずることだ」
   ※彫刻家:岡本太郎
    「専門であろうがなかろうが、体当たりして生き抜くことが人生の極意で
     あるはずだ」
   ・みずからを信じ、自信をもって、積極的に日々の仕事に立ち向かう人が、
    仕事にも早く熟達する。
   ※アメリカの詩人・思想家:エマーソン
    「自信は成功の第一の秘訣である」 

074 不満ばかりの現状を乗り越えるために
   ※経済キャスター:西村晃氏
    「不景気というのは、アイデアを出した人が勝つ経済」
   ※作家:江坂彰氏
    「嫌な上司にめぐりあったときこそ、サラリーマンの器量の磨きどころ。
     忍耐力、知恵、政治力を含めて、人間の器量が試される」
   ・チャレンジ精神とは、現実から逃げないこと。
   ※実業家:有田一壽
    「苦しみに真正面からぶち当たること以外に、苦しみから逃れる道はない」

075 人の成功を喜べる人になる
   ※戦国武将:北条氏康
    「人の功労を盗まざれ」
   ※伊藤忠商事社長:小林栄三氏
    「下が期待しているほど上は見ていない。でも、下がバカにしているほど
     上はバカじゃない」
   ・人の成果をうらやんだり、ケナしたりしない人ほど、自分の仕事に積極的
    な人。
   ・フェアさと、やる気と、情熱とが、人々の心を揺るがす。人の成功を素直
    に喜ぶことができる人になる。

076 「あきらめる」のは、最初から何もしないのと同じ
   ・やる気になったことを実現するには、途中であきらめない。
   ※ナポレオン
    「この世で最大の雄弁家は成功である」

077 与えられるより、与える人になろう
   ※アメリカの小説家:マーク・トウェイン
    「自分を励ます最上の方法。それは誰かを励まそうと努力すること」
   ※ノルウェーの劇作家:イプセン
    「他人のために尽くすことによって、自分の力を量ることができる」

078 なぜ、積極的に発言できないのか?
   ・積極的に発言することによって、精神的にも、ビジネスの内容などについ
    ても、早く独り立ちすることができるようになる。
   ・出過ぎた杭は、注目されたり認められたりすることが多い。
   ※イギリスの評論家:サミュエル・ジョンソン
    「今から一年も経てば、私の現在の悩みなど、およそくだらないものに見
     えるだろう」

079 努力を笑うなかれ
   ※宮本武蔵
    「一日怠れば我にわかり、二日怠れば人にわかる」
   ※中庸
    「人一たびしてこれを能くすれば己百たびす」
   ※エジソン
    (成功を導くものは)「九九パーセントは汗」

080 「現場で汗を流す」ことこそ、熟練の王道
   ・知識を血肉化し、知恵として生かしていくためには、どうしても経験とい
    うものが必要。
   ※土光敏夫氏
    「考えるより当たれ。体当たりによって生きたアイデアが生まれる」
   ※フランスの哲学者:デカルト
    「経験というものは、人が知識において進めば進むほど、その必要性を感
     じさせるものである」
   ・新たな場なり、新たな仕事で汗をかこうとしない人は、次第にその存在価
    値を認められなくなっていく。
   ※日本能率協会顧問:畠山芳雄氏
    「同じ仕事を長くやれば、しだいに手加減の仕方がわかり、苦労がなくな
     る。そうして謙虚さを忘れ、変化に対して腰が重くなり、やがて能力は
     飽和するのである。」
   ※言語学者:外山滋比古氏
    「汗を流して、体で考える。観念としての知的生活は反省が必要であ
     る。」

081 悪条件を克服する力の源泉
   ※講道館の創設者:嘉納治五郎
    「人生には、何よりも、『なに、くそ』という精神がいちばん重要だ」
   ※久原鉱業の創設者:久原房之助
    「だれがなんといおうが、自分の心がへこたれなければ、へこたれたこと
     にならない」
   ・悪条件を克服する力の源泉になるのも、「へこたれてたまるか」という気
    力と根性

082 まずは、仲間とのコミュニケーション
   ※作家:司馬遼太郎
    「サラリーマンにとっては、遠い友よりも近くの仲間のほうが、はるかに
     日常の重大事なのだ」
   ※女優:高峰秀子
    「現場で働く人間にとって、何より嬉しいのは同じ現場の人間に慕われる
     ことである」

083 自分のために働く
   ※フランスの作家:アンドレ・モーロア
    「仕事は退屈と悪事と貧乏を遠ざける」
   ※歌人:与謝野晶子
    「厭々する労働はかえって人を老衰に導くが、自己の生命の表現として自
     主的にする労働は、その生命を健康にする」
   ※スイスの法律家・哲学者:ヒルティ
    「働きの喜びは、自分でよく考え、実際に体験することからしか生まれな
     い」
   ・「やらされている」という意識から抜け出して、みずから「やろう!」と
    いうように、自分の立位置や気持ちをチェンジする。
   ・自分で自分の生活を支えながら、自分のスキルアップを目指すために、会
    社という場を活用していると考える。

084 エキスパートになるための「六つの基本」
   ・自分の仕事を愛せよ
   ・決して学ぶことを怠るな
   ・国際的な経験を積め
   ・新しい事業機会を創出しろ
   ・昇給を望み、新しい肩書きを望むな
   ・今、自分のしていることに抜群に秀でろ

085 頼まれる人になる
   ※会社力研究所所長:長谷川和廣氏
    「上司のほうから常にコンタクトを求められる存在になれ」
   ※イギリスの物理学者:ニュートン
    「今日為し得る、だけのことに全力を尽くせ。そうすれば明日は一段の進
     歩があろう」
   ※アメリカの神学者・牧師:ウイリアム・チャニング
    「間違いと失敗は、われわれが前進するための訓練である」

086 ちゃんと自分を見ていますか?
   ※作曲家:梅谷忠洋
    「『自分のことは自分が一番よく知っている』という人は要注意人物です」
   ※評論家:河盛好蔵
    「ユーモアを解する人、ユーモアの感覚を持っている人とは、他人が自分
     を眺めているのと同じ目で、自分を眺めることのできる勇気と知恵をも
     っている人、ということができる」


第7章 先を読むのが「早い」人は、人生すべてうまくいく!

087 「先を早く読める人」が成功する

088 「もし、~なら」と「現在、~だから」
   ・「もし、~なら」を出発点にする(出発点を固定しないで未来を読もうと
    する試み)
   ・「現在、~だから」を出発点にする(事実を、未来を読むスタートにす
    る)

089 常に三つのレンズを持つ
   ※ボストン・コンサルティング・グループ日本代表:御立尚資
    「人は誰でもいつか固定レンズでモノを見るようになる。意識して、固定
     レンズ以外の3つのレンズを用意する」
     ①視野を広げる“拡散”レンズ
     ②狭く深く見る“フォーカス”レンズ
     ③思考をジャンプさせる“ヒネリ”レンズ
   ・この3つのレンズと、固定観念にしばられず、フレキシブルな対応が早く
    できるやわらかい脳が、「不測の未来」を予測する最大の武器

090 自分の世界を広げるために
   ・まず「現在」を知る必要がある。また、人々の願いや、時代の空気にも敏
    感でなくてはならない。
   ・活字を読む。何でも見てやろう、何でも聞いてやろう、何でもしてやろう
    というように積極的になって、自分の世界を広げること。

091 三上の原則
   ・文章をつくろうとするときによくまとまる場所・・・馬上、枕上、厠上
   ・ポイントになることや、キーワードなどのメモを忘れないこと。重要なの
    は、どんなときにもメモを可能なようにしておくこと。

092 「人類に共通する理想」から先を読む
   ・小さくは自分自身、大きくは全人類が、不合理だと思ったり、不便を感じ
    ていることを、少しでも解消するような、ビジネスなり運動なりが続く
   ※豊田佐吉
    「人のやったことは、まだ人のやれることの百分の一にすぎない」

093 トライ・アンド・エラーは「想定内」と考える
   ※工学院大学教授:畑村洋太郎氏
    「ある瞬間、『これしかない』という決定をしても、時間の経過とともに
     それは最善の選択ではなくなる」
   ・ある予測にもとづいて行動する場合には、次の二つのことが必要
    ①「絶対に的中するということはない」を前提にする
    ②失敗から学ぶ(はずれた原因を究明する)

094 新しいものは、常に“謀叛”だ
   ※小説家:徳富蘆花
    「自ら謀叛人になることを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀叛である」
   ※APAグループ代表:元谷外志雄氏
    「ビジネスでは、全員賛成するときはすでに機会を逸しています」

095 「グローカリズム」が教えてくれるもの
   ・グローバルな視点を持ちながら、ローカルに行動する
   ・“大状況”だけをベースにした先見力と、“小状況”だけをベースにした
    先見力だけではなく、あらかじめ両者を調和させる地点を発見しようとい
    う先見力がなくてはならない。

096 暗示で未来を作る
   ・先見力を発揮して、自分にとって好都合な未来を描き、そのことによっ
    て、みずからに暗示をかけるというのも、この世を生き抜いていく知恵で
    あり、技術でもある。
   ・未来は、事実と理詰めの延長線上にだけあると思うのは、あまりにも、こ
    の世や人間というものを知らなさ過ぎる。

097 予測力を向上させる実践トレーニング
   ・まず、今日一日を予測する
   ・さらに、一週間先を予測する
   ・また、一か月先を予測する

098 後輩から押し上げてもらう先輩になる
   ※リスク・ヘッジ代表取締役:田中辰巳氏
    「“変化する罪”を認識していないと、とんでもない陥穽にはまり込んで
     しまう」
   ・自分よりも若い世代と積極的に交流し、新しい時代への適応能力を高め
    る。
   ・これからの時代は、若い人たちに押し上げてもらうことができる人が、現
    役を続けることができる。

099 最善の手順と、最高の集中力が先見力を作る
   ※論語
    「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」
   ※ドラッカー:「仕事の優先順位の法則」
    「過去ではなく未来に学べ。問題ではなく、機会に焦点を合わせよ。横並
     びではなく、独自の方向を決めよ。無難で容易なものではなく、変革を
     もたらすものに照準を高くして合わせよ」

「まず動く!」人が、仕事は9割うまくいく(秋庭道博)その1

2009-05-25 00:27:27 | 仕事術
第1章 行動が「早い」人は、人に信頼される

001 暗黙の前提条件―求められているのは「早さ」
   ・仕事を依頼されたときには、その仕事が「正確さ」と「早さ」のどちらを
    要求されるものかを見極めることが重要
   ・日常業務においては、圧倒的に「早さ」が、より要求される仕事のほうが
    多い
   ※モルゲン人材開発研究所所長:澤田富雄氏
    「時間をかけて100点満点の仕事を上げてくる部下よりも、たとえ80
     点、90点であっても、一番早く仕事を上げてくる部下のほうが上司に
     強い印象を与える」

002 催促される人は、「ダメ」な人
   ・一人だけで完結してしまうような性質の仕事はない。関係する人も組織も
    「ホウレンソウ」を待っている。
   ・誰が、いつ、どんな情報を必要としているのかを察し、先方から催促され
    る前に、相手が必要としている情報を、すばやく、正確に提供することが
    肝要。

003 「人を活用する」という発想
   ・「人の力を借りて、それをうまく使う、活用する」という発想ができるよ
    うになると、仕事もおもしろくなる。
   ※アンドリュー・カーネギー
    「自分で仕事をするのではなく、仕事をさせる適材を見つける」

004 スタートが早ければ早いほど、仕事は早く終わる
   ※ベンジャミン・フランクリン
    「自分の仕事を追え。仕事に追われてはならない。」

005 先輩・上司を教材する
   ・まずは、先輩や上司のいうことにしたがって、その職種や職場での仕事の
    やり方を頭のなかに入れる
   ※アリストテレス
    「人に従うことを知らない者は、良き指導者にはなりえない」
   ・先輩や上司が培ってきた仕事や人間関係への対応力を、自分のなかに取り
    込む
   ※プリマハム創業者:竹岸政則氏
    「人に上手に使われることは、やがて自分が人を上手に使うための最良の
     修行である」

006 仕事をテキパキとするこなす3つのポイント
   ①自分の仕事の範囲を明確にする
   ②交渉ごとは直接の担当者と行なう
   ③できるだけ、決定権のある人を相手にする
    日常的にワンランク上の人へのアプローチを試みる

007 仕事は上機嫌でやる
   ※ドイツの経済学者:ワグナー
    「仕事は上機嫌でやれ」「そうすれば、仕事もはかどるし、からだも疲れ
     ない」
   ・イヤな仕事自体をおもしろくする
   ※アメリカの鋼鉄王:カーネギー
    「仕事がおもしろいふりをすると、それだけで仕事がほんとうにおもしろ
     くなるから不思議だ。疲れをあまり感じなくなるし、緊張もとけ、心配
     もやわらぐ」
   ・イヤな仕事のあとに、楽しみを設定する

008 NOといえる人になる
   ・場合によっては、はっきり「NO」といって断り、仕事量を増やさないこ
    とが、自分の担当している仕事をスピーディーになし遂げ、周囲からの信
    頼を裏切らないことにもなる。
   ・遠慮することなく「NO」ということが、自分にとっても、組織全体にと
    ってもプラス。
   ※明治・大正時代の思想家:三宅雪嶺
    「できる事でも、できぬと思えばできぬ」

009 整理整頓が行動を早くする
   ・行動が早い人は、身のまわりや、仕事をする環境の整理整頓や清潔さに
    も、気くばりを忘れません。
   ※日本電産社長:永守重信氏
    「ゴミ溜めみたいな工場で収益が上がっている会社があったら教えて欲し
     い」
   ※ファンドマネジャー:藤野英人氏
    「トイレのきれいな会社に投資しても儲かるとは限らないが、トイレの汚
     い会社への投資は必ず損をする」

010 時間は正確に!
   ・始めの時間だけでなく、「終わりの時間」も決める
   ・すべてのことを「時間換算で考える」習慣をつける
   ※イギリス海軍提督:ネルソン
    「生涯における予の一切の成功は、仕事を時機よりも常に15分早くした
     からである」

011 スケジュール表は、しっかり作る
   ・まずはスケジュール表をしっかり作る。1日の予定がわかると同時に、1
    週間なり、1ヶ月の予定なりが、ひと目でわかるようにしておく。
   ※戦国武将:毛利元就
    「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一日の計は鶏
     鳴にあり」
   ※プロイセンの軍人:モルトケ
    「初めに計画せよ。しかる後に実行せよ」

012 仕事は同時並行で処理する
   ・一つひとつを完結させてから次の仕事にとりかかるより、並行して仕事を
    するほうが、仕事の成果が大きくなったり、効率がよくなったりする。
   ・並行処理は手順(=優先順位のつけ方)をよくすることで可能になる。
    ①自分の仕事より、人に依頼する仕事を優先する
    ②交渉ごとは、自分の手順を考えながら対応する
    ③緊急で重要なことを、常に優先する

013 手順をよくするのは自分のため
   ・いろいろと工夫して会社での仕事を楽しみにする
   ※ロシアの作家:ゴーリキー
    「仕事が楽しみなら人生は楽園だ。仕事が義務なら人生は地獄だ」
   ※本田宗一郎
    「会社のために働くのではなく、自分が楽しく遊びたいために会社で働く
     のだ」


第2章 相手の気持ちや立場を察するのが「早い」人は、人を満足させる

014 お礼や連絡は、早くする
   ・人間関係というものは、お互いが、相手の気持ちや立場というものを推測
    して、できるだけ早くそれに応えることによって、良好に保たれ、発展し
    ていくもの。
   ・できるだけ早く相手の立場に立って行動することができる人が、ビジネス
    を発展させていくことができる。
   ※フランスの作家:モンテーニュ
    「賢い者が愚か者から学ぶことのほうが、愚か者が賢い者から学ぶことよ
     りも多い」

015 相手のリズムを乱さない
   ・相手の状況を、その場その場に応じて瞬時に判断するようにする。
   ・気をきかせるとは、できるだけ早く相手の立場を理解して、できるだけの
    配慮をすること。

016 話すことの二倍、聞く人になる
   ※古代ギリシャの政治家:デモステネス
    「話すことの二倍、人から聞くべきである」
   ・自分のことばかり話す人より、相手の話を聞いてくれる人を、だれもが歓
    迎する。相手を主役にしてあげる。

017 事前に何が必要なのかを考え、それを用意し、活用する
   ※中谷彰宏氏
    「仕事の打合せは、会う前にできることはいくらでもある。事前にテーマ
     や細かいポイントをFAXで送ってもらえれば、ちょっと時間の空いた
     ときに目を通して、ある程度のところまで考えを進めておくことができ
     る」

018 共感できることを多くしていく
   ・人は、自分が共感できる人に親近感を感じ、それが信頼感にもなってい
    く。
   ・まず、お互いの共通点を話題にする
   ・(共感することで)こちらが相手の立場に立って、話題を選んだり、気持
    ちを推し量ったりできるようになる。

019 自分から行動する
   ・ビジネスは基本的に50:50。
   ・「~してやっている」というような発想では、決して発展的な仕事はでき
    ない。
   ・仕事を請ける側が依頼先を訪問する、目下の者が目上の者を訪ねるなどの
    原則を認めつつも、お互いに都合がいいとか、便利だということなら、そ
    ちらのほうを優先したらいい
   ※江戸時代の米沢藩主:上杉鷹山
    「上に居りて驕らざれば則ち危ふからず」

020 まかせた仕事には、口出ししない
   ・「この人に、この仕事を頼むのは無理だ」と判断したのなら、その仕事は
    頼まない。仕事を頼んだのなら、最後までその人にまかせる。

021 人の小過を責めず
   ※菜根譚
    「人の小過を責めず、人の陰私を発(あば)かず、人の旧悪を念(おも)
     わず」
   ・人の小過を責めず
    人の小さな過ちをとがめるようなことをしないこと。
   ・人の陰私を発かず
    人が表に出したくないことをあえて公表すべきではない。
   ・人の旧悪を念わず
    過去における人の失敗を、ことごとに引き合いに出すようなことをしては
    ならない。

022 結論は早く出す
   ・仕事が早い人は決断力があって、結論を早く出している。結論を早く出せ
    る人と一緒だと、仕事はリズムに乗って、どんどんはかどる。
   ※イギリスの劇作家・批評家:バーナード・ショー
    「有能な者は行動するが、無能な者は講釈ばかりする」
   ※ドイツの詩人:シラー
    「機会は鳥のようなものだ。飛び去らないうちに捕らえよ」

023 「直行・直帰」を励行すべし
   ・合理的に処理できるものは合理的に処理して、ビジネスから不必要な心理
    的負担をなくす。
   ※オランダの画家:ゴッホ
    「早く仕事をするからといって、いいかげんな仕事をするわけではない。
     それはその人の持つ落ち着きと経験いかんの問題だ。」
   ※ネッツトヨタ南国会長:横田英毅氏
    「すべてに優先されるのが、ES(従業員満足)で、CS(顧客満足)は
     その後についてくる」

024 同僚とは、「○○さん」と呼びあおう
   ※ロシアの作家:ツルゲーネフ
    「目下の者たちに少しも気がねしない人間にかぎって、目上の人にはひど
     く気がねをするものだ」

025 己の欲せざるところを・・・
   ・自分が人からされたくないことは、自分も人にしない
   ※論語
    「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」
   ・相手の立場を理解して、相手を満足させるには、自分のほうから相手の立
    場を勘案しつつ、近づいていく
   ※聖書
    「求めよ、さらば与えられん」

026 相手の求める情報に応えよう
   ・相手が必要としている情報に、できるだけ早く応えるということは、こち
    らが相手の立場になって、積極的に相手の役に立とうとしているというこ
    とを示すもの
   ・相手が直接的、間接的に求めている情報を、いち早く提供するということ
    も、相手を喜ばせる
   ※日産自動車のトップセールスマン:増田叔久氏
    「たいせつなことは、お客様に喜んでいただくためにできることは何か
     を、常に自分に問いつづけることです」
   ・何ごとであれ、相手の立場に立って、相手によかれという思いや行動に、
    相手は満足してくれる

027 人は、「自分と違う」存在
   ・どんな場合にも、相手との間隔をどのようにとるかということが、きわめ
    て重要な問題。
   ※リンクアンドモチベイション取締役:藤崎雄三氏
    「部下が自分と同じ人間だと思い込んだ瞬間、上司のストレスは始まると
     いってもいいでしょう。部下は自分と違う人間だと肝に銘じることで
     す。」


第3章 アタマとカラダの切り替えが「早い」人は、人を安心させる

028 「朝令暮改力」をつける
   ・朝令暮改力とは、時に応じ、場に応じ、条件の変化に応じて、その時点で
    の最善の方法を、いち早く選択・実行できる能力

029 うまくいかないときこそ、前向きになる
   ・人は「ダメだ」と思ったときにダメになる。うまくいかないときには、そ
    れ以前にも増して前向きになることが必要。
   ・失敗に打ちひしがれてしまうのではなく、失敗を一つの教訓として、その
    後のビジネスや人生に生かしていくしかない。
   ※アメリカの雄弁家:フィリップス
    「失敗とは一つの教訓にほかならないし、好転する第一歩だ」
   ※住友信託銀行会長:高橋温氏
    「必要なのは、先が見えないなかで実行する、うまくいかなかったら撤退
     するというトライ・アンド・エラーのスピードです」

030 失敗に学ぶことのたいせつさを知る
   ・人間の能力や知恵には、“失敗すること”によって身についていくものも
    ある
   ※アマチュアゴルファー:ボビー・ジョーンズ
    「人は敗れたゲームから教訓を学びとるもの」
   ・仕事のやり方も時代感覚も、後輩のほうが時代にフィットしていたりする
    場合もある
   ※江戸時代の武家・茶人・造園家;小堀遠州
    「いかに古へよき事なりとも、当代に合わざる事をするは下手なり」
   ※ローランド・ベルガー会長:遠藤功氏
    「学ぶ対象には成功例も失敗例もあるが、とくにたいせつなのが失敗例で
     ある」

031 選択肢をどれだけ増やせるかを考える
   ・「選択肢を作る」「どれがベストかを考える」「決めて動く」。仕事ので
    きる人は、この三つを「早く」行う力をもっている。
   ※論語
    「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ」
   ※ソニー創業者:盛田昭夫氏
    「もし、『ここは自分の思った会社と違うな』と思ったら、あなた自身の
     ために、早く転職し、早くいいところを探すことを、私は勧めます。」

032 「褒め合いゲーム」で脳を鍛える

033 「恥をかけ、見栄を捨てよ、気取るな」(大日本麦酒社長:馬越恭平)
   ・新しいことはすべて、“非常識”なこと

034 多くの人との出会いが、頭と行動を切り替える知恵となる
   ・いろいろな人に出会うことで、その人たちから教えられることは、必ずあ
    る。人脈を広げることによって知ったさまざまな知識や知恵が、頭と行動
    の切り替えを可能にしてくれる。
   ※孔子
    「三人行えば必ずわが師を得。其の善き者を択びてこれに従う。其の善か
     らざる者にしてこれを改む」
    (三人で行動したら、きっとそのなかに自分の師とすることができる人を
     見つけるだろう。善い人を選んでそれを見習い、善くない人には、その
     善くないところを自分がしないように、自分を改めていく)

035 「YES」でも「NO」でもない選択がある
   ・目の前の二者択一しかないというから呪縛から解き放たれることが肝要。
    (代案や修正案の検討など)

036 気分転換のうまい人になる
   ・「時間を上手に切り替えて、仕事をすること」に早く習熟する。仕事から
    離れて頭やからだを休めたり、気分転換の時間が必要なことに早く気がつ
    き、早く実行できる人が、仕事でも成果をあげられる。
   ・なかなか休みがとれないのは、仕事の合間に休みをとろうとするから。
    「休日や休息タイムの間に仕事をするのだ」というように発想を変える
    と、かえって能率はあがる。
   ※フランスのモラリスト:ラ・ブリュイエール
    「時間の使い方がもっとも下手な者が、まずその短さについて苦情をい
     う」

037 ゆっくり急げ!(ヨーロッパの格言)
   ※戦国武将:武田信玄
    「戦いに勝つということは、五分を上とし、七分を中とし、十分を下とす
     る」
    (五分だとその後に励みが生じ、七分だと怠り心が生じ、十分は驕りが生
     じるから)
   ※作家:阿佐田哲也
    「勝負というのは全勝で乗り切るなんてものではなくて、十五勝して八勝
     七敗か、九勝六敗でいいのではないか」

038 言い訳をしない
   ・言い訳をする頭脳と時間があるなら、その頭脳と時間を返却することのた
    めに使う。
   ・言い訳などしないで、相手のいうことを素直に聞き、訂正すべきは訂正
    し、誤るべきは誤ったらいい。
   ・言い訳などする時間があるなら、自分の得点になることを早くする
   ※イギリスの政治家:ディズレリー
    「決して言い訳するな。決して愚痴をこぼすな」
   ※アメリカの出版業者:フェルブス
    「いかなる過ちも犯さぬ人は、通常何ごともなさぬ人である」

039 クレームはビジネスの宝庫
   ・ビジネスというものは、どうしたら顧客に歓迎される商品を作ることがで
    きるか、どうしたら取引先とうまくやっていけるかというようなことを、
    日夜考え続けることで成り立っている。
   ・これまでの研究や努力の過程では、気づくことができなかったことを指摘
    して、改善すべきヒントをくれている。
   ・持ち込まれたクレームについては、徹底的に相手の話を聞くべき。クレー
    ム=ヒント=チャンス。

040 がんばるばかりが能じゃない
   ※フランスの作家:ロマン・ローラン
    「英雄は自分のできることをした人だ。ところが凡人はそのできることを
     しないで、できもしれないことを望んでばかりいる」
   ※作詞家:秋元康氏
    「ここをがんばろう、あそこをがんばろうとするのではなく、このがんば
     りとあそこのがんばりはいらないと見直すことも必要ではないかと思い
     ます」

041 長期的視点を、常にもつ
   ・それなりの目標をもっていたり、それを周囲の人たちに話したりしている
    と、その目標を実現するのに都合のいい情報なり、いい条件の仕事なりに
    出会う確率も高くなる。
   ※市場価値測定研究所社長:藤田聰氏
    「自分が三年後、五年後、十年後に、ありたい姿というものが明確になっ
     ているかどうか」
   ※フランスの化学者:パスツール
    「偶然は準備のできていない人を助けない」

042 あきらめないところに、希望が生まれる
   ※イギリスの格言
    「心勇めば足軽し」
   ※松下幸之助
    「失敗の多くは、成功するまでにあきらめてしまうところに原因があるよ
     うに思われる。最後の最後まであきらめていはいけないのである」
   ※ヘレン・ケラー
    「希望は人を成功に導く信仰である。希望がなければ何事も成就するもの
     ではない」


第4章 仕事に精通するのが「早い」人は、人に尊敬される

043 仕事を早くおぼえたければ、「社史」を読め
   ・仕事を早くおぼえるには、「とにかく、いわれた通りになんでもするこ
    と」
   ・仕事には「理屈でわかるもの」と「理屈ではわからないものがある」
   ※作家:半藤一利氏
    「歴史をもって現代を見る。また、現代をもって歴史を見る」

044 質問力を高める
   ・仕事に早く精通するには、こちらから人に近づいていけるようになること
    が必要。
   ・質問力とは、その質問によって、これまでパッシブだったものを、アクテ
    ィブなものにしていくための技術。

045 一番先に手を上げる
   ・早く仕事に精通するためには、できるだけ早く自分の責任で仕事をさせて
    もらうようにすることがたいせつ。そのためには、どんな仕事であって
    も、「私がやります」と、いちばん先に手を上げる。
   ※元三菱電機社長:北岡孝氏
    「失敗の経験がない人間というのは概して目標が低い。高いバーを越える
     ときには必ず失敗があるが、その失敗はあとで生きてくる。」

046 予習より復習
   ・予習より大切なのは復習。これまで学んだことを学び直してみる(復習す
    る)ことによっても、新たな発見をすることができる。
   ※論語
    「学びて時にこれを習う、亦説ばしからずや」

047 まず、一勝
   ・仕事に対する気分、やる気、自信、周囲の評価を総合したものに支えられ
    て、その人の仕事力はついていく。そのためには、どんな場合でも、「ま
    ず、一勝」を目指す。
   ・自分の目的に向かって、「まず、一勝」というスタンスで、日々の仕事と
    つきあうようにすると、目標達成までの距離や時間も縮まる。
   ※作家:水木楊
    「組織で働くかぎり、目的をもたぬ人間は、目的をもっているほかの人間
     に使われるだけになる」

048 持続力をつける
   ・単位時間における能力が低くても、休みことなく続けることで、成功が得
    られる。
   ・仕事に早く精通したかったら、途中で投げ出さないこと
   ・何でもできるというのは、何もできないということでもある。「何でもで
    きる」ということのレベルは、それほど高くない。
   ※ボストン大学名誉教授:下村脩氏
    「なんでもおもしろいことはどんどんやりなさい。でも、難しいからとい
     ってやめてはだめ。最後までやり遂げてください」

049 脱・マニュアル
   ・一人前になるということは、マニュアルどおりに仕事がこなせるというこ
    とではなく、マニュアルを消化した上で、仕事に対して主体的にかかわっ
    ていけるようになること。
   ・マニュアルは、それを見につければいいというものではなく、それを超え
    るものとして存在している。
   ※評論家:上坂冬子
    「職場での仕事なんて、はっきりいってつまらないものが多い。そのつま
     らない仕事をどうやりこなすか、そのつまらない仕事を通じて自分をど
     う鍛えてゆくか、自分なりに考え、自分なりの手作りの生き甲斐をもつ
     ことが大事だと思う。」

人を出し抜く超仕事術(本田直之)

2009-05-06 14:56:23 | 仕事術
1.20代は「逆レバレッジ」に気をつけよ!
 ・レバレッジ思考で、仕事は無限大はかどる!
 ・「労力」「時間」「知識」「人脈」にレバレッジをかければ、“Doing more
  with less(=DMWL・少ない労力と時間で大きな成果を獲得する)”が実現で
  きる。
 ・20代ビジネスパーソンこそ、日々のトレーニングを大切に!
 ・「レバレッジ」とは「楽をしたり、手を抜くこと」ではない!
 ・まずは「やりたくないこと」を100あげる!
 ・早いうちから、長期・中期・短期目標を意識せよ!
 ・長期的目標から逆算して、中期、短期のすべきことを決めよ!
 ・20代のうちこそ、4つの「パーソナルキャピタル(労力・時間・知識・人
  脈)」を構築せよ!
 ・常にDMWLを意識した行動を心がけよ!
 ・パーソナルキャピタルにモチベーションをかけ算して初めて、成果が上がる!
 ・パッシブになるな、アクティブでいろ!


2.即効!「労力軽減」レバレッジ
 ・「労力軽減」レバレッジのポイントは4つある
  ①仕組み化
  ②無意識化・習慣化
  ③KSF(キー・サクセス・ファクター)を見つける
  ④その他(二毛作・言葉・エクササイズ)のレバレッジ
 ・労力を軽減させるためには、一時的に労力がかかる
 ・うまくいった事例は、きちんと振り返り「仕組み化」すること!
 ・マニュアル化とフォーマット化に労力と時間をかければ、パッシブ・ルーチン
  が、アクティブ・ルーチンに変わる!
 ・仕事に役立つことは、無意識にできるよう習慣化する!
 ・大きな習慣を作るには、小さな習慣から始めよ!
 ・習慣チェックリストを作成し、目標は具体的な数値を設定して、日々チェック
  せよ!
 ・KSFを見極めるために、仕事を始める前に「何をすべきか?」を考えよ!
 ・日常生活のすきま時間を活用する「二毛作」の発想を持て!
 ・「できない」とか「無理だ」という言葉をはくと、逆レバレッジがかかるので
  注意が必要だ!
 ・体調が万全だと、仕事の判断力もよくなる


3.簡単!「時間短縮」レバレッジ
 ・「時間短縮」レバレッジとは、時間資産を増やし、それを再投資して、DMWLを
  実現するレバレッジ
 ・「時間をかければ、かけただけ成果が上がる」というのは大きな誤解
 ・時間は「ためる」ことはできない。しかし、「増やす」ことはできる!
 ・時間を短縮するためには、一度、時間をかけることが大切!
 ・レバレッジスケジュールのポイントは5つある
  ①俯瞰逆算思考
  ②時間のルーチン化
  ③時間の天引き
  ④時間制限
  ⑤固定費の効率化
 ・カレンダーを活用し、アウトルック、PDAと連動させ、日々の細かいスケジュ
  ール管理を!
 ・パッシブな「ToDo」ではなく、アクティブな「タスク」を!
 ・時間割を作ることで「インプット」「アウトプット」「生活」「プライベー
  ト」をきちんと分類せよ!
 ・無駄な「時間の固定費」は、徹底的に削減せよ!
 ・20代のうちこそ、「朝型人間」になれ!
 ・テクノロジーを活用し、「時間の固定費」を削れ!
 ・テレビはリアルタイムで見ずに、録画して見る!


4.驚愕!「知識増大」レバレッジ
 ・「知識増大」レバレッジとは、前例を学び、そこにレバレッジをかけて、効率
  よく成果をあげること
 ・成果につながらない知識、単なるウンチクだけで頭でっかちの批評家になる
  な!
 ・問題意識を課題意識を持って情報に接すれば、情報を知識に変換できる
 ・目指すべきは、「0から100を生み出す」ことではなく、「1を100に、
  そして無限大にする」こと
 ・一生使える「人生の基礎3科目」は、語学力、ITの知識、金融の知識
 ・情報には「フロー型」と「ストック型」がある
 ・「よい(よさそうな)情報」に振り回されることなく、「必要な情報」を吟味
  せよ!
 ・自己投資としての、レバレッジ・リーディングを活用せよ!
 ・本で得た知識は、実践して初めて有用な知恵となる!
 ・スクール、セミナー、通信教育を有効に活用しろ!
 ・優秀な先輩、他企業のヒット商品なども、有効な「前例」となる!


5.完璧!「人脈拡大」レバレッジ
 ・「人脈拡大」レバレッジとは、さまざまな人の力にレバレッジをかけることで
  大きな成果をあげることである。
 ・「人脈作り」は、「力のある人と知り合うこと」でもなく、「多くの名刺を持
  つこと」でもない。
 ・人脈作りの基本は、長期投資である。
 ・相手の持つ、「時間」「情報」「人脈」の3大価値に対して、最大限の尊重と
  敬意を!
 ・人脈は金脈ではない
 ・マインドは伝染する。意識の高い人たちとの交流を心がけよ!
 ・人脈作りの、すべての基本はコントリビューション!
 ・会を主宰することで、「パワフル・コネクション」を生み出す!
 ・20代のうちから、「パーソナルブランド」を作り出す意識を!
 ・ネットワーク作りは、「1対1」から始まり、「1対多」、そして「多対多」
  へと移行していくもの
 ・人脈は決して囲い込むな!
 ・プロ、経験者、実務者からのフィードバックを大切にし、定期的なチェックを
  心がけよ!
 ・人脈作りにおいてのタブーを意識せよ!


6.注意!20代のありがち逆レバレッジ
 ・考えずに走り出すな!
 ・楽をすることばかり考えるな!
 ・思考停止になるな、考える習慣を身につけよ!
 ・責任を外部に押しつけるな!他人のせいにするな!
 ・批判ばかりしている、批評家の先輩、上司とつきあうな!
 ・パッシブになるな、アクティブでいろ!
 ・「会社の看板」と「自分の実力」を混同するな!
 ・会社を離れたあとも続く人間関係の構築を心がけよ!

部下を定時に帰す「仕事術」佐々木常夫

2009-05-05 14:39:22 | 仕事術
第1章 計画を先行させる「戦略的仕事術」

【仕事術 1】「戦略的計画立案」で業務を半減させる
 ・仕事の「ムダ」を徹底的に洗い出し、必要工数を設定。計画的に仕事をしない
  がために、多くのムダが発生していた。
 ・必要工数を明確にすることで業務のプライオリティをつけやすくなる。プライ
  オリティの高い仕事を選択し、自らデッドライン(締め切り)を決めて追い込
  んでいくことが欠かせない。
 ・中期展望→年間目標→今月の目標→今週の目標→今日の目標をブレイクダウン
  して設定。

【仕事術 2】仕事の「鳥瞰図」を描く
 ・全体構想を描き出すことで全体のストーリーが適切かどうかよくわかる。

【仕事術 3】「不確実な仕事」はとりあえず始めてみる
 ・事前に完璧なプランを立てようとするのではなく、とりあえず始めてみる。計
  画は常に修正を重ねることが重要。

【仕事術 4】仕事の「好機」をとらえる
 ・タイミング(現場の効率性、役員の交代時期等)を意識したスケジュールを組
  む。タイミングさえ逃さなければ、ピンチこそチャンス。

【仕事術 5】デッドラインを決める
 ・締め切りは「間際シンドロームの大損」を避けるため、実際の締め切りより少
  し早めに設定する。
 ・仕事は終わったところから始まる。2~3日寝かせておいて、再び見直すと新
  たな付加価値をつけることができる可能性がある。

【仕事術 6】2か月分のスケジュールを「見る」
 ・「時間予算」・・・真に使える時間は30%と見積もる。(突然の来客、上司
  からの呼び出し、社内外からの電話で70%はロス)
 ・絶対に完成しなければならない仕事が控えているときには自分にアポイントを
  入れる。

【仕事術 7】手帳は2冊を使い分ける
 ・スケジュール、仕事上のデータ、会議のメモや人に会ったときのポイントを時
  系列に記載する「大きな手帳」
 ・何でもメモする「小さな手帳」

【仕事術 8】「思い込み」がムダのもと
 ・必ず相手に確認することが大切。「当たり前」と思うときこそ、「思い込み」
  の可能性がある。

【仕事術 9】「在任中に何を成すか」を決める
 ・「その職場の在任中に何を成すべきか」という自分自身のミッションを決め
  て、できるだけ早く達成する方策を考え、業務に臨む癖をつけることで、それ
  ぞれの職場における職責を、最大限に果たすことができる。

【仕事術10】部下の昇格準備は1年前から
 ・しかるべき昇格がされなければ、上司に対する信頼は失墜する。上司対策、人
  事部対策は昇格審査の1年前からその準備をスタート。


第2章 時間を節約する「効率的仕事術」

【仕事術11】何でも「一歩先の行動」を
 ・午前中で1日の仕事の半分をこなす。
 ・昼食は11時50分に向かう。少し早く行動することで30分~40分も時間
  を稼ぐことができる。

【仕事術12】「プアなイノベーション」より「優れたイミテーション」
 ・会社の仕事は同じことの繰り返しであり、自分の出す知恵などたかが知れてい
  る。先輩の優れた作品を読み、あるいはそのことをよく知っている人に訊き、
  その優れた部分を学んで応用したらいい。
 ・優れたイミテーションを積み重ねた先に、優れたイノベーションは生まれてく
  る。「凡を極めて非凡に至る」

【仕事術13】仕事は“その場”で片付けろ
 ・議事録は不十分でもいいから、とにかく必ずその日のうちに書き上げる。1日
  たつと記憶が薄くなり、精度も落ちるし時間もかかる。
 ・仕事は現場で片付けることがスピードアップにも繋がり、仕事の精度も高める。

【仕事術14】「拙速」を旨としろ
 ・山ほどある会社の仕事をある一定の時間内で終わらせるためには、それほど詰
  めなくてもいいテーマについては拙速でやるべき。
 ・相手が何を望んでいるかを確認する。
 ・物事の軽重を見極める力もビジネスの大事な能力。

【仕事術15】「口頭」より「文書」のほうが早い
 ・少し複雑なことや高度なことは文書のほうが効率的に人に伝えることができる。
 ・文書のメリット
  ①自分自身がその問題について整理・確認することができ、自分の考えを深く
   掘り下げることができる。
  ②相手に情報が正確に伝わり、情報を共有することができる。
  ③自分と相手以外の人にも同じレベルで情報を伝えることができる。

【仕事術16】書類を探すな
 ・書類は使った順に整理する。一番探し出しやすいのは日付順。フォルダー・タ
  イトルのネーミングも重要(個別具体的に)
 ・仕事は何をしないかが大事。

【仕事術17】誰にも邪魔されない時間を確保しろ
 ・外部と遮断した場所に避難(会議室、喫茶店、自宅勤務、居留守)
 ・スケジュールの中に自分へのアポイントを入れる。

【仕事術18】長時間労働は「プロ意識」「羞恥心」の欠如
 ・プロとは限られた時間の中で、いかに効率よく成果を出すかである。そのため
  に事前の周到に考え抜かれた作業プログラムと最短コースで仕事を完遂させる
  能力が、日々試されている。成り行きにまかせ、ただやみくもに時間をかける
  のはプロのやることではない。
 ・自分で時間外の時間を記入し、上司に申請するということは、自ら所定の時間
  内では仕事ができないということを毎月表明していることであり、そこに羞恥
  心の欠如を見る。

【仕事術19】Eメールは結論から書く
 ・結論から書く
 ・事項のあいさつなどは不要
 ・用件は箇条書きで

【仕事術20】人は決めつけろ
 ・初めて会うときは、その人に関するデータをできるだけ多く収集する。
 ・とりあえず人を決め付けておいて修正していくほうが早くその人の実像を明確
  にすることができる。
 ・関係のある部署の人については、入社年度別にフルネームで手帳に書き出して
  いた。

【仕事術21】先手必勝
 ・「スタートダッシュ型」が一番効率がいい。
 ・仕事は午前中に勝負を決める、会議は早い時間に行って事前に資料や目的を確
  認、一番先に質問して議論のながれをつくる等


第3章 時間を増大させる「広角的仕事術」

【仕事術22】「捨てる仕事」を決める
 ・重要な仕事2割をやれば、その人のかかえる仕事の8割が達成できる。
 ・仕事が発生したときに大事なコトは、「人にやらせる仕事」を見極めて、極力
  自分でやらずに済ますこと。
 ・会議は出なくてすむものはできるだけ出ない。
 ・その人とは本当に会う必要があるのかを考える。電話やメールですませられる
  ものは済ませる。(時間の節約)
 ・社内で流れてくる書類の50%は読まなくてもいい。

【仕事術23】仕事は人に任せろ
 ・一番よくわかっている人に仕事を頼むのが、「成果」を生み出すための近道。
 ・よく知っている人に教えを請うのも大事なこと。

【仕事術24】上司に追いかけられるな
 ・自分が進めたい方向に仕事を効率よく誘導していくためには、上司を味方につ
  け、上司の力を最大限に利用するのが得策。
 ・定期的に報告・相談する。必ず用件を紙に書いて「文書」の形で上司に差し出
  す。上司の了解を得ておく。
 ・「あいつは定期的に報告に来る」と安心してもらえる。

【仕事術25】「2段上の上司」を攻略せよ
 ・きちんと挨拶する。
 ・できるだけ短時間にする。2~3分で話の終わる相手であれば拒む理由はそれ
  ほどないから。上の人との会話は、「結論まっしぐら」
 ・直属の上司への報告にも注意。

【仕事術26】常に「上位者」の視点に立て
 ・「成長のタネ」はどこにでも転がっている。「上位者だったらどう考えるだろ
  う?」という視点を忘れずに自己研鑽すれば、必ず「結果」を出せるようになる。

【仕事術27】ムダな会議はやめろ
 ・関係する3~5人の少人数を集めた少人数でのミーティングを頻繁に実行す
  る。(できるだけ周囲のメンバーの知恵を借りる。)

【仕事術28】「隙間時間」を使い切る
 ・「隙間時間」を積み重ねることによって時間は驚くほど増大する。常に仕事を
  持ち歩く。

【仕事術29】「事実」を見極める
 ・事実の確認が不十分なら、すべての仕事がムダに終わってしまう。
 ・社内不協和音が発生する原因のほとんどは、「謙虚さの不足」「思い込み」。
 ・事実をゆすってみると、たいていの場合、事実ではないことがわかる。

【仕事術30】大事なことは記録する
 ・記録すれば覚えられる。
 ・記録することでいざというときに備える。

【仕事術31】「目の前の仕事」をがんばる
 ・目の前の仕事に全力をあげる。その中で、工夫して人よりもちょっとだけ優れ
  たことをすることを心がけることで、自分なりのささやかなイノベーションを
  生み出せる。
 ・目の前にあることをしっかりやっていると道が開ける。

【仕事術32】研修・勉強は“自腹”で
 ・自腹を切る人は強い。

【仕事術33】ムリをして体を壊すな
 ・成果をあげるために、最も効率的な「正しい道」を見つけることこそが正しい
  努力。


第4章 佐々木流「独断と偏見のアドバイス」

【アドバイス 1】30歳で立つ、35歳で勝負は決まり
 ・成長角度は35歳でおおよそ決まっており、成長角度の高い人が、成長角度の
  低い人に追い抜かれることは絶対にない。
 ・人によっては40代後半からじっくり伸びてくる人もいる。
 
【アドバイス 2】「礼儀正しさ」に勝る攻撃力はない
 ・基本的なことをきちんとできる人が「人間力のある人」

【アドバイス 3】出勤のとき走る者は仕事ができない
 ・時間を守る人は、他人の時間を奪わないための工夫や気配りをするし、もちろ
  ん自分のタイムマネジメントも優れている。
 ・タイムマネジメント能力は「仕事力」そのもの。

【アドバイス 4】沈黙は金にあらず
 ・「言語知」はきわめて大切。

【アドバイス 5】「多読家」に仕事のできる人は少ない
 ・批判精神もなくやたらと本を読むくらいなら、むしろ読まないほうがムダなこ
  とを頭に入れないだけ傷が浅い。
 ・長いスパンで成果を出すための胆力は本を読み、実人生で経験を積むことによ
  ってしか身につかない。

【アドバイス 6】名刺の扱いに気をつけろ
 ・忘れるという前提でバックアップ体制をいつも考えておかなければならない。

【アドバイス 7】外国語は最低でも1つはマスターしたい

【アドバイス 8】酒の失敗は高くつく

【アドバイス 9】「今いる会社」は最終の職場ではない
 ・他の会社へ転職しても通用するスキルを磨いておく。

【アドバイス10】相手の目線にあわせたコミュニケーションを
 ・じっくりと話を聞かなければ、相手は心を開いてくれない。

【アドバイス11】家庭とコミュニティに責任を

【アドバイス12】出世は「人間性」「能力」「努力」のバロメーター
 ・偉くなれるかどうかは全人格的競争の戦いに勝利できるかどうか。

【アドバイス13】友達は大事にしよう
 ・友情には手入れが必要。

【アドバイス14】人生に必要なのは「勇気」と「希望」と「Something Money」
 ・自分の人生を切り拓くためにも若干のお金は必要。


第5章 社員を活かす経営者となれ

・企業経営にとってなによりも重要なことは、「真面目に働くこと、真面目に考え
 ること」
・会社運営の底流に「世のため人のため」という確固とした信念がなければならない。
・企業がきちんとした教育をしなければその企業が弱体化してしまう。
・間違った成果主義を取り入れてはいけない。報酬を減らされた人たちのモラール
 ダウンの弊害の方が大きい。ある仕事で成果を出した人には、仕事で報いるのが
 正しい。
・企業の盛衰は卓越したリーダーとしての経営者にかかっている。
・強い会社のやり方は一様ではない。「選択と集中」という美名の下に、あっさり
 事業の切捨てをする愚を犯してはならない。一般論を鵜呑みにする愚をおかして
 はならない。
・リーダーは洞察力を持たなければ、方向を間違えてしまう。
・経営者は結果がすべて。


第6章 ワーク・ライフ・バランスが強い会社をつくる

・ワーク・ライフ・バランスの3つのメリット
 ①社員満足度を高める
  仕事を定時に終えると、社員は自分の好きなことができる。本を読んだり、映
  画を見たり、友人と話をしたり、家族とコミュニケーションをとった
  り・・・。こうしたことが、社員一人ひとりの「頑張る気持ち」につながる。
  体調もよくなりいいアイデアも生まれる。その結果、会社にとってもプラスに
  なる。
 ②生産性を上げる
  ワーク・ライフ・バランスを実現しようとすれば、社員はおのずから、確実に
  生産性が上がる方法を選ぶ。会社の仕事はチームプレーだから、そういう社員
  が増えれば、組織全体の生産性向上に繋がる。その結果、企業の競争力が強化
  される。
 ③優秀な人材が集まり、定着する
  「働きやすい会社」として世に知られることによって、新卒・中途を問わず入
  社希望がたくさん寄せられる。その結果、優秀な人材を採用することができ
  る。そして、実際に入社してみて、同僚の満足度の高さや働きやすさを実感す
  ることによって、優秀な社員の定着率が向上していく。